おしらせ
【今週の重賞】[大阪杯]3冠馬コントレイル 万全の仕上がり[ダービー卿CT]スマイルカナ 抜群のコース適性
■4月4日、阪神競馬場で大阪杯(GI、芝2000m)が行われる。
コントレイル(牡4、栗東・矢作)は、昨年無敗で牡馬クラシック3冠を制覇。“史上空前”のハイレベルメンバーだったジャパンCではアーモンドアイの前に敗北を喫したが、菊花賞では3冠達成へおそらく究極に近い仕上げを施され、レースはアリストテレスの猛追をクビ差凌ぐ激戦。その後中4週で挑んだことを考えれば、なんら恥じることのない敗戦と言っていい。すんなり流れに乗れて、終いは安定していい脚を使えるし勝負根性も稀有なレベル。ホープフルSと皐月賞で見せたそつのない立ち回りから考えれば、今回の条件を苦にするとは思えない。ここを勝ち切って、現役最強を高らかにアピールしたいところだろう。2週前は坂路自己ベストを更新。先週はCWで5F63秒3を馬なりでマークし、万全の仕上がりにある。今週は微調整程度で大丈夫だ。
グランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和)は昨年春が高松宮記念で3位入線2着、安田記念がアーモンドアイを問題にせず勝利。秋は更に破壊力を増した感があり、スプリンターズSが4角15番手から2馬身差V、マイルCSは3/4馬身差Vだったが直線入口で前が塞がったにも関わらず余力十分に抜け出したものだった。規格外とも言える強さを発揮し、JRA賞最優秀短距離馬に選ばれている。これまでマイルまでしか経験がなく、一気に距離が延びるが前進気勢がどうこうではなく、溜めた脚を弾けさせるのに長けたタイプ。あっさり克服してなんら驚けないところだ。中間はコース追いでじっくり我慢させる調教をこなし、距離への対応は抜かりなし。
サリオス(牡4、美浦・堀)は無傷3連勝で朝日杯FSを勝利した素質馬だ。皐月賞、日本ダービーとコントレイルの後塵を拝してしまったが、いずれのレースでも3着に差をつけての連対確保。昨年秋は古馬との初対戦だった毎日王冠で3馬身差Vと、底力はやはり一級品だ。前走・マイルCSで5着とキャリア初の馬券圏外に終わってしまったがいわゆるイン前有利の流れで、8枠17番枠がいささかキツかったか。それでも上がり最速の末脚で0秒4差まで詰め寄っており、負けて強しの内容と言えた。皐月賞でコントレイルに半馬身差まで詰め寄った走りから考えれば、距離は今回ぐらいがベストだろう。勝ち負けの可能性十分。3月初頭からじっくり乗り込まれており、稽古では昨年より楽にいい時計を出せている。休養でのリフレッシュ効果、そして成長度合いは大きそう。
ほか、前走のチャレンジCなどここまで無敗の5連勝中レイパパレ(牝4、栗東・高野)、前走・金鯱賞を最低10番人気ながら制しアッと言わせたギベオン(牡6、栗東・藤原英)、復活を期す2018年の日本ダービー馬ワグネリアン(牡6、栗東・友道)らも上位争いに加わってきそうだ。
■4月3日、中山競馬場でダービー卿CT(GIII、芝1600m)が行われる。
スマイルカナ(牝4、美浦・高橋祥)は、高いスピード能力を活かし前々で運ぶのが持ち味。当然中山マイルでの成績は秀逸なものがあり、1勝クラス特別勝ち、フェアリーSで重賞初勝利、京成杯AHがハナ差2着、ターコイズSで勝利とまったく崩れていない。今回は牡馬相手でハンデは前回より1キロ増の55キロ。華奢なタイプで楽ではない戦いとなりそうだが、抜群のコース適性で克服してみせたい。今回は3カ月半ぶりとなるが、前向きな気性なだけに、これは割り引き材料にはならないだろう。先々週、先週とウッドコースで軽快な行きっぷりを披露し、主戦・柴田大騎手との意思疎通もばっちり。ほぼ万全と言える。
ほか、3連勝で東京新聞杯を制したカラテ(牡5、美浦・高橋祥)、重賞初挑戦となる上がり馬テルツェット(牝4、美浦・和田郎)、昨年のNZTを制したルフトシュトローム(牡4、美浦・堀)にも注目だ。
(Text:Nishimura)
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