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【皐月賞】有力馬1週前追いレポート

ゴール板を過ぎてからもハードに追われたヴィクトワールピサ。万全の態勢で1冠目に挑む

 今週末の日曜日、中山競馬場のメイン競走として牡馬クラシック第1弾・皐月賞(GI)が行われる。ここへ出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! ヴィクトワールピサ 前走のトライアル・弥生賞(GII)は、直線で前が開かず一瞬ヒヤッとする場面はあったが、外に持ち出してからは次元の違う脚を披露し4連勝を飾った。中間は3月下旬から坂路で乗り込みを開始。7日に栗東CWコースで乗り替わる岩田康騎手を背に追い切られ、5F68秒3─12秒2(一杯)。併せたトーセンキャプテン(OP)と併入したが、ゴール板を過ぎてからもステッキが入れられ更に加速するハードな追い切りとなった。ドッシリとして重量感も出てきたし、体そのものを大きく見せ、更に逞しくなっている。他を圧倒するような迫力も感じられ、ここにきて一段とパワーアップしているのがハッキリと分かる。 ローズキングダム 昨年の2歳チャンプは、トライアルのスプリングS(GII)を始動戦に選択。直線は馬群の中から追い込んできたが勝った馬とは差があり、2着馬との接戦にも敗れて3着。放牧明けの3カ月ぶりで2キロの馬体減。成長力という点で少し物足りなさを感じた。ひと叩きされての変わり身が注目される。8日に小牧太騎手を背に栗東Pコースで追われ、6F78秒5─12秒2(強め)。併せたツルマルスピリット(3歳500万下)と併入した。直線内にモタれていたし、中間は攻め馬の中身を濃くしたが、体つきは良くなったという感じはない。もうひと息の内容で、今週の最終追い切りが鍵を握りそうだ。 アリゼオ 前走のスプリングSでは追っ付けてハナを主張し、マイペースの逃げに持ち込んで逃げ切りV。新馬戦を差し切り、オープン特別・ホープフルSは好位から抜け出して勝つなど自在性のある脚質が魅力だ。中間は美浦TCで順調に調整されてきた。8日に南Wコースで追われ、6F80秒8─66秒0─51秒3─37秒5─13秒9(強め)。併せたサトノディライト(3歳500万下)に先着。テンに飛ばした分、ラストはやや伸び脚を欠いた印象も、力感たっぷりのフットワークでフィニッシュ。ボリュームのある馬体は更なるパワーアップを裏付けるもので、体調面に不安はない。 ハンソデバンド 前走の共同通信杯(GIII)は、前半折り合いにひと苦労していたが、直線は馬場の真ん中から抜けてきた。3頭横一線の叩き合いを制したように、なかなかの勝負根性を持っている。中間は皐月賞一本のローテーションが組まれ、3月中旬から美浦坂路で乗り込まれてきた。7日に美浦坂路で追われ、4F50秒5─36秒4─24秒0─12秒4(一杯)。ビシッと追われ自己最速の4F50秒5をマーク。前脚をシッカリと伸ばす走法で登坂。迫力満点の動きで状態は前走時を凌いでいる。 エイシンアポロン 前走トライアルの弥生賞は、直線ラチ沿いを抜けてきたが、ゴール前でヴィクトワールピサの差し脚に屈して2着。自身はシッカリと終い伸びており相手が悪かった印象。中間も順調に調整が積まれ、7日に池添騎手を背に栗東坂路で追われ、4F51秒3─36秒8─23秒7─11秒8(一杯)。手綱が激しく動く目一杯の調教を消化。力強い足取りで、体も締まってきた。前走時に比べて更にボリューム感が出てきたし、1週前としては文句のない仕上がりといえる。 ヒルノダムール 前走は皐月賞TRのオープン特別・若葉Sを2着。勝負所で勝ったペルーサに押し込められる、かなり苦しい競馬を強いられたが、最後まで食い下がり力のあるところを見せた。7日に藤田騎手を背に栗東坂路で追われ、4F51秒6─37秒8─24秒7─12秒1(一杯)。ここに来て馬体が成長し、フットワークそのものも大きくなっている。追ってからの反応も良く、威圧感も十分。 リルダヴァル 前走の毎日杯(GIII)は骨折休養明けの6カ月ぶりの競馬で3着。休み明けでもキッチリ仕上がっており、馬体重の増減はなかった。道中は3?4番手を追走し、4コーナーの手応えも悪くなかったが、直線は伸びそうで伸びなかった。休み明けで少し力んで走っていた影響があったようだ。賞金面で皐月賞出走が危ぶまれたが、18番目でギリギリクリアとなりそう。レース後は変わりなく順調。8日に福永騎手を背に栗東Pコースで追われ、6F79秒2─11秒6(馬なり)。併せたバーディバーディ(3歳OP)に遅れたが、馬任せに流し内容で不安はない。直線膝を高く上げ、かき込むようなフットワークで気持ちよく走っていた。ひと叩きされた効果が顕著に見られ、体つきもだいぶ筋肉が戻りボリューム感が出てきた。 ネオヴァンドーム 前走のきさらぎ賞(GIII)は直線狭い間を割って出て快勝。レース後は皐月賞一本のローテーションで調整されてきた。安藤勝騎手を新たなパートナーに迎え1冠目に挑む。中間はリフレッシュ放牧に出され、3月中旬に栗東TCに帰厩し、順調に調整されてきた。7日に乗り替わる安藤勝騎手を背に栗東CWコースで追われ、5F69秒1─12秒1(馬なり)。併せたレディービスティー(1000万下)に先着。道中の行きっぷりは抜群で、直線は抑え切れない手応えでフィニッシュ。馬体も成長の跡が見られ、張りも申し分ない。間隔は空いているが不安のない仕上がりだろう。 レーヴドリアン 前走のきさらぎ賞は前半はスピードに乗れず最後方から追走。しかし最後の直線では大外からグイグイと伸び、クビ差2着まで押し上げた。エンジンの掛かりが遅いタイプだけに、中山コースでは展開に左右されそうだが、嵌った時の末脚は脅威だ。前走後は、一連のトライアル戦をパスし、本番一本のローテーションが組まれた。放牧には出されず、栗東TCで調整が積まれ、7日に栗東CWコースで追われ、6F83秒1─13秒8(一杯)。併せたスマートキングダム(3歳未勝利)に遅れをとったが、もともと調教駆けしないタイプだけに気にしなくてもよさそうだ。シッカリ乗り込んでおり、体つきもドッシリして一段とパワーアップしている。 ※関連情報 ★明日発売の月刊「UMAJIN」5月号ではローズキングダムに騎乗する小牧騎手とヴィクトワールピサに騎乗する岩田騎手の“園田出身騎手対談”を掲載!ヒルノダムールで皐月獲りを狙う藤田伸二騎手の公式ブログも要チェック!その他のニュース、重賞追い切り速報など最新情報もチェックだ!気になるあの馬の能力順位は? 究極の予想数値「指数X」はコチラ!現役騎手、調教師など競馬関係者のブログが満載! 史上最強のブログ王国も要チェックです!

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