おしらせ
【今週の重賞】[CBC賞]スプリント界に新星誕生なるか
■7月4日、小倉競馬場で第57回・CBC賞(GIII、芝1200m)が行われる。
サマースプリントシリーズ第2弾として開催される今年のCBC賞は、1999年11月以来となる小倉競馬場で行われ、夏競馬としてここで開催されるのは初。昨年は51キロのハンデだった13番人気のラブカンプーが勝利して、3連単244万馬券が飛び出しているが、過去10年でフタ桁人気馬が勝ったのはこの一度きり。基本的には1-4番人気から勝ち馬が多く出ており、それほど荒れる決着にはなっていない。また、ハンデ重賞だが重い斤量を背負った馬の方が比較的好成績を残しており、実力馬が堅実に勝つ傾向からも荒れにくいのがわかる。
タイセイビジョン(牡4、栗東・西村)は、2019年の京王杯2歳Sを勝利して重賞初制覇、昨年のアーリントンCを勝って重賞2勝している。約4カ月ぶりとなる前走の京王杯SCは、後方から運んだ影響からか、道中では折り合いが付かずスムーズさに欠いた競馬となってしまって、12着に大敗。休養明けということもあって、よりテンションが高くなってしまったか。近走は1400m戦や1600m戦への出走が多いが、CBC賞と同距離(1200m)の函館2歳Sでは2着に好走しており、気性面からすると距離短縮はむしろプラスに働きそう。今回は、小回りの小倉競馬場が舞台で、しかも開幕週ということもあり、前が有利になることが予想され、前走のように極端な後ろからの競馬だと厳しくなることが想像できる。好位につけて、尚且つ折り合いがつくかがポイントになりそうだ。また、GIII戦では過去3走で5着以下に負けたことがないので、ここでは実力は上位。休養明け2戦目で状態も上向きなら、巻き返しに期待がかかる。
ピクシーナイト(牡3、栗東・音無)は、シンザン記念を勝って重賞初制覇。前走のNHKマイルCは、返し馬からエキサイトしている感じで、レースでも抑えが効かずオーバーペースになってしまい、12着に大敗した。シンザン記念で1600m戦は勝っているものの、この距離だとまだ折り合いに不安がありそう。今回は距離短縮で初の1200m戦となるが、気性面を考えるとプラスだろう。母父がキングヘイロー、祖母の父はサクラバクシンオーという血統から見ても、スプリント戦で才能が開花しても不思議ではない。また、栗東坂路での1週前追い切りでは、シンザン記念の最終追い切りと同タイムのラスト1F11秒9をマーク。仕上がりは良好と言ったところだろう。
アウィルアウェイ(牝5、栗東・高野)は、昨年のシルクロードSを勝って重賞初制覇を果たし、同年のスプリンターズSでは10番人気ながら3着に好走している。前走の高松宮記念は、出負けして最後方から運ぶ形となり、さらに重馬場というコンディションの中で荒れている位置を走らされる展開も厳しかったか最後は外に持ち出して追い上げを図っての16着大敗だったが、不完全燃焼な内容だけに悲観視する必要はない過去の成績を見てみると、やはり良馬場で走った時の方が好成績を残しているので、当日は乾いた馬場になることを願いたいところ。そして、高松宮記念からの直行組は過去10年で【2.2.3.13】と最も相性がいいのはプラスに働きそうだ。スプリントGIで好走している実力を発揮したい。
ヨカヨカ(牝3、栗東・谷)は、大伯母に秋華賞、エリザベス女王杯など重賞5勝のファインモーションという血統。重賞では1400m戦のフィリーズRの2着、前走葵Sの2着が最高順位になるが、過去出走した全8走の成績を見てみると1400mよりも1200mの方が好成績。1200m戦では過去4走中、1着3回、2着1回とパーフェクト連対で、この距離との相性の良さが伺え、今回は絶好の舞台と言える。また、1週前追い切りでは、栗東坂路で4F49秒6-1F11秒9をマークしており、全体時計では自己ベストを出しながら最後も鋭い伸び脚を見せた。状態は万全と言ったところだろう。スプリント界の新星となれるか注目したい。
ほかにも、1200m戦を主戦としているメイショウカリン(牝7、栗東・笹田)は、古馬になって重賞初出走となるが、過去2勝を挙げる得意の舞台で好走を狙う。また、条件戦を連勝して、続く京王杯SCでは5着に入ったビオグラフィー(牝4、栗東・藤岡)、最近は不調だが2019年のフィリーズRで重賞を制しているノーワン(牝5、栗東・杉山佳)なども実力はあり巻き返しを図りたいところ。
(Text:Isawa)
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