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おしらせ

皐月賞1週前追い切りレポート

今週末は牡馬クラシックの第1弾・皐月賞が行われるが、本日は出走予定各馬の1週前追い切りについてレポートが届いているので、お伝えすることにする。 アリゼオ(牡、美浦・堀) 8日に美浦南ウッドで80秒8?66秒0?51秒3?37秒5?13秒9を強めにマーク。テンを飛ばしたため、ラストはやや伸び脚を欠いた印象も、力感たっぷりのフットワークがひときわ目立っていた。ボリュームのある馬体はさらなるパワーアップを裏づけるもので、体調面に不安はないようだ。 ヴィクトワールピサ(牡、栗東・角居) 久々にしては体つきをスッキリ見せていた前走、馬をつくり過ぎたという感じもしたのだが、今回はゆったり間隔をとってやっていることもあってか、体のつくりが前走時とは違う。体全体に筋肉が盛り上がってきているし、実の入り方も違ってきた。ドッシリと重量感も出て、体そのものを大きく見せており、随分とたくましくなっている。他を圧倒するような迫力も感じられ、ここにきて一段とパワーアップ。すごくバネの利いた軽い走りで瞬発力も増しているし、さすがGIをいくつも勝っている厩舎の仕上げといった感じ。トライアルと本番とでは仕上げが全然違う。 エイシンアポロン(牡、栗東・岡田) 放牧先で相当乗り込んできたのだと思う。あばらが薄っすら浮き出ているし、各箇所にくびれがくっきり出てきて体に締まりが出てきた。張り具合もいいので、前走時にくらべてさらにボリューム感に溢れて、体の切れや伸びもいい。身のこなしも軽くてスピード感に溢れ、素晴らしい動きができるようになった。関西馬の中では仕上がりと馬体は抜けて良く見える。 エイシンフラッシュ(牡、栗東・藤原英) 若葉Sを回避したが、その影響はなさそう。骨格に見合った筋肉がついてきたし、胸前もグンと厚みが増した。腹回りもドッシリ、腰からトモ周りにかけての筋肉も盛り上がっている。重量感溢れる素晴らしい体つきになって、休養前とは筋肉のつき方が全然違っている。500キロを超えるように見えるくらいパワーが感じられ、迫力満点。それでいてすごく柔らかみがあるので体がしなっていて、身のこなしも素軽いので追ってからの伸びもこれまでとは全然違う。以前のように力んで走るようなこともなくなり、気持ちのコントロールもできるようになった。今回の休養で心身ともにひと回りもふた回りも成長した感じ。明らかにスケールが大きくなっているので楽しみ。 ガルボ(牡、美浦・清水英) 7日に美浦ポリで63秒6?49秒9?36秒9?11秒9を一杯に追われマーク。帰厩後初めてビッシリと追われたが、反応の良さが目立ち、最後までしっかりと伸びていた。馬体も柔らかみがあって好調時と遜色なしといえる。調整過程は順調そのものといっていいだろう。 ゲシュタルト(牡、栗東・長浜) 1走ごとに馬体重は減っているのだが、細くなった感じはない。ムダ肉がとれて体ができてきていると見た方がいいだろう。使っての回復も早く、前走よりも張り具合が良くなってきたし、ボリューム感も出て体そのものを大きく見せている。動きにしてもよりバネを感じさせるし、素軽さと躍動感に溢れている。気迫が体全身に溢れていて、精神面でもだいぶ変わってきた。心身ともに張り詰めたものがあり、デキの良さが目につく1頭。間違いなく力をつけているので、前走もフロックではないだろう。 サンディエゴシチー(牡、栗東・作田) 以前より馬体重は増えているが、体つきは薄く見せているし、筋肉のつき方もボリューム感が今ひとつで張りにも欠けている。精神面でも落ち着きがあるというよりは、走り気持ちが萎えてしまった感じだ。以前のような迫力が全く感じられず、それほど良くなったという感じもないだけに、昨年の北海道当時の面影は見られない。体調は今ひとつか。 シャイン(牡、栗東・川村) 前走を使った後、肩の出とトモの具合が今ひとつで、脚捌きにもスムーズさに欠けていた。この中間はひと息入れた時期があったのだが、間隔を開けたことで疲れもとれ、ここにきて随分と良くなった。一応時計も出ているのだが、まだちょっと硬さが見られ、ゴツゴツした感じが残っている。このあたりが実戦に行ってどう出るか。 ネオヴァンドーム(牡、栗東・藤原英) 先週、併せ馬でビッシリ追い切ってから、日増しに馬が良くなっている。体つきも厚みが増して実の入りが良くなり、気迫も漲っている。フットワークが大きくなりフォームも良くなった。ただ、帰厩当初は筋肉が落ちていたし、腰・トモも薄く見せていて、休養の効果、馬体の成長が見られなかった。本来なら今くらいの体つきで帰ってきて欲しかった。この中間はトレセンで体をつくっているというような感じで、中身ができているかどうか。攻め馬の時計は出ているが、動きは力強さに欠けているだけに、ピークは皐月賞よりもダービーになりそうな気がする。 バーディバーディ(牡、栗東・池江郎) 体つきはいい意味でスッキリしてスリムになり、ブライアンズタイム産駒特有の重苦しさは全くない。精神面でも落ち着きがあってゆったりしているのはいい。芝に対応できなくもないだけに、もう少し走ってもいいと思うし、それだけのデキにはある。 ハンソデバンド(牡、美浦・尾形) 7日に美浦坂路で50秒5?36秒4?24秒0?12秒4を一杯にマーク。前走後も坂路で熱心に乗られており、今週はビシッと追って自己最速の4F50秒5を計時した。キビキビとした走りと迫力の伸び脚は前走時以上といっていい。活気も申し分ないし、確実な上昇を示している。 ヒルノダムール(牡、栗東・昆) ひと叩きして素晴らしく良くなった。前走は体つきを薄く見せていて、馬そのものを小さく見せていた。今回は筋肉の張り具合からして違っているし、ボリューム感も出て、体そのものを大きく見せている。背中の使い方が良くなってきたぶん、フットワークも大きくなっているし、追ってからの反応も良くなっている。普段から唸るように走っていて、威圧感すら感じられる。この馬本来のデキに戻っている今なら2走前の再現も十分可能。 リルダヴァル(牡、栗東・池江郎) 前走後はうまくアフターケアができているので、先週あたりから馬がグングン良くなっている。体つきもだいぶ筋肉が戻ってきてボリューム感が出てきたし、体の使い方も良くなってきたことで、走るフォームも良くなってきた。ひと叩きして確かに良くなっているのだが、他馬とくらべると成長度という点で今ひとつ。やはり骨折のブランクが長かったこともあってか、本当に体ができていない気がする。完全復調とは言いがたい。 レッドスパークル(牡、栗東・藤岡健) 体そのものはそれほど悪くないし、動きもそれほど悪くないのだが、攻め馬でも追われると頭が上がって重心が高くなり、走るフォームが乱れてくる。息苦しそうな印象からも、現状ではやや厳しい。実戦での安定感でどこまでやれるかだろう。 レーヴドリアン(牡、栗東・松田博) 前走後は皐月賞一本に照準を定めてきた。中間も緩めることなくしっかり乗り込んできたし、体つきもドッシリして一段とパワーアップ。今までと違って走る気が前面に出るようになり、今は馬が走りたくてウズウズしている印象。このあたりがレースに行っていい方に出るとみたい。仕上がりに関しては文句のつけようがない。 ローズキングダム(牡、栗東・橋口) この中間は稽古の中身が濃くなってきているのだが、体つきは良くなったり、フックラしたとかという感じはしない。馬体が寂しく映っていて、他馬とくらべると馬体の成長が案外。以前より首をあまり使わなくなったし、重心がすごく上がって、走るフォームが悪くなったような気がする。ハードな攻め馬をやっているのだが、走るフォームを見ていると目に見えない疲れがあるようで、やはりここは使わずにダービーに直行した方がいいと個人的には思う。

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