おしらせ
【有馬記念】有力馬1週前追いレポート(1)
今週末の日曜日、中山競馬場のメイン競走は2009年を締めくくるグランプリ・GI・有馬記念だ。例年以上に勢いのある3歳馬たちと歴戦の古馬との対決ムードが漂う一戦へ出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート。まずは3歳馬勢から! ブエナビスタ 札幌記念、秋華賞、エリザベス女王杯とここ3走は歯がゆい結果に終わっているが、いずれも鋭い末脚を駆使した上で上位進出は果たしており、地力で抜けた存在であるのは間違いない。 前走後も状態面はいたって良好で、入念な乗り込みが続いている。1週前追い切りとなった16日、栗東CWコースでの調整は単走で終い重点に追われる“マツパク流”。序盤は折り合いよくゆったりと進むと、徐々にペースアップすると仕掛けられたゴール前で一気に弾けた(時計は6F88秒2?1F11秒5/G前追う)。大一番を前に万全の態勢。 鞍上はWSJS優勝に重賞11勝と今年1年八面六臂の活躍を見せた横山典騎手へスイッチとなった。3戦続いた悪い流れを断ち切り、ファンの期待に応える走りを見せたい。 スリーロールス 秋を迎えて一気に本格化。条件戦を4馬身差の圧勝後に挑んだ菊花賞で、見事に大輪を咲かせた。 中間はプール調教なども取り入れられ、入念なアフターケアを施された。その後は順調に乗り込まれている。栗東CWコースでの1週前追い切り(18日)は後方から迫るメルシーエイタイム(障害オープン)を迎撃する併せ馬。終始リードを保ったまま、直線では更に鋭く伸び、結局3馬身ほどの先着となった。時計も6F82秒6?1F12秒2(一杯)と上々のもの。後肢のフットワークに力強さがあり、前走から更にパワーアップを果たしている印象だ。距離短縮もむしろ歓迎だろう。 アンライバルド ダービー、菊花賞と2ケタ着順に終わっているが皐月賞での圧勝ぶりから、同じ中山での一戦となるここでの逆襲を考えておきたい1頭。 4日に帰厩。当初は軽めの調教内容で良化度はスローペースだったが、新パートナー・デムーロ騎手が跨った17日の1週前追い切りでは、終いにビッシリ追われ栗東CWで6F79秒8?1F12秒8(一杯)をマーク。折り合いはスムーズで終いもまずまずの伸び、鞍上も好感触を得た様子だ。最終追いでさらに一変を期待。 イコピコ 神戸新聞杯をレコード勝ち後、菊花賞、鳴尾記念でそれぞれ4着と煮え切らないレースが続く。レース間隔が詰まっていることもあり前走後の初時計は20日の栗東坂路調教となった。テンからまずまずの行きっぷりを見せたが、終いは脚が上がって失速(4F51秒6?1F13秒7/一杯)。最終追い切りでどれだけの動きを見せるかだが、状態はギリギリ平行線といったところか。 リーチザクラウン クラシック戦線突入前は三強の一角と評された素質馬だが、ここで勝たねば無冠の越年となる。 前走後も疲れを全く感じさせず、すぐに乗り出せているように状態はすこぶる良好だ。16日、栗東DPコースで行われた1週前追い切りでは大幅に先行させた半姉クラウンプリンセスを馬なりで追い詰め、楽な手応えを保ったままゴール前で差しきって見せた。時計自体も6F75秒3?1F12秒1(馬なり)と抜群のもので、前走以上の状態にある。中山コースだけに逃げ馬は怖い存在。悪夢の失速劇を見せた皐月賞の雪辱を果たせるか、鞍上武豊騎手の手綱捌きにも注目だ。 フォゲッタブル 前々走・菊花賞では、ハナ差でタイトルは獲り逃したものの素質開花を大きくアピール。続くステイヤーズSでは古馬勢を相手に1番人気を背負い堂々快勝と、ここへきての充実ぶりには目を見張るものがある。中2週の競馬になるが 疲れた様子は見せておらず、キビキビとした動きが印象的。16日、栗東DPコースでの併せ馬は終始楽な手応えのまま6F81秒5?1F12秒3(馬なり)をマークし、併入フィニッシュ。前走からの勢いキープを感じさせる内容だった。 セイウンワンダー 有馬一本を目標にじっくり調整されている。菊花賞(3着)後1ヶ月近くは坂路で基礎体力アップに専念、その後はコース追いに切り替えて乗り込まれてきた。キビキビとした動きに加えて、張りのある馬体。この秋で最高の状態に仕上がっている。1週前追い切りは栗東CWで6F82秒3?1F12秒0(一杯)をマークし、併せた相手に6馬身ほど先着。状態絶好を物語る内容となった。なお、正パートナー福永騎手の負傷により、有馬記念での鞍上は藤田伸二騎手となる見込み。 (UMAJIN編集部) ※関連ニュース ★【有馬記念】1週前追いレポート「古馬」編はこちら ※関連情報 ★騎手・競馬関係者ブログが満載! 「ブログ王国」はこちら ★その他のニュース、重賞追い切り速報など最新情報もチェック! ★気になるあの馬の能力順位は? 究極の予想数値「指数X」は枠順確定後に無料公開開始!