おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
今週の2歳戦は特別戦より、まず先に日曜阪神6Rの新馬戦に注目したい。 当初ここを予定していたPOG人気馬トゥザグローリーがデビューを延期したのは残念だったが、阪神開幕週の芝2000m戦ということもあり、話題性のある馬がデビューを迎える。すでに週中のニュースでアドマイヤテンバ(牝、栗東・橋田)とサトノケンオー(牡、栗東・平田)を紹介済みだが、やはりアドマイヤテンバの注目度は高い。 陣営からは「芝向きの柔らかさがあって、敏感な気性。初戦からやれそうだし、その気性面が難しくならないようにじっくりとやってきた」と仕上げに抜かりない様子。慎重に調整されてきた良血馬だけに、ここは人気を集めての出走となりそうだ。 アプレザンレーヴの半弟、レーヴドリアン(牡、栗東・松田博)もPOGでは注目されている1頭。追い切りでは同じ2歳の新馬や未勝利馬と併せて遅れをとったりしていて、物足りない印象も受ける。ただ、同じ厩舎所属だった姉レーヴダムール(阪神JF2着馬)も稽古では動かない実戦タイプの馬だっただけに、この馬にもレースにいっての走りに期待したい。 先週の除外でここにスライドしてきたドレスアフェアー(牡、栗東・橋口)もPOGでの指名者が多いかもしれない。1週前追い切りでは先週デビューしたナイスミーチューとの併せ馬で先着。今週もすでに勝ち上がっているキラウエアと併せて6F80秒2で併入するなど、仕上がっている雰囲気だった。 その他の新馬戦は注目馬を簡単に紹介しておこう。 日曜阪神5Rのエリモサプライズ(牡、栗東・宮本)は今週の併せ馬では遅れたが、古馬を追走してのもの。動きも時計も水準以上だ。「大型馬の割に動きは素軽くて前向きな気性。初戦から動けると思いますよ。ダート1800mはいかにも合いそうですね」と和田騎手も期待していた。 その他の新馬戦、土曜中山5Rはムーンライトソード(牡、栗東・池江寿)、日曜中山5Rはスペースウォッチ(牡、美浦・戸田)、土曜阪神6Rのマルティニーク(牡、栗東・藤岡健)などが注目馬として挙げられる。本日夕方配信のPOGメルマガでも新馬を紹介しているので、そちらもぜひ確認しておいてほしい。 特別戦ではまずオープンクラスのクリスマスローズS。ダイワナイト(牡、美浦・池上)陣営からは「最近どうもイレ込みがきつくなっているんだ。厩舎では大丈夫なんだけど、レース当日にテンションが高くなってしまう。そういう不安があるから、かえって中山の短距離っていうのは競馬がしやすいのかな。現に2走前にいい競馬をしているからね。あとはうまく好位置で折り合えば」とのコメントであまり強気な印象はなかった。オープンとはいえメンバー的にさほどレベルが高くなさそうなここは、どの馬にもチャンスがありそうだ。 見応えありそうなのは500万特別、葉牡丹賞のほうだろうか。 スペースアーク(牡、美浦・堀)について堀師は「前走は久々で息使いが悪かったですし、スローの瞬発力勝負になりやすい府中も合いませんでしたね。今週は5Fからビシッと追いましたが、いい動きでしたよ。上積みは十分に見込めますね。小脚が使えて器用な馬ですから、中山は間違いなく合いますし、距離延長もプラスでしょう。正直、奥手で良くなるのはまだ先ですが、この相手なら期待もあります」と話してくれた。 同じ枠のアースガルド(牡、美浦・勢司)陣営からは「前走は結果的に仕上げが緩かったのかもしれない。馬体増は戻ったものだけど、中身がもうひとつだったのかな。その前走はテンにハミを噛んで逃げる形になってしまったので、この中間はリラックスさせることを重点に置いた調整。気持ちを緩ませないように3頭併せの真ん中で気合をつけたが、凄くいい感じだった。デキに関しては久々の前走より遥かに良いね。器用さが武器なので中山の2000mは競馬がしやすいはずだし、ここでも好勝負になるよ」とコメントがとれた。 昇級戦の前走は良さを出せずに8着に敗れたマイネノーブレス(牝、美浦・大竹)。大竹師は「今週は2回りで追い切ったから、しっくりきていい動きだった。前走は切れ負けした感じなので、距離延長はプラス。トボケるところがあるから、中2週でピリッとしてくれれば上位可能」と教えてくれた。 もう1頭、マイネルから前走勝ち上がりのマイネルマグレブ(牡、美浦・清水利)からは「前回は正直美浦では何もしていないんだ。マイネルの牧場で何もかも任せっきりだったので、状態の良し悪しは把握できていなかった。でも勝った内容は評価している。外を回って強かったと思うし、きっちりと伸びてくれた。以前なら追ってからジリっぽかったけど、前回は力強く伸びていたからね。今回は開幕週の馬場で時計の速い決着への対応が鍵になるけど、これまでも大きく崩れたのは一度だけ。相手なりに渋太い馬だけに、ここでもヒケは取らないと思うよ」と関係者は話してくれた。 ポインセチア賞は前走このクラスで結果が出たスターボード(牡、美浦・矢野英)、トシギャングスター(牡、栗東・矢作)あたりに、前走の未勝利勝ちが強い内容だった。ナムラアトラクト(牡、栗東・目野)、ナリタシーズン(牡、栗東・小野)らがどういうレースぶりを見せるかに注目しておきたい。