おしらせ
【今週の重賞】[中京記念]条件替わりを狙った小倉巧者が集結
■7月18日、小倉競馬場で第69回・中京記念(GIII、芝1800m)が行われる。
サマーマイルシリーズ2戦目となる中京記念。今年は開催場所が小倉競馬場、距離が1600mから1800mと例年と異なる点は多いが、小倉巧者が狙いを定めて出走する可能性がありそうだ。
サマーマイルシリーズ1戦目の米子Sで2番人気に推されて勝利を収めたロータスランド(牝4、栗東・辻野)は、ここでも人気の一角となりそうだ。一昨年の阪神JF(12着)以来の重賞挑戦となる同馬は、休養が重なったこともあり3歳時が1戦のみで本格的に使われ始めたのが今年の年明けから。角居厩舎から辻野厩舎へ移り、転厩初戦で1勝クラスを快勝すると、そこから3連勝。今年5戦目となるが、1週前追い切りでは坂路4F52秒4-1F11秒5(馬なり)と終いを伸ばす内容で好時計をマークし、絶好の動きを見せた。体調はさらに上向いたようで、本格化を窺わせている。秋以降のマイル重賞へ出走するためにも、ここでの賞金加算と重賞初制覇に期待がかかる。
2頭出しとなる池江厩舎の1頭、ボッケリーニ(牡5、栗東・池江)は、昨年の小倉日経オープン2着、年明けの小倉大賞典2着と、同舞台で安定感抜群。また1800m戦に限ると【3.4.0.0】の連対率100%なので得意距離であるのは間違いない。先行集団にとりついて、しっかり末脚を伸ばせる部分もストロングポイント。九州地方は11日に梅雨明けが発表されているし、軽い馬場となれば好走必至だろう。鞍上は小倉大賞典で同馬を2着に導いた浜中騎手。今年の浜中騎手の開催場所別成績は勝率、連対率ともに騎乗最多の小倉が最も高く、好調だ。次はボッケリーニを勝利に導いてほしい。
池江厩舎から送り出されるもう1頭がダノンチェイサー(牡5、栗東・池江)だ。同馬はアドマイヤマーズが勝利し、グランアレグリアが5着降着だったNHKマイルCで4着の実績があるマイラー。昨年の小倉日経オープンでは、先行勢には厳しい展開だったものの、その後エリザベス女王杯、有馬記念ともに2着したサラキアにコンマ3秒差の3着に粘りこみ、素質の高さを窺わせた。そこからリステッド競走で振るわない結果が続くが、今回の舞台と相性が良いディープインパクト産駒であり、小倉の地に戻って、再び素質の片鱗を見せることができるか注目だ。
近走で重賞の好走が目立つディアンドル(牝5、栗東・奥村豊)は、3歳時に短距離路線で活躍をするも、4歳になってからはフタ桁着順が続きスランプ状態に陥っていた。年明けの愛知杯ではハイペースで逃げて10着に沈み、復活は難しいかと思われたが、次の小倉大賞典ではハンデを活かして前で粘った結果3着に好走。続く福島牝馬Sでは、牝馬限定戦だったが一頭だけ55キロを背負って出走し、逃げ切り勝ちを収めた。中距離路線で軌道に乗ったところでヴィクトリアマイルへ出走することになった同馬は、『GI』と『久々マイル』という舞台でも3着のマジックキャッスルにクビ差の4着に好走。完全復活を果たし、充実期を迎えた今なら、牡馬混合の重賞でも好走が期待できるだろう。ハンデが味方してくれそうなのも好材料。
ほか3走前の東京新聞杯、2走前のダービー卿CTとも末脚勝負で2着し、昨年と比べると好調気配を取り戻したカテドラル(牡5、栗東・池添学)や、小倉や中山などの小回りコースで実績があるミスニューヨーク(牝4、栗東・杉山晴)などにも注目だ。
(Text:Funaki)
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