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今週の2歳戦「ここが見どころ」

今週は何と言っても世代初の重賞・函館2歳Sがもっとも注目されるレースだろう。 実績からすると、先に行われたラベンダー賞の1、2着馬がやはり中心的存在。勝ち馬キョウエイアシュラ(牡、栗東・矢作)は前走でいい決め手を発揮し、今回新コンビとなる藤田騎手も調教でいい感触をつかんでいるようだが、心配なのは中間に疝痛の症状を見せたということ。その後、カイバも食べ、調教をこなし、出走してくることからも、体調的には問題ないようだが、レースに行って、何らかの影響が出ることもなくはない。また、人気は当日になってみないとわからないが、このレースは現在1番人気になった馬が16連敗中となっている。2歳の最も早い時期の重賞ということで、1番人気はあまり信頼できないと頭に入れておいたほうがいいだろう。 1番人気になりそうな候補としてはラベンダー賞2着のチェリーソウマ(牡、美浦・嶋田功)も挙げられる。尾花栗毛にハイソックスのような四白、白面に両目がブルーに輝く魚目(さめ)とルックスでの話題を独り占めにしている1頭だが、競走能力も侮れない1頭。テンからのスピードは抜けた武器で、調教にまたがった中舘騎手も乗り味を絶賛。ただ、このレースは過去10年で逃げ切り勝ちの例がない。ハナに行きそうなこの馬にとっては、気になるデータだ。 福島で鮮やかに差し切ってデビュー戦を飾ったロジディオン(牝、美浦・萩原)もここは上位人気になりそう。萩原調教師は「乗り込んではいたけど、動きが物足りなかったにもかかわらず初戦の内容がよかった。実戦タイプなのかもしれないね。1戦1勝と未知な部分が多いし、初めての洋芝。輸送後も順調だし、追い切りも良かったから、重賞のメンバーでどんな競馬をしてくれるか楽しみ」と期待を寄せていた。 気になる1頭として挙げたいのがインテグラルヘッド(牡、美浦・的場)。「初戦はチグハグな競馬でしたが、スムーズに運べた前走は圧勝。あれがこの馬の力ですよ。函館へ移動した時に輸送熱を出したが、その影響は全くありません。追ってからの反応がいい馬。ここでも差はない」と的場師。前走は途中からエンジンがかかって直線は突き放す圧勝。ここでも注目だ。 今週はオープン特別がもうひとつ組まれている。新潟で行われるダリア賞でも編集部に届いている陣営コメントをお伝えしておこう。 マイネルカリバーン(牡、栗東・加用)について加用師は「この中間は脚力をつけるために坂路で調整。今週はビーチアイドルに食らいついたし、いい追い切りができたね。まだパワーがつき切ってない現状でも、素質だけで勝ち上がってくれた。無理使いさえしなければ、これからまだまだ良くなる馬だよ。脚質もまだ定まってないし、フットワークにもまだ力強さがないだけに、直線が平坦になるのはかなりプラスだと思う。相手は強くなるので強気にはなれないけど、どんな競馬をしてくれるか楽しみにしたいね」と話していた。 オネスト(牝、美浦・保田)陣営からは「デビュー前はゲートの心配はないと思っていたけど、実戦では万事休すの出遅れ。それでもきっちりと差し切ってくれたし、小回りの福島コースを考えればかなり優秀と言えるんじゃないかな。元々調教でも軽い走りをするから、芝替わりは問題ないはずだし、前走が切れる脚を使ったから、1400mに延びる点もOK。追っていいタイプだから、内回りとはいえ少しでも直線の長くなる新潟も競馬がしやすいはず。相手もそうたいしたことはないし、ここを勝って2歳ステークスに向かいたいね」とのコメントだった。 新馬戦からは簡単に馬名だけで有力馬を挙げておこう。土曜小倉4Rからはスイートエスケープ(牝、栗東・安田)。土曜札幌4Rからはコスモピクシー(牝、美浦・鹿戸雄)。日曜新潟5Rからはマイネテレジア(牝、美浦・稲葉)。日曜札幌4Rからはモズ(牡、栗東・矢作)などが注目馬だろうか。 この他にも評判になっている馬が何頭かいるが、そちらは本日夕方配信のPOGメルマガでお伝えする予定なので、楽しみにしておいてほしい。

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