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【今週の重賞】[日本ダービー]今年も無敗のダービー馬誕生なるか

■5月30日、東京競馬場で第88回・日本ダービー(GI、芝2400m)が行われる。

ホースマンの夢である日本ダービー。昨年は馬産はじまりの地である新冠で生まれ、父ディープインパクトと同じく後に無敗三冠馬に輝いたコントレイル、令和最初の年はひだか町静内の小さな個人牧場で生まれ、生産者の夢の夢だったダービー制覇を叶えたロジャーバローズ、平成最後の年はワグネリアンと共に福永騎手が父へ届けた夢のダービー制覇、これまでも数々のドラマや歴史が誕生してきた。今年はどの馬が、だれの夢が叶うのか。

無敗の皐月賞馬となったエフフォーリア(牡3、美浦・鹿戸)は、騎手5年目となる横山武騎手が引き続き手綱をとり、最大目標のダービー制覇を目指す。初の中山参戦となった皐月賞ではスムーズに先行好位につけてレースを運ぶと、4コーナーでは器用なコーナリングを見せて直線早めに先頭。2着に3馬身(0秒5差)つけての完勝だった。1986年以降、皐月賞で0秒5以上差をつけての勝利はオルフェーヴルとナリタブライアンのみでどちらも三冠馬となっている。22歳の時、皐月賞でメジロライアンに騎乗し3着に敗れた横山典騎手はダービーで2着に惜敗。現在22歳の横山武騎手は皐月賞で当時の父を超え、ダービーでも偉大な父を超えてしまうのだろうか。今回は距離が2400mに延びるが、エフフォーリアは父エピファネイア、母父ハーツクライと血統的には歓迎だろう。東京コースも2度経験済みだ。百日草特別では多少かかりつつも、長い直線では間が狭くなっても怯むことなく抜け出し、手前を替えてしっかり伸びて勝利している。歴代の三冠馬同様の活躍を繰り広げられるのか注目だ。

紅一点の参戦で注目を集めているのが、サトノフラッグの全妹サトノレイナス(牝3、美浦・国枝)。これまでソダシ相手に阪神JFでハナ差、桜花賞でクビ差と健闘してきており、ソダシの最大のライバルだ。今回は距離を延ばしてオークスではなくダービーへ向かう。牝馬のダービー優勝となればウオッカ以来14年ぶり、グレード制が導入された1984年以降では2頭目となる。今まで国枝厩舎から7頭がダービーに出走し馬券に絡んだのはコズミックフォースの3着のみという点は心許ないが、牝馬に関しては牝馬三冠のアパパネや9冠馬アーモンドアイ、GIでも好走を続けるカレンブーケドールといった一流馬を手がけている。血統面ではサトノレイナスの母バラダセールはGIの亜オークス、亜1000ギニー勝ちで距離が延びても対応できそうな下地はある。また牝馬でダービー参戦なので斤量が牡馬より2キロ軽い55キロで挑める点は好材料。NHKマイルCではソングラインが2着に好走している。サトノレイナスはキャリア4戦中3戦で上がり最速をマークしており、その末脚炸裂に期待したい。

シャフリヤール(牡3、栗東・藤原英)は、アルアイン(皐月賞、大阪杯勝ち)の全弟で新馬戦を勝利して2戦目で重賞挑戦。その共同通信杯では3着に好走と、素質の高さを窺わせた。次の毎日杯では少し出遅れはしたが好位に取りつくと、直線で前が開いてからスッと脚を伸ばして切れる脚を披露。1分43秒9の日本レコードタイで勝利を収めた。共同通信杯は前述のエフフォーリア、皐月賞3着のステラヴェローチェ、スプリングS勝ち馬ヴィクティファルス、青葉賞2着のキングストンボーイ等、その後重賞で勝ち負けした馬ばかり。やはりレースレベルが高かったことがわかる。また毎日杯では後の京都新聞杯2着のルペルカーリアにも勝っている。キャリア3戦で未完成な走りだが、レベルの高い重賞を経験してきており、大舞台で即通用も十分に考えられるだろう。

ディープモンスター(牡3、栗東・池江)は、最初の新馬戦こそ放馬で除外になったが仕切り直してから条件戦で着々と力をつけてきた一頭。皐月賞では後ろから外々を回ることになって7着。馬券内になった3頭は内で競馬をした馬で、その分届かなかった結果だ。むしろ外からあれだけ脚を伸ばせたのだから悲観する内容ではないだろう。東京コースならその脚をもっと活かせそうなレースぶりだった。また京都新聞杯を回避し疲労を残さずダービーに向けて調整できている点はプラスで、加えて怪我から復帰した武豊騎手に鞍上が戻るのも歓迎材料だろう。レジェンド武豊騎手のキズナ以来のダービー制覇なるか、期待したい。

ワンダフルタウン(牡3、栗東・高橋忠)は、前走青葉賞を勝利してダービーの切符を獲得。ルーラーシップ産駒で叔母にはオークス3着のビッシュがおり、まさに東京2400mで本領発揮するタイプの血統だ。前走では爪の状態が回復したものの、完調手前での勝利。上積みもありそうだ。ダービー本番も前走のような内枠に越したことはないが、スタミナがあるのでどの枠でもうまくレースはできるだろう。

ほか、毎日杯でタイム差なし2着のグレートマジシャン(牡3、美浦・宮田)、5戦すべてで上がり1位の末脚を繰り出したヨーホーレイク(牡3、栗東・友道)、NHKマイルCでスタート後に躓き落馬で無念の競走中止となり、ここで巻き返しを期すバスラットレオン(牡3、栗東・矢作)などにも注目だ。

(Text:Funaki)

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