おしらせ
競馬推理小説の巨匠 D・フランシス氏が死去
推理・ミステリー小説に「競馬モノ」というジャンルを生んだ巨匠が静かに世を去った? 競馬を題材とした作品で知られるイギりスのミステリー作家で、元障害競走の騎手だったディック・フランシス氏が14日、カリブ海の英領ケイマン諸島の自宅で死去したことがわかった。享年89歳。 1920年、イギリス・ウェールズに生まれる。作家としてデビューする以前、1948年から1957年まではイギリス競馬で障害の騎手として活躍しており、1953年?1954年シーズンでは障害競走でのリーディングジョッキーの座にも輝いた。英王室エリザベス皇太后(エリザベス女王の母)の専属騎手を務めていたことでも有名。イギリス競馬を代表する大障害レース「グランドナショナル」には8回騎乗、勝利は得られなかったが1949年には2着となっている。 通算350勝以上の勝ち星を残し、1957年に引退。競馬欄担当の新聞記者を経て(この間、自伝「女王陛下の騎手」を発表)、1962年に長編小説「本命」で小説家としてデビュー。以降2000年まで「再起」「騎乗」「追込」など計42作品を残した巨匠で、1973年?74年には英国推理作家協会会長を務めていたこともある。魅力的な主人公が、巧みに織り込まれた謎を鮮やかに解き明かしていく手法が持ち味で、多数のファンを魅了した。その作品は20カ国語以上に翻訳され、イギリスのみならず世界中で幅広く読まれ、累計6000万部以上を売り上げた。またデビュー作にして代表作のひとつ「本命」は映画化もされている。 ※関連情報 ★騎手・競馬関係者ブログが満載の「ブログ王国」はこちら ★その他のニュース、重賞追い切り速報など最新情報もチェック!