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【今週の重賞】[ヴィクトリアマイル]グランアレグリア いざ春のマイル女王決定戦へ[京王杯SC]安田記念に向けてラウダシオンなど快速自慢が集結

■5月16日、東京競馬場で第16回・ヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)が行われる。

先週は3歳マイル王者の座にシュネルマイスターが輝いたが、6週連続GI3週目の今回はマイル女王決定戦。昨年はノーステッキでアーモンドアイが7冠目を制したレースだ。今年は9冠馬アーモンドアイを安田記念で負かしたことがあるグランアレグリアが出走する。

グランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和)は、初めての中距離となった前走大阪杯で三階級制覇に挑戦。休み明けに加えて、走りにくい重馬場のなか4着に健闘したことから評価を落とす必要なし。例年ヴィクトリアマイルは良馬場で行われることが多く、得意距離をベストコンディションで挑めそう。速い上がり、速い時計を求められやすいヴィクトリアマイルだが、それこそ同馬の得意な条件。実績面も言わずもがな抜けており、正直この馬が勝つイメージしか沸かないが、波乱も多いのがこのレースの特徴でもある。負けることがあるとすれば人気薄で楽逃げした馬を捕え切れないパターンか。

北村友騎手が怪我のため、桜花賞以来となる武豊騎手と再びタッグを組むことになったレシステンシア(牝4、栗東・松下)は、前走高松宮記念では一転してハナにこだわらず控えた競馬。最後は勝ち馬にクビ差及ばなかったが、タイム差なしの2着で内容的には収穫の大きいレースだった。昨年マイルCSでは逃げの手を打った結果8着に終わり、グランアレグリアに大きな差をつけられてしまった。今回イベリスやディアンドル、スマイルカナといったハナをとりたいタイプが他にいるので、無理してハナを切る可能性は低そうだ。同馬は好位で脚を溜められるので、後方からの末脚一辺倒の馬よりも好走のチャンスは大いにありそう。

前走の阪神牝馬Sで重賞初制覇を収めたデゼル(牝4、栗東・友道)は、切れのある末脚の持ち主。オークス以外は常に上がり1、2位で軽い馬場を得意としている。例年通り速い上がりを求められるようならここでも好走可能だろう。また川田騎手が距離も左回りも問題なさそうといったコメントを残していたように、本番の舞台設定に不安はないようだ。前走では秋華賞2着のマジックキャッスルを下しており、同世代の中でもキャリアは浅いが力は十分つけている。オークス以来のGIとなる今回、その力を示せるか注目だ。

マジックキャッスル(牝4、美浦・国枝)は、中団から後方につけて、直線で末脚を伸ばす競馬がデフォルト。展開次第なところはあるが、実績を鑑みればGIでも勝ち負けが期待できる1頭。前走阪神牝馬Sでは直線を向くと、馬群を縫って狭い間から抜け出すも、外から仕掛けたデゼルにクビ差及ばずの惜しい競馬。スピードの持続性があり末脚の安定感はグランアレグリアにも負けず劣らずだ。秋華賞で2000mの距離をこなしている点からも、スピードに加えてスタミナも必要とされるこのコースでも好走できる能力は実証済みと見ていいだろう。

テルツェット(牝4、美浦・和田郎)は、1勝クラスから前走ダービー卿CTまで目下4連勝中で勢いのある牝馬。今回はGIと敷居が高くなるが、前走は斤量の恩恵があったものの重賞好走経験がある歴戦の古馬相手に勝利を収めているあたり能力の高さが窺える。近親にリアルスティールやラヴズオンリーユーがいる良血で、今後の活躍にも期待がかかる。1週前調教では古馬3勝クラス(一杯)を馬なりで追走し、軽い脚捌きで同入しており、いつもより間隔が詰まっていても疲れはなさそうだ。東京マイルは2戦2勝と得意なコースであり、牝馬限定戦なら勢いそのままに好走できても不思議はない。

ほか、昨年ヴィクトリアマイルで掲示板内に好走しているダノンファンタジー(牝5、栗東・中内田)、そのダノンファンタジーと同厩舎、得意の左回りで巻き返しを図りたいリアアメリア(牝4、栗東・中内田)にも注目だ。

■5月15日、東京競馬場で第66回・京王杯SC(GII、芝1400m)が行われる。

マイルの古豪が集まる安田記念のステップレース・京王杯SCが今週開催され、スピード自慢の馬が集結する。1着馬には安田記念優先出走権が与えられる。

ラウダシオン(牡4、栗東・斉藤崇)は、昨年のNHKマイルCの勝ち馬で人気を集めそうな1頭。同馬はクロノジェネシスと同厩舎でそれに次ぐ稼ぎ頭だ。前走高松宮記念は直線に向いて手応えよく上がってきたが、残り200m付近で脚を滑らせる格好となってしまい失速しての14着。NHKマイルC以降のGIはフタ桁着順に敗れているが、マイルCS、高松宮記念で戦ってきた相手はグランアレグリアやインディチャンプ、香港国際競走で好走したダノンスマッシュやアドマイヤマーズといった実績馬。前哨戦のここで負けてはいられないだろう。

タイセイビジョン(牡4、栗東・西村)は、ラウダシオンと同世代でNHKマイルCは4着に負けているが、朝日杯FSはサリオスの2着に好走した素質馬。年明けの京都金杯では前走時から22キロ増やした490キロの馬体重。それでいて無駄なくすっきりと成長した姿で現れた。そこでは4着だったが、直線ではジワジワ脚を伸ばしており、レース内容は悪くない。行きっぷりが良い馬だけに、極端な前傾ラップになりにくい京王杯SCでは、リズムをだいじにしたレース運びができれば好走確率が上昇しそうだ。

ミッキーブリランテ(牡5、栗東・矢作)は、初の1200m戦となった前走高松宮記念では10着に敗れてしまったが、2走前の阪急杯ではメンバー中上がり2位となる33秒8の末脚を繰り出し、レシステンシアの2着に好走。勝ち馬は強かったものの、レコード決着のなかインディチャンプやダノンファンタジーといった人気馬を押さえての好走は評価すべきだろう。半弟にダノンザキッドがおり、3歳時はシンザン記念で好走ともともと持った素質は高い。1400mから1600mの距離を主戦場としてきた同馬にとってベストな距離で挑める今回はチャンスがありそうだ。

トゥラヴェスーラ(牡6、栗東・高橋康)は、前走高松宮記念が初のGI出走となったが直線で坂を上った後も勝ち馬に食らいついて4着に好走した。GIの速い流れについて行けたあたりを見ると、今後の重賞戦線でも十分通用するだろう。先にも述べたように京王杯SCは1400m戦ながらも極端な前傾ラップになりにくい。そうなった場合の流れに対応できるかがカギとなりそうだ。

ほか、昨年は内枠を活かしてうまく立ち回って3着のグルーヴィット(牡5、栗東・松永幹)、前走マイラーズCではロスなくレースを運び3着に好走したカイザーミノル(牡5、栗東・北出)、久々の芝レースとなるが最近のレースぶりから好位でレースを運べそうなエアアルマス(牡6、栗東・池添学)にも注目だ。
(Text:Funaki)

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