おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
今週の新馬戦は土曜阪神4Rの芝1400m戦が注目だろうか。ホーマンフリップ(牝、栗東・安田)はアニメイトバイオの半妹という血統に加え、早期デビュー組ということで、ドラフト時期から話題になっていた1頭だ。10日に栗東坂路で52秒0という時計を馬なりでマークし、注目度もさらに上昇。完成度の高い馬と厩舎の評価も高く、しっかりとレースを見届けたいところだ。 POGメルマガでお伝えしたマイネマオ(牝、栗東・宮本)も評判になっていて、上位争いだが、ここではセキサンキセキ(牝、栗東・坂口則)の陣営コメントをお伝えしておこう。「少し怖がりな面がありますが、前向きな馬ですよ。坂路で52秒台が出ていますし、Cウッドコースでも80秒台。水準以上のモノがあると思います。ゲートも普通に出ますね」と坂口助手がコメントをくれた。 その他、先週デビューしたシュプリームギフトのパートナーとして調教を積んできたチアフルアイズ(牝、栗東・池江郎)やビッグレッドファーム明和で「スピード絶対値で圧倒している」と評価されていたコスモストレイン(牡、栗東・加用)などにも注目しておきたい。 日曜福島5Rはディープインパクト産駒のヒラボクインパクト(牡、美浦・国枝)に触れておかなくてはならないだろう。母ドリームカムカムは同厩でオープン特別を3勝した活躍馬で、厩舎の思い入れも深い。最終追い切りは同じくこのレースに出走するショウナンバーズ(牡、美浦・国枝)との併せ馬。6F83秒6、終い13秒4でヒラボクがコンマ1秒遅れたが、1秒以上追走したもので、内容からは互角。ショウナンバーズもセンス抜群の走りをするし、いいスピードの持ち主であり、どちらにも注目しておきたい。 土曜福島5Rにもディープ産駒が出走する。こちらも国枝厩舎のサイレントソニック(牝、美浦・国枝)だ。中距離以上で活躍したディープの産駒ではあるが、こちらは牝馬らしくカリカリとした前向きさがあるということで、この1200m戦に出走。国枝師は「前向きすぎるところがあるが、スピードがあるので、それを終いで活かしてほしい」と話していた。その他、ニシノショータイム(牡、美浦・杉浦)、デルマドゥルガー(牝、美浦・堀井)なども好勝負となりそう。 日曜阪神4Rは前述のホーマンフリップとの併せで栗東坂路52秒台をマークした同厩のホーマンルッツ(牡、栗東・安田)だろうか。10日の追い切りでは遅れたものの、最終追い切りとなった今週は終い一杯に併せられ、ラスト12秒1で併入した。同じ「ホーマン」の同厩馬で父フジキセキというのも同じ。こちらはダート戦に出走となるので、フリップとは違う面を見てみたいところだ。 土曜函館4Rはナムラオーシャン(牡、美浦・田村)に注目しておきたい。半兄ナムラビッグタイムは2歳時だけで4勝を挙げた仕上がり早で、ディアレストクラブイーストの育成馬。ここの育成で田村厩舎の所属。しかも藤田騎手が乗って1枠に入ったとなれば、新馬勝ちのイメージというのは言いすぎだろうか。ちなみにゲートも早いとのことだ。 日曜函館4Rも田村厩舎のアウトストラーダ(牡、美浦・田村)に注目。持ち込みの産駒だが、こちらもディアレスト育成の1頭。1週前に速いところをやっており、仕上がっている雰囲気で、今週は15-15程度の追い切りだったが、リラックスし、身体を柔らかく使ったフォームは好印象だった。注目しておいてほしい。