おしらせ
【今週の重賞】[弥生賞]2歳王者ダノンザキッド ここも通過点か[チューリップ賞]メイケイエール 高いレベルの仕上がり[オーシャンS]カレンモエ 初重賞制覇狙う
■3月7日、中山競馬場で3着馬までに優先出走権が与えられる皐月賞トライアル・弥生賞(GII、芝2000m)が行われる。
ダノンザキッド(牡3、栗東・安田隆)は、昨年6月の新馬戦が3馬身差V。5カ月ぶりの東京スポーツ杯2歳Sを快勝、そして続くホープフルSも快勝と磐石の取り口で無傷の3連勝中だ。昨年の2歳王者にして、衆目一致のクラシック主役候補。前走で経験済みのコースだし、ここは単なる通過点としそうな雰囲気が漂う。弥生賞からの始動は予定通り。2月頭に栗東へ戻り、2本目の時計で坂路ラスト1F12秒6をマークするなど緩んだ雰囲気は感じさせない。先週は川田騎手が騎乗しCWで長めから追われる意欲的な併せ馬を消化。年長の準オープン馬を問題にせず、大きく突き放してみせた。これでほぼ仕上がり完了のようで、今週は微調整程度で大丈夫だろう。
タイトルホルダー(牡3、美浦・栗田)はデビュー2戦目の東スポ杯で2着、3戦目のホープフルSで4着。ダノンザキッドに対して分の悪さは否めないが、前々から粘り込める安定感は魅力だ。前走は気負うような若さを見せながらのGI好走で、まだ強くなる強くなる余地は十分にありそう。本番を前に進境の一端を見せておきたいところだ。帰厩後は坂路とコースを併用し、調整は順調。先週のウッドコース併せ馬では、ラストこそ止まり気味になったものの5F全体で65秒フラットという猛時計を出している。ほぼ万全。
ほか、距離は未知数だが無傷2連勝でまだ底を見せていないシュネルマイスター(牡3、美浦・手塚)、京成杯で2着だったタイムトゥヘヴン(牡3、美浦・戸田)、4カ月ぶりだった京成杯で3着のテンバガー(牡3、栗東・藤岡)らも上位争いに加わってきそうだ。
■3月6日、阪神競馬場で3着馬までに優先出走権が与えられる桜花賞トライアル・チューリップ賞(GII、芝1600m)が行われる。
メイケイエール(牝3、栗東・武英)は新馬戦、小倉2歳S、ファンタジーSとデビューから3連勝。ガツンと行きたがる気性を抱えながら重賞2つを勝ち切れたあたり、世代でも指折りの能力馬なのは間違いない。前走のGI・阪神JFで4着と連勝は止まったが初のマイル、18頭立ての18番枠スタート、出遅れがありながら0秒2差まで押し上げたあたりも器の大きさを物語る。相手関係は大幅に楽になるし、当舞台2回目の慣れも考えればここは勝機十分だろう。2月3日に栗東へ戻り、ここに向けて軽快な動きを連発している。2月24日の1週前追いではコースでしっかり折り合い、2月28日の日曜追いでは坂路4F自己ベストとなる50秒6を馬なりでマーク。心身ともに高いレベルで仕上がりつつある。
ほか、アルテミスSで3着、フェアリーSで4着と重賞で好走続くテンハッピーローズ(牝3、栗東・高柳大)、勝ち味の遅さはあるが相手なりに走れる安定感が売りのタガノディアーナ(牝3、栗東・長谷川)、1人気9着に終わった前走・エルフィンSから巻き返したいエリザベスタワー(牝3、栗東・高野)、アルテミスSでの4着がある良血馬ストゥーティ(牝3、栗東・奥村豊)らも桜花賞切符獲得を目指す。
■3月6日、中山競馬場でオーシャンS(GIII、芝1200m)が行われる。
父ロードカナロア、母カレンチャンという良血馬カレンモエ(牝5、栗東・安田隆)は成長優先で休み休み使われつつ着実に成績を伸ばし、2走前で準オープン快勝。そして重賞初挑戦だった前走の京阪杯でクビ差2着と目下充実一途の感がある。ここで重賞初勝利を掴み、堂々とGI戦線へ駒を進めたいところだろう。硬さが残っているとのことで当初予定だった1月31日のシルクロードSを回避しての再仕上げだが、改めての帰厩後は順調そのもの。先週は騎手騎乗だったとは言え坂路4F50秒3の好時計を叩き出した。力を出せる態勢だろう。
ほか、中山芝1200mで2勝クラス、3勝クラスと2連勝中で鞍上にC.ルメール騎手を確保しているアルピニズム(牡4、美浦・金成)、昨年のスプリンターズSで3着だったアウィルアウェイ(牝5、栗東・高野)、昨年5月の葵Sなどスプリント重賞2勝のビアンフェ(セ4、栗東・中竹)、前走・京都牝馬Sで4着だったアイラブテーラー(牝5、栗東・河内)らにも注目だ。
(Text:Nishimura)
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