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【天皇賞・春】有力馬1週前追いレポート
今週末日曜日、古馬長距離戦線の王者を決する伝統の一戦、天皇賞・春(GI)が京都競馬場で開催される。この一戦に出走を予定している有力馬たちの1週前追いの模様を詳細レポートします! マイネルキッツ 59キロを背負い、前哨戦の日経賞(GII)を快勝。昨年の覇者が、昨年以上の状態で臨んでくる。前走後は厩舎に置かれ、ウッドコース中心に乗り込み。追われるごとに時計を詰めてきており調整は順調そのものと言っていい。21日もウッドで正パートナー松岡騎手が跨り、5F65秒8?1F131(G前追う)をマーク。先行していたダノンベルベール(オープン)に楽な手応えで取り付き、脚色優勢で同入に持ち込んだ上々の内容だった。張りのある馬体が印象的で、確実に前走以上の状態だ。なお、翌22日に栗東へ輸送済み。昨年と同様に、最終調整も栗東で行われる。 フォゲッタブル 昨秋の菊花賞で2着、続くステイヤーズSで着差以上の快勝。明けて本年2月のダイヤモンドSでも堂々の1番人気を背負い勝利と「これぞステイヤー」な活躍を見せてきた。しかし、3月21日の阪神大賞典は体調が整わず回避。やや間隔があいての大舞台進出、どこまで立て直されているかが焦点だ。3月いっぱいはプールなど軽めの調整に終始し、時計を出し始めたのは4月に入ってから。4月中旬からはコース追いも再開され、急ピッチでケイ古を消化している。1週前追いとなった21日の調教ではポリトラックコースで長めから先行馬を追走、直線ではステッキも入る猛ゲキを掛けられ、なんとか同入に持ち込んだ(6F79秒9?1F12秒8/一杯)。脚色は完全に劣勢で決して見栄えのいい内容ではなかったが、このひと追いで変わってきそうな気配。最終追いでの動きに注目したい。 トウカイトリック 前走阪神大賞典で勝利。それを含め近走では常に好勝負を続けており、明け8歳ながらここへ来て最盛期を迎えた感がある。前走後は大きな反動もなく、早々に回復。いたって順調だ。22日には栗東坂路で4F54秒5?1F12秒7(一杯)をマーク。ハードな攻めに重心の低い走りで応え、体調面の良好さを感じさせた。年齢的に激変まではないだろうが、高いレベルで気配を保てている。昨年の春天では出遅れが響きながら0秒7差の6着まで押し上げた。昨年以上の状態で臨めそうな今回は、当然上位進出への期待が高まる。 ジャガーメイル 久々の一戦だった前走・京都記念ではブエナビスタをしのぐ上がり最速の脚(33秒3)を使って2着。ここまで重賞未勝利だが、実力は折り紙つき。ここで初タイトルがあっても驚けない存在だ。中間はいったん放牧に出されリフレッシュを図り、4月から美浦トレセンでのケイ古を開始。ポリトラックでの乗り込みで見せている躍動感あふれる動きは、一度使われての上昇度の高さを物語るもの。22日には石橋脩騎手が騎乗し、単走で追われた。長めから軽快に飛ばして、道中もスピード感たっぷりのフットワーク。直線もハードに追われたが、ブレることのない矢のような伸び脚。迫力満点の内容だった。タイムも6F80秒0?1F12秒1(一杯)と上々以上のもの。ぶっつけで臨んだ昨年以上の走りができそう。 ジャミール 準オープンクラスを2戦で卒業後、重賞初挑戦となった阪神大賞典でクビ差の2着と一線でやれるメドをいきなり立てた。勢いならこの馬だ。短期放牧明けだが馬体に厚みが増し、逞しさが出てきた印象。遊ぶ面が多かった馬だが、徐々に集中した走りができるようになってきて心身両面の進境が大きい。22日、栗東ポリトラックコースでの追い切りは先行馬を目標にハードにしごかれ、6F79秒0?1F12秒2(一杯)の好時計。入線こそ届かなかったが、相手が8馬身近く先行していたもので問題はない。雄大なフットワークで見た目以上の時計を出せるあたり、大物感がある。 ホクトスルタン 当初は除外濃厚な雲行きだったがドリームジャーニーらの回避で出走が叶いそうだ。ここ2戦は持ち味である単騎先行から渋太い粘りを見せており、復調の気配。メジロアサマ=メジロティターン=メジロマックイーンに続く天皇賞親仔4代制覇への期待がかかる。筋肉に張りが出て、動きにも力強さがあって迫力満点。そして何より気迫が満ち溢れているし、凄みすら感じるほどだ。21日、栗東CWコースでダイシンオレンジ(オープン)と併せられたが、激しい追い比べに一歩も退かず同入フィニッシュ。目下絶好の勢いをアピールした。 メインストリ?ム 穴ならこの馬か。やや間隔あいての一戦だった前走・大阪ハンブルクCではスローペースのなか逃げた馬を早めに捕まえにいっての敗戦(1番人気5着)で、悲観視は不要。叩かれての上昇度は大きく、中間の動きは抜群だ。25日の日曜追いは楽な手応えながら力強いフットワークを繰り出し、併せ馬で同入。中1週でサラッとした内容ではあったが、疲れを感じさせない動きには好感が持てた。 ※関連情報 ★トウカイトリックに騎乗する男・藤田伸二騎手の公式ブログ「藤田伸二の男道」は必見! ★その他現役騎手・関係者の本音は「ブログ王国」もチェックしよう! ★その他のニュース、重賞追い切り速報など最新情報もチェックだ! ★気になるあの馬の能力順位は? 究極の予想数値「指数X」はコチラ! ★現役騎手、調教師など競馬関係者のブログが満載! 史上最強のブログ王国も要チェックです!