おしらせ
【毎日杯】素質馬ぞろいの一戦はダノンシャンティが圧勝!
27日、阪神競馬場で行われた第57回毎日杯(GIII・芝1800m)は、安藤勝己騎手騎乗の3番人気ダノンシャンティ(牡3、栗東・松田国)が直線で抜け出すと、5番人気ミッキードリームに1馬身1/4差をつけて快勝した。3着には骨折休養明けで臨んだ2番人気リルダヴァル。1番人気ルーラーシップは出遅れが響き5着に終わった。なお、武豊騎手騎乗のザタイキが直線で転倒し落馬、競走中止となった。 ルーラーシップ、リルダヴァル、ダノンシャンティ、そしてザタイキ。強豪ひしめく3歳牡馬勢のなかでも、トップクラスのメンバーが集まった一戦は、スタート直後、いきなり場内がざわめく。1番人気ルーラーシップが痛恨の出遅れ。逆に好スタートを切ったのはシャイニーナイト。その直後にミッキードリームが続く。ザタイキ、リルダヴァルは好位からレースを運び、そのすぐ後ろでダノンシャンティが虎視眈々と脚を温存。出遅れたルーラーシップも中団までポジションを押し上げる。 前半1000m62秒3というスローペースは、究極の瞬発力勝負へと変貌する。直線。2番手を進んだミッキードリームが先頭に躍り出ようとしたところへ、ダノンシャンティが馬なりのまま接近。安藤勝己騎手のムチが一発飛ぶと、瞬時にかわし去った。最後は手綱を緩める余裕ぶり。豊作3歳世代にまた1頭、大物が誕生した瞬間だった。 松田国英厩舎の毎日杯制覇といえば、01年覇者クロフネと04年覇者キングカメハメハである。そんな超一流馬に比肩する内容で圧勝したダノンシャンティ。極上の瞬発力を武器に、厩舎の先輩が辿ったG?ウイナーへの道を歩み始める。 勝ったダノンシャンティは父フジキセキ、母シャンソネットという血統。近親にはジャパンC勝ち馬シングスピールなどがいる。安藤勝己騎手は05年ローゼンクロイツ以来2度目、管理する松田国英調教師は04年キングカメハメハ以来3度目の同レース制覇となった。 配当は馬連2,270円、馬単3,710円、3連複2,850円、3連単16,440円。 なお、競走中止となったザタイキは左中手骨開放骨折を発症し、予後不良と診断された。