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今週の2歳戦「ここが見どころ」

今週は注目の重賞、東京スポーツ杯2歳Sが行われる。出走各馬について情報をお伝えしておこう。 まず、編集部の注目筆頭はローズキングダム(牡、栗東・橋口)。追い切りは小牧騎手が乗って栗東ポリで新馬ナイスミーチューとの併せ馬。82秒3?65秒9ー53秒1?13秒2の時計で半馬身先着した。「指示通りに追ったのは残り100mだけ。相手の新馬を離せなかったけど、元々攻めでは派手さはないし、本番に行っていい馬だから。使った後の方が馬がピリッとして、物音とかにも敏感に反応するようになったね。初戦がゲート内でうるさかったので慎重に落ち着かせようと思う。前回、思った以上の勝ち方をしてくれたし、ここも自信を持って臨みたいね」と鞍上。この厩舎としては故障したリディルの分も頑張りたいところ。 トーセンファントム(牡、栗東・松田国)の松田国師は「パワーがあり過ぎて抑え切れないが、それを矯正する意味で、今週はバンコジーロを追い掛けて最後まで抜かないような追い切りをやりました。この中間は坂路からコースに下りる時も落ち着きがありましたから、返し馬で持っていかれた前走のようなことはないはずです。新馬戦はロングスパートを決め、前走は瞬発力の違いで勝ったように、どんな競馬でもできるタイプ。スローでも折り合えた前走内容から、1800mでも大丈夫。能力的に十分やれるはずです」とコメント。 前走は勝った馬の決め手に屈したアーバンウィナー(牡、美浦・宗像)。師は「前走は1F短縮で半信半疑だったが、後方から徐々に進出し、一旦は先頭に立つ競馬。最後は一瞬の切れ味で負けたが、今回は1800mに戻るだけに期待は大きい。中間の気配も申し分ないので、今後のために結果を出して賞金を加算したい」と期待を寄せていた。 ニシノメイゲツ(牡、美浦・田村)陣営からは「この中間は放牧へは出さずじっくりと厩舎で調整していました。ポリトラックで入念にやっているけど、うちの1000万のテラノファントムあたりと互角以上に動いているし、態勢はほぼ整いました。前走はやや重馬場なのに時計を1秒弱縮めましたからね。それに大外を回る内容でかなり強かったのではと思います。特に府中の長い直線も気にはならないですし、かえってオープンのペースの方が折り合いもつきやすいはず。どこまで通用するか分かりませんが、まだ負けていないし、未知の底力っていうやつにかけてみたいですね」と話が聞けた。 札幌2歳S以来となるスペースアーク(牡、美浦・堀)。師は「前回は後方でゴチャついてレースにならなかった。今回は先行馬を見る位置取りで競馬をしてもらう予定。広い東京コースで力を出し切れば、重賞でも遜色ないと思っている」と教えてくれた。 夏の2歳戦を牽引したサンディエゴシチー(牡、栗東・作田)。師は「今週はCウッドで併せ馬。併走相手が飛ばし過ぎて長目からチグハグな追い切りになったね。オーバーワークになったのは心配。でも、それだけ状態がいいのだろう。前走はテンに折り合いを欠いたけど、あれはスピードと完成度の違い。ウィークポイントになるほど制御が利かない訳ではないよ。中間の追い切りでも、チップを被せたり、ゆっくり折り合わせたり、いろんな課題をクリアしながら、先を見据えて調整してきた。相手は強くなるけど、この馬がどれだけ成長を見せてくれるか、楽しみにしたい」と話してくれた。 新馬戦の内容が鮮やかだったレッドバリオス(牡、栗東・角居)。清山助手は「今週は重い馬場で追走して外を回り、かなり負荷をかけた調教だったけど、直線も気持ちがノッていた。中間はメニューをしっかりこなして、思い描いた通りに仕上がった。カイ食いはいいし、1回使ったことにより体もシャキッとしてきたよ。まだ1走しただけだが、これから大きいところを狙って行きたい馬。重賞路線の軌道に乗って欲しいね」と期待していた。 オープン特別の福島2歳Sからも数頭ほど紹介しておこう。 未勝利戦を強い競馬で勝ち上がったラルティスタ(牝、美浦・畠山吉)。師は「すんなりハナを切れたとはいえ、強いレースぶりでしたね。その後は減った体を戻すため、短期放牧へ。ここにきて気性がすごく前向きになってきたのがいいですね。オープンクラスだと他にもテンに速い馬がいるので、その点がカギになるでしょう」と話してくれた。 バトルレッド(牡、美浦・伊藤大)の師は「前走は今だから言えるけどガタガタの状態だった。中間はここを目標に調整してきたし仕上がり自体はいいよ。新馬戦の勝ち時計は函館2歳Sを勝ったステラリードの新馬戦と同じだし、ラベンダー賞を勝ったキョウエイアシュラや、クローバー賞と札幌2歳Sを制したサンディエゴシチーの新馬戦よりも早いんだ。現状では芝の1200mがぴったりだし、スピード的には十分通用する馬だよ」と話してくれた。 そして新馬戦の注目馬も挙げておこう。 まず、土曜京都5Rのビジュアルショック(牝、栗東・角居)。夏にゲート試験を受からせて放牧へ。帰厩後はひと追い毎に動きに素軽さが出てきた。清山助手は「非常に血統のいい馬だし、バネがあって小気味のいい走りをする。多少は真面目すぎる面があるけど、カッとしたところはない。初戦から対応できる性格だよ」とコメント。 次の6Rには注目のマシュケナーダ(牝、栗東・安田)が登場。陣営からは「乗り込みを進めて絞れてきて、動きが良くなってきたね。いいモノを持っていると思うので、楽しみにしている」とのコメント。悪い馬場ながら、しっかり伸びた追い切りもなかなかだっただけに、ここは人気も集めそう。 日曜東京6Rにはニュースでお伝えしたアドマイヤファイン(牝、美浦・上原)も出走するが、ここではエーブチェアマン(牡、美浦・清水利)を紹介。ゲート試験は一発で合格。しかも自ら飛び出して行くセンスの良さ。「かなりスピードがありそうだね。まだ速い時計は一本だけど素質は感じるね。ムキになるところがあって随所に若さを見せるが、間違いなく走ってくるよ。初戦から楽しみだね」と陣営。母系も一本筋が通っており、一介のスピード馬ではないはずだ。 日曜京都5Rではバルトーロ(牡、栗東・角居)に注目。ノーザンファームでの育成段階から評判になっていたが、そちらは過去の記事を読んでいただくとして、ここでは近況を。入厩後もスタッフの評価が変わらず高いし、調教内容も数字で目立つ時計はあまりないものの、この厩舎らしく、オープン古馬と馬なりで3頭併せを消化している。こうしたメニューで調整されていること自体が厩舎内の評価の高さを表しているともいえるだろう。 その他にも期待の新馬情報が届いているが、残りは本日夕方配信のPOGメルマガでお伝えすることにするので、楽しみにしておいてほしい。

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