おしらせ
粘りが身上の雑草娘!イナズマアマリリス/阪神ジュベナイルF
栗東 坂路 稍重 強め 53.3-38.6-25.9-13.0 前走、ファンタジーSではブービー13番人気だったイナズマアマリリス。しかし、粘り強い先行策から直線での混戦をクビ差抜け出し、低評価を覆してみせた。出身はホッカイドウ競馬の“雑草娘”が勢いに乗り、大舞台で一発を狙っている。 夏の札幌で500万下戦を快勝、そしてオープン特別・すずらん賞でも2着に入る活躍を見せた。その実績を買われ、JRAの松元厩舎入りを果たす。そして、移籍初戦として臨んだのがファンタジーSだった。 「レース経験が豊富なぶん、いい位置で流れに乗れたね。ケイ古ではアルナスラインと互角の動きを見せていたんで、まあ掲示板には載ってくれるかなとは思っていたけど」と、松元師は前走を振り返った。あくまで穏やかな口調だが、その言外には「決してフロックではない」の想いが隠されている この中間は坂路中心に乗りこまれ、好調をキープ。本日の最終追いは一杯に追われた準オープン馬に対し、終始余裕の脚色でリードを保ったままフィニッシュと上々の内容だった。ゴール前では二の脚も披露し、粘り腰には更なる磨きがかかっている。 地方からきたド根性娘が旋風を巻き起こす……まるで、ひと昔前の学園ドラマや少女マンガを彷彿とさせる本馬。父方の祖母が92年にこのレースを制したスエヒロジョウオーであることも、いっそうドラマ性に拍車をかける。良血馬、素質馬たちを一蹴し、ハッピーエンドで物語を完結させたい!