芝＆ダートGI制覇クロフネ死す　老衰のため

現役時代に2001年のNHKマイルC（GI、芝1600m）などを制し、種牡馬としても活躍したクロフネが1月17日に死亡したことが本日18日にJRAより発表された。老衰のため。23歳だった。

同馬は2000年10月にデビュー。初重賞挑戦だった同年12月のラジオたんぱ杯で3着に入り、翌2001年3月の毎日杯で重賞初制覇を果たした。続くNHKマイルCでは1番人気に応えGI初勝利、続く日本ダービーは2番人気に推されたがジャングルポケットに0秒9差の5着。同年秋は神戸新聞杯3着ののちダート路線に転じ、武蔵野Sをレコードタイムで勝利、そしてジャパンCダートもレコードタイムで制し芝＆ダートのGI制覇という偉業を成し遂げた。しかし同2001年末に屈腱炎が判明し、競走馬を引退。翌2002年より社台スタリオンステーションにおいて種牡馬活動に入った。

種牡馬としてはホエールキャプチャ（ヴィクトリアマイル勝ち）やカレンチャン（高松宮記念、スプリンターズS勝ち）、ソダシ（阪神JF勝ち）などの活躍馬を送り出し、またブルードメアサイアーとしても優秀な成績を収めた。2019年に体調不良のため種付けをストップ、2020年に正式に種牡馬を引退し社台スタリオンステーションで余生を過ごしていた。

社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏は「当スタリオンで功労馬としてけい養しておりましたクロフネが、老衰のため死亡いたしました。夏の間はとても元気に過ごしていたのですが、ここ2か月ほど体調が優れず1月17日の午後2時に息を引き取りました。現役時には芝・ダート問わず優秀な成績を残し、種牡馬としても人気が高く2018年まで17シーズンの間、休みなく頑張ってくれました。とてもフレンドリーな馬でスタッフからもよく可愛がられており大きなショックを受けておりますが、クロフネには感謝の気持ちで一杯です。心からご冥福をお祈りいたします」と、JRAを通じてコメントしている。

▽【クロフネ】
父フレンチデピュティ
母ブルーアヴェニュー
母父Classic Go Go
通算10戦6勝

《重賞勝鞍》
2001年　ジャパンCダート（GI）
2001年　NHKマイルC（GI）
2001年　武蔵野S（GIII）
2001年　毎日杯（GIII）

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