おしらせ
2009年日本一早い2歳馬情報(牝馬編)
それでは前記事に続き、牝馬編をお送りします。コメントは引き続き、ノーザンファーム事務局長・中尾義信さんです。 スプリットザナイトの07 父 ファルブラヴ 母父 トニービン 馬主 社台オーナーズクラブ 美浦・小島茂厩舎予定 ノーザンファーム日下厩舎育成 「兄に有馬記念2着のアドマイヤモナーク。母の仔は薄手に出やすいのですが、牝馬ながら500キロくらいで体格がありますね。これはファルブラヴ特有のものだと思いますが、身のこなしの柔らかさは他のファルブラヴ産駒にはない長所です。パワーを兼備したスピードが感じられますし、どんどん成長している感じです。距離はいくら長くなっても大丈夫。大型の牝馬ですが、大事にいけばかなりのところまでいきそうです」 アドマイヤハッピーの07 父 アグネスタキオン 母父 トニービン 馬主 サンデーレーシング 栗東・池江寿厩舎予定 ノーザンファーム日下厩舎育成 「初仔がダートで活躍中のウォータクティクス。2番仔が好メンバーを一蹴して新馬戦を勝ったキタサンアミーゴ。血統もエアグルーヴと同じ系統ですし、中型サイズで、上とくらべても明らかに芝向きです。トニービンの肌らしく現時点で動きにムダがなく、しなやか。性格もいいですね。マイルから中距離あたりが良さそうです」 シーズアンの07 父 ゼンノロブロイ 母父Zieten 馬主 キャロット 美浦・藤沢和厩舎予定 ノーザンファーム富岡厩舎育成 「この世代が初年度となるゼンノロブロイ産駒は全体的に中型タイプが多いですが、この馬はいくらか小柄。それでも幅がありますね。走りが綺麗でムダがなく、乗り味がいいのは走る馬に共通するところがあり、気性も素直です。このあたりはゼンノロブロイに似ているのかもしれません。年が明ければ成長がありそうで、こういったタイプは厩舎で育てられてから、またひと皮剥けてきそうです」 アスクレピアスの07 父 ワイルドラッシュ 母父 ヘクタープロテクター 馬主 キャロット 栗東・大久保龍厩舎予定 ノーザンファーム富岡厩舎育成 「母の初仔ですが、遡ればディープインパクトと同じ系統で、近親にはウインクリューガーやソリッドプラチナムがいます。血筋の良さなのか、とにかく動きが良く、同じ育成厩舎のシーズアンの07と遜色ないですね。前向きでやる気満々。そのため併せをせず、今は単走でやっています。12月の段階で、牧場で最も調教が進んでいる1頭で、富岡厩舎のイチオシ。体格は中型でマイラータイプ。ワイルドラッシュにしてはスマートな方です」