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【今週の重賞】[高松宮記念]快速レシステンシア レコード駆けの反動なし[日経賞]カレンブーケドール 重賞初V狙う[マーチS]アメリカンシード ダート無敗続行だ[毎日杯]スケール大きいグレートマジシャン

■3月28日、中京競馬場で高松宮記念(GI、芝1200m)が行われる。

レシステンシア(牝4、栗東・松下)は新馬戦、ファンタジーS、そして阪神JFと無傷3連勝で2歳女王となった才女だ。3歳シーズンは勝ち鞍を挙げられなかったが桜花賞が道悪に泣きながら2着、NHKマイルCが初の関東遠征かつ初の左回りに戸惑いながら2着とポテンシャルの高さは疑いようのないところを示してきた。剥離骨折明けの昨年秋マイルCSで8着とキャリア初の馬券圏外に沈んだが、前走の阪急杯で勝利を収め即反撃。初の1400m戦でレコード更新のおまけつきだったし、これまで見せてきたあり余る前進気勢を考えれば距離短縮はむろん好都合だろう。阪神JF以来2勝目のGI獲りなるか。先週は余力を残して坂路4F50秒3(強め)の好時計をマーク。レコード駆けの反動はなく、高いレベルで安定しているようだ。なお当初騎乗予定だった武豊騎手は負傷のため乗り替わりとなり、浜中騎手との新コンビで向かうことが同馬を所有するキャロットクラブより発表されている。

ダノンスマッシュ(牡6、栗東・安田隆)は国内で芝1200m重賞を過去5勝。1400mの京王杯SCも含めGII、GIIIで都合6勝を挙げてきたが、GIだけが縁がなかった。しかし昨年12月の香港スプリントで中団から鋭く抜け出し、待望のGIタイトルを手にしている。ようやく持てる力に見合うタイトルを手にしたいま、返す刀で待望の国内スプリントGI制覇といきたいところだ。海外帰りとなるが、2019年香港スプリントからの国内初戦だった昨年オーシャンSであっさり勝利を収めたように、調整面で苦労しないタイプ。間隔が空いて苦にしないのも同様で、ぶっつけでも力をフルに発揮する可能性は十分。先々週4F51秒7(一杯)、先週4F50秒6(一杯)とこの馬らしい前向きさから好時計を連発できている。今週は微調整程度で大丈夫そうだ。

インディチャンプ(牡6、栗東・音無)は2019年に春秋マイルGIを制覇。昨年の勝ち鞍は4月のマイラーズCのみだったが安田記念で3着、マイルCSで2着に入り高い底力はいまだ健在だろう。近2走は阪神芝1400mの重賞で3着、4着とひと息だが、忙しい阪神内回りコース、しかも前残りの馬場に泣いた感がありこのぐらいの距離でやれる素地は感じさせた。結局出走は見送ったが、昨年秋の初戦としてスプリンターズSを予定していたほどだし、初の千二戦がGIとなってもスピード能力は十二分に足りるはずだ。中京は初だが東京コースでの安定感を見るに、むしろ歓迎の口かもしれない。好勝負に期待していいだろう。先週は坂路4F51秒1(一杯)をマークし、大きく先着。稽古駆けする馬なので時計面はこの馬なりと言えるが、中2週でこれだけの負荷を掛けられたことは大きく評価できる。

ほか、昨年このレースで1着(入線は2位)のモズスーパーフレア(牝6、栗東・音無)、昨年暮れの阪神Cを制し重賞5勝としたダノンファンタジー(牝5、栗東・中内田)、前走・シルクロードSで重賞初勝利を挙げたシヴァージ(牡6、栗東・野中)、左回りでは崩れない2020年NHKマイルC勝ち馬ラウダシオン(牡4、栗東・斉藤崇)らも春の短距離王の座を狙う。

■3月27日、中山競馬場で日経賞(GII、芝2500m)が行われる。

カレンブーケドール(牝5、美浦・国枝)は、2019年オークスや同年ジャパンCなどGIで2着が3回。勝ち切れないもどかしさは同居するものの昨年はGIIで2着2回、“史上空前”とされたハイレベルメンバーの昨秋ジャパンCでは3冠馬3頭による決着に際どく迫る4着に入った実力馬だ。中山芝2500mも前走・有馬記念で0秒6差5着と走れる条件。ここは待望の重賞初Vを期待できる場面と言える。放牧を挟んで日経賞からの復帰は当初からの予定通り。帰厩後は脚元の状況が良いのか、昨年秋とは異なりウッドコースで負荷を強めていく調整が施されている。先週もウッドコースで追われ、3歳未勝利馬を子供扱いする動きを見せた。今週のひと追いで態勢は整いそう。

ウインマリリン(牝4、美浦・手塚)は、強風吹きすさぶなか前々で立ち回りフローラSで勝利。続くオークスでも積極的な競馬からデアリングタクトに半馬身差の2着に入った実力馬だ。前走のAJCCではいい二の脚から好位のインで立ち回る自分の競馬に出たものの、選択したインの馬場状態が悪く脚を削られた感はあった。それで古馬牡馬相手に0秒4差6着なら、この路線でのメドは立てたと言える。好コンディションの馬場でやれるなら、前進は十分にありそうだ。先々週はユーバーレーベン、先週はマルターズディオサと骨っぽい相手に先着を連発。短期放牧を挟んでも緩んだ雰囲気はなく、好仕上がりにある。

ほか、一昨年の菊花賞馬で前走・有馬記念では5着と復調気配見せたワールドプレミア(牡5、栗東・友道康)、前走・AJCCで3着だったラストドラフト(牡5、美浦・戸田)、前走・京都記念で2着に入るなど安定感が売りのステイフーリッシュ(牡6、栗東・矢作)にも注目だ。

■3月28日、中山競馬場でマーチS(GIII、ダ1800m)が行われる。

アメリカンシード(牡4、栗東・藤岡)は3歳秋にダートへ転向。ダート初戦だった1勝クラスからここまで目下3連勝と、破竹の勢いを誇っている。今回と同舞台だった前走・アレキサンドライトSでは、逃げながら上がり2位の末脚で楽に後続を突き放す強い勝ち内容だった。これでダートでの3戦では常に2着馬に5馬身以上つけて快勝しているだけに、重賞でも勢いが止まることはなさそうだ。中7週とひと息入っているが、先週のCW追いでは合図が出てから全身を使った力強い走りで駆け抜けていた。まずまずの仕上がり。

ほか、連覇を狙うスワーヴアラミス(牡6、栗東・須貝)、同舞台の総武Sで上がり最速で追い込み3着だったハヤヤッコ(牡5、美浦・国枝)、クリンチャーが勝利したみやこSで2着に敗れるも常に大崩れせず堅実な走りをするヒストリーメイカー(牡7、栗東・新谷)にも注目だ。

■3月27日、阪神競馬場で毎日杯(GIII、芝1800m)が行われる。

グレートマジシャン(牡3、美浦・宮田)は、昨年11月のデビュー戦で1人気に支持され2着馬とはアタマ差も3着とは5馬身以上離しての快勝。ソエのため3カ月ぶりとなった2戦目のセントポーリア賞ではスタートで出負けしたが二の脚でリカバーし、最後はノーステッキで先頭へ躍り出て勝利を収めた。楽な内容ながら上がり3Fは最速の33秒3。悠々とゴールを駆け抜けた姿も含め、スケールの大きさが伺える内容だった。これで無傷の2戦2勝。初の関西遠征がどうかだが、中心視されていい存在だろう。間隔をあけた方がいいタイプのため皐月賞を見送る方針が既定路線。春の最大目標である日本ダービーに向け賞金加算を狙う。先週は3頭併せの最後方から、馬なりでそれぞれに先着。脚捌きに素軽さが出て、3カ月ぶりだった前走時より状態は良化している。

ほか、前走・共同通信杯で3着のシャフリヤール(牡3、栗東・藤原英)、モーリス産駒で母シーザリオの良血馬ルペルカーリア(牡3、栗東・友道)、紅一点、叔父にワグネリアンを持つマリアエレーナ(牝3、栗東・吉田)にも注目だ。

(Text:Funaki/Nishimura)

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