おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
今週は牝馬路線、POG上半期の山場、阪神ジュベナイルFが行われる。登録頭数が多く、今年も指名者にとっては出走抽選で悲喜こもごもがあったが、さっそく追い切り後の感触など各陣営の声をひろっていこう。 ジュエルオブナイル(牝、栗東・荒川)の佐藤助手は「ウッドチップがあまり上手ではないので、予定通りポリトラックで。思っていた以上に弾けたね。動きは文句なし。イライラさせないように調整してきたから落ち着きがあるし、普段の動きもシャンとしている。しっかりしてきたようには感じるね。ただ、今回は初めてのことが多過ぎる。距離、コース、当日輸送などやってみないと分からないことばかりだから」と不安も挙げていた。 タガノエリザベート(牝、栗東・松田博)の松田博師からは「おとなしくて扱いやすい馬だから、この中間も至って順調。前回にくらべると走りも良くなっている。スタートでフワッと出れば折り合いがつく。脚さえ溜まれば前走くらい走れると思うし、あとはハマるかどうかだけ」と自分の競馬に徹してきそうなコメント。 ベストクルーズ(牝、栗東・松田博)については「全体的な時計は遅いが、ラスト1ハロンが12秒前半なら上等。この馬としては動けた方じゃないかな。トモあたりに筋肉がついてきたし、馬体もフックラとしている。緩やかではあるが、状態は上向いているね」と師。 ラナンキュラス(牝、栗東・矢作)を送り込む矢作師は「追い切りはややモタついた感じだったが、併せ馬でビシッとやれたのはいい傾向。馬体も増えて使えそうだからね。正攻法の競馬をした前走でもそれほど負けてはいない。本格化はまだ先だけど素質に期待したい」と話してくれた。 シンメイフジ(牝、栗東・安田)の安田師は「馬体に幅がでて、まるで牡馬のようなドッシリ感があります。前回の新潟戦はまだ中身が出来てなくて、正直勝てるとまでは思ってなかったのですが、気性が素直で学習能力が高い馬だから勝てたんだと思います。ファンタジーSを使うことも考えたのですが、中途半端になりますからね。仕上げ抜いて直行というローテーションをとったことで順調に乗り込めましたから。パワーアップ凄いですよ」と力強いコメント。 アニメイトバイオ(牝、美浦・牧)については「厩舎陣営からテンに行かないと聞いていたが、それとは逆にスッと行ってしまった。ブレーキをかけるのも嫌なので、そのままうまく我慢をさせた。終いまで折り合っていたし、うまくまとめることが出来たので、これは良しとしないとね。初めて乗った感じは、やっぱりこれだけの成績だなぁっていうのを感じた。乗りやすいし、変な癖もなく素質はある。一応出遅れは想定に入れて競馬をしようと思う。もし、万が一後手を踏んだら、変に急かせずに終いを活かす競馬になるだろう。ここでも十分太刀打ちできるはず」と内田博騎手が話してくれた。 有力馬の陣営コメントをまとめたが、今年の牝馬路線はまだ勢力図が固まっていない印象。抽選を潜った1勝馬にも十分チャンスがありそうだ。 新馬についても数頭を紹介しておこう。 日曜中山6Rでは週中のニュースでネオサクセス(牡、美浦・鈴木勝)を紹介したが、ここは芝2000m戦ということで他にも注目しておきたい馬がいる。シンボリルアーブル(牡、美浦・奥平)の奥平師は「馬のスケールが大きい馬なんだ。切れる脚を使うタイプではなく、長くいい脚を使うタイプということでこの距離を使うが、当然初戦から好レースを期待している」と話していた。 また同レースのコスモラピュタ(牡、美浦・高橋祥)については「ビッグレッドの馬だし、牧場で十分乗り込んでいる。入厩後も順調の乗り込まれているよ。息はスッカリできているし、この距離ならハナを切れるだけの脚もあるんだ。初戦から好レースしても当然の馬だよ」と高橋祥師。 日曜阪神5Rではジョーモカ(牡、栗東・梅田智)が先週のポリトラックの動きが目立っていた1頭。除外で1週延びたが、相変わらずの好気配。梅田智師は「もう先週で仕上がっていたので、今週は軽めの調整で十分。2週前にデビューしたツヨイキモチ(2着)、エドノヤマト(3着)より、以前からこの馬の方が走ると思っていた。そして先週、先々週と併せ馬で負かしたアドマイヤプレミアが、先週の未勝利戦で1着。期待が高まるね。軽い走りをする馬で、気合をつけたらスッと反応できる。初戦から動けるタイプだよ」と期待の高さをうかがわせていた。 新馬はこの他にもいるが、そちらは本日夕方配信のPOGメルマガでお伝えするので、楽しみにしておいてほしい。