おしらせ
【今週の重賞】[レパードS] ダート界の次世代を牽引する逸材誕生なるか
■8月8日、新潟競馬場で第13回・レパードS (GIII、ダ1800m)が行われる。
2009年に新設された3歳限定のダート重賞で、初代覇者のトランセンドや2012年の勝ち馬ホッコータルマエなど、後にダート界を担うこととなる逸材が重賞初制覇を果たしてきた。今年も、圧巻の勝ち方をした期待馬やダート血統の良血馬など、将来性豊かなメンバーが出揃っており白熱したレースに期待だ。なの、このレースは人気馬同士で決着する傾向は低く、過去10年でフタ桁人気馬が7回馬券に絡み、2017年には3連単で80万馬券、翌年の2018年にも同じく67万馬券が飛び出すなど波乱決着になる傾向がある。馬券妙味という意味でも楽しみなレースになりそう。
メイショウムラクモ(牡3、美浦・和田勇)は、新馬戦で15着に大敗した後にダート路線へ方向転換。すると、続く2戦目でこの選択が早くも結果として現れ、2着に3馬身差を付け見事に未勝利戦を完勝した。前々走の伏竜Sでは、後にジャパンダートダービーで2着に連対したゴッドセレクションに続く2着と好走。前走のいわき特別では2着に7馬身差の圧勝劇を披露し、世代屈指の実力を示した。今、一番勢いがある馬の一頭なのは疑いようがなく、重賞初制覇に向けて視界良好と言ったところだろう。
ホッコーハナミチ(牡3、栗東・長谷川)は、伯父にスプリングSなど重賞3勝や日本ダービー2着の実績があるスマイルジャックがいる血統。このホッコーハナミチは父ホッコータルマエとあってデビュー以来一貫してダートで使われ、前走・小倉ダート1700m戦のインディアTでは、コースレコードとなる1分41秒4という好時計で勝利を収めた。翌日の開催でこの記録は塗り替えられてしまったものの、15年ぶりとなるコースレコードを出したのは大いに評価できるだろう。1週前追い切りでは、栗東坂路で一杯に追われ4F52秒0-1F11秒8と速い時計を出しており、レコードVの疲れを感じさせない動きを見せている。ホッコータルマエ産駒、中央重賞初制覇となるかに注目だ。
ルコルセール(牡3、美浦・堀)は、半兄にマーチS勝ちのソロル、伯父にフェブラリーSやジャパンダートダービーなど重賞5勝のゴールドアリュールというダート戦線で結果を残している血統。新馬戦から3戦は芝のレースに出走していたが、4戦目からダートに転身すると才能が開花し、いきなり2着に8馬身差の圧勝劇を披露した。その後、1勝クラスと渡島特別を連勝して、現在3連勝中と波に乗っている。この勢いのまま、半兄や伯父のようにダート重賞を制覇できるか期待がかかる。
ハンディーズピーク(牡3、栗東・大久保)は、前々走の3歳1勝クラスで、後に関東オークスを制してジャパンダートダービーでは3着に好走したウェルドーンなどをねじ伏せる勝ちっぷりを見せ、高いポテンシャルがあるところを示した。続く、前走の西部スポニチ賞では約半年ぶりの一戦となったが、初の古馬相手に堂々とした走りで勝利。最後の直線で2着の馬に一旦は交わされるが差し返すという強い勝ち方だった。3連勝を果たして重賞初タイトルを狙う。
ロードシュトローム(牡3、栗東・清水久)は、近親に愛2000ギニーなど重賞5勝のタートルアイランドという血統。前走のジャパンダートダービーでは、2番手の好位で進んだが最後は一杯になってしまい6着と結果が振るわなかった。しかし、勝ち馬から0秒4差とそこまで離されておらず、直線半ばまでは見せ場を作るまずまずの競馬だった。1ハロン短縮となる今回は巻き返しも期待できるだろう。
ほかにも、2016年のケンタッキーダービーを制したナイキストの産駒となるアリエノール(牝3、美浦・斎藤誠)は、前走で2着に4馬身差の快勝を飾った勢いに注目だ。米GIのフロリダダービーやシャンペインSで2着の実績があるアップスタートの産駒となるキャリアリズム(牡3、栗東・藤原英)は、ここまで出走した4戦が全てダート1800mで2勝2着2回。今回も同距離で走れるだけに、好走の可能性は十分だろう。
(Text:Isawa)
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