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【今週の重賞】[函館記念]昨年は3連単343万馬券! 出走全馬に好走のチャンス!

■7月18日、函館競馬場で第57回・函館記念(GIII、芝2000m)が行なわれる。

日本競馬発祥の地のひとつである函館で行なわれる伝統のハンデ戦。ハンデ戦にふさわしく、例年波乱が繰り広げられている。1、2番人気は過去10年で1頭ずつしか勝っておらず、2、3着は皆無。3連単が10万円以上つけた年が近10年で8回もあり、昨年は343万円という途方もない配当が飛び出した。今年も確たる人気馬は見当たらず、一筋縄ではいかなそうだ。

芝の重賞勝ち馬の中では、まずバイオスパーク(牡6、栗東・浜田)の名を挙げたい。昨年、重賞初挑戦の函館記念で3着に好走し、次々走の福島記念で重賞V。近走は着順こそ芳しくないものの、どれも1秒も負けておらず、得意の小回り2000mで巻き返しを図る。昨年3着でレース適性を有するのは間違いなく、あとはハンデをこなせるかどうかが鍵を握る。

ローカル重賞ウイナーならトーセンスーリヤ(牡6、美浦・小野)も人気を集めそう。昨年美浦Sに勝ってオープン入りを果たすと、続く新潟大賞典も連勝。厩舎に嬉しい重賞初勝利をもたらした。近走は重賞で差のない競馬をしており、連覇を期した前走・新潟大賞典ではコンマ1秒差の4着。ここに向けて調子を上げてきている。デビューから大崩れがなく堅実に走る反面、決め手に欠ける印象はある。

今年最大の話題は、ダートのGI王者カフェファラオ(牡4、美浦・堀)の芝挑戦だろう。3歳時にユニコーンSを驚愕の走りで圧勝し、今年のフェブラリーSも1番人気に応えて優勝。若き砂のチャンピオンに君臨した。性能が高いのは誰の目にも明らかだが、芝適性はまったくの未知数。またワンターンの広いコース向きで、コーナー4つの小回りは得意ではなさそう。出否はハンデ次第で、札幌記念に向かう選択肢もある。

重賞勝ちこそないものの好走を期待できそうなのがウインイクシード(牡7、美浦・鈴木伸)だ。一昨年のオープン昇格後、重賞を7回走って掲示板を外したのは昨年のGII日経賞(8着)のみ。中山金杯で一昨年2着、昨年3着、今年の中山記念で3着と、馬券圏内に入ったことも3度ある堅実派だ。弟のウインキートスが今年の目黒記念に優勝、同じく弟のウインシュクランも先日未勝利を勝ち上がり、血筋的な勢いがある。騎乗予定の横山武騎手も魅力だ。

毎年注目を集める巴賞の覇者がサトノエルドール(牡5、美浦・国枝)である。デビューから13戦連続で3着内に入る堅実派だったが、昨年のエールSで9着に大敗後は一時期スランプに突入。しかし今年の美浦Sに勝つと、一戦おいて前走・巴賞でオープン初勝利を収め、再び上昇気流に乗ってきた。ただし巴賞は函館記念のステップレースであるにもかかわらず、勝ち馬は本番でまったく走れていない。ジンクスを覆すことができるだろうか。

これらにくわえて、昨年3連単343万馬券の立役者となった15番人気1着のアドマイヤジャスタ(牡5、栗東・須貝)と13番人気2着のドゥオーモ(牡8、栗東・野中)も2年連続好走を狙って参戦の構え。ほかにも、ここを勝ったら凱旋門賞出走のプランがあるマイネルウィルトス(牡5、栗東・宮)、メンバー唯一のGII勝ちがある京都新聞杯の覇者・レッドジェニアル(牡5、栗東・高橋忠)、一昨年の函館記念で2着に好走し、前走・巴賞2着と調子を上げつつあるマイネルファンロン(牡6、美浦・手塚)など、伏兵勢も多士済々。出走全馬にチャンスがあるレースだけに、事前準備をしっかり済ませて波乱に備えたい。
(Text:Hattori)

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