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【新潟記念】有力馬1週前追いレポート
今週末日曜日、新潟競馬場では『サマー2000シリーズ・最終戦』ハンデ重賞の新潟記念(GIII、芝外2000m)が行われる。シリーズ優勝関係者には、褒賞金として馬主に4,000万円、厩舎関係者に1,000万円が贈られる。この一戦に出走を予定している有力馬たちの1週前追いの模様を詳細レポート! スマートギア 前走の小倉記念(GIII)は、道中縦長の展開になり、後方からレースを進める同馬にとっては絶好の流れになったが、直線は先に抜け出した2頭に差を詰めるのが精一杯で3着に終わった。今回は直線の長い新潟で末脚全開を図る。新潟は昨夏、準オープン特別・天の川S(芝外2000m)で上がり3F32秒2の末脚を発揮して2着。強烈な末脚はやはり新潟向きだ。ハンデ57キロは背負い慣れた斤量で、良馬場なら切れ負けはしないだろう。18日に栗東坂路で追われ4F53秒8─38秒7─25秒2─12秒5(馬なり)。レース後の回復が早く、体つきにも一段と厚みを増し、ボリューム感が出てきている。相変わらず回転の速いフットワークで、軽やかに登坂。デキは高いレベルで安定しているといっていいだろう。 サンライズベガ 前走の小倉記念はスタートが決まり、2番手からの積極策。強気に勝ちに行く競馬を試みたが、直線は外からきた追い込み勢に交わされてしまった。それでもバタッとは止まってはおらず、もう少しゆったりと追走できれば巻き返しは可能。ハンデ55キロは前々走、前走と同斤量で、問題はないだろう。18日に栗東坂路で追われ、4F53秒2─38秒6─25秒7─13秒0(一杯)。無駄肉が取れスリムな体つきになっており、前走以上に走りやすそうな馬体。動きはダイナミックで、好調子を持続しているように見える。 メイショウベルーガ 前走の宝塚記念(GI)6着後は、一旦放牧に出され、8月初旬に函館競馬場へ入厩。末脚をフル回転できる広いコースを求め、北の大地で調整を積み、越後路へと渡る。ハンデ56キロは、斤量そのものは前3走で背負っており、問題ないが、今回はハンデ戦で、軽量馬の存在が気になるところ。18日に函館競馬場のダートで追われ、5F67秒4─12秒7(強め)。強く追った本数は少なく、迫力という点ではひと息だが、22日にも函館競馬場のWコースで追われ、5F68秒1─12秒7(強め)と時計を出している。新潟までの輸送もあり、これでキッチリと変わってくるだろう。 アルコセニョーラ 一昨年の覇者が今年も元気一杯だ。前々走の七夕賞(GIII)で大外から鋭い脚を繰り出し勝ち馬とはクビ差の2着。前走は初めて小倉に遠征。末脚炸裂とはならず9着も、“夏女”健在ぶりを全国にアピールした。新潟は【1.2.1.1】と安定、このシリーズも現在第7位タイの6ポイントを獲得しており、逆転優勝を狙える位置につけている。ただしハンデ55キロは微妙。過去55キロ以上を背負い連対したのは、昨年の福島牝馬S2着(56キロ)のみで、ここをなんとかクリアしたいところだ。19日、主戦の武士沢騎手を背に美浦Wコースで追われ、6F85秒0─68秒5─53秒9─40秒1─12秒9(一杯)。いつものように長めから追われ、直線は馬場の外めを通って、活気ある動きでフィニッシュ。好調子キープとみていいだろう。 トウショウシロッコ 一昨年は後方からいい脚で伸びてきたものの、0秒4差3着。コース適性は実証済みだ。前走の七夕賞は直線馬場の真ん中から抜け出しを図ったが、大外からの追い込み馬に交わされてしまった。レースでのダメージは少なく、この中間はすこぶる順調で函館記念(7月25日、GIII)にも登録があったが、自重してここまで待っていた。美浦の坂路で十分過ぎるほどの時計を出し、19日、主戦の吉田豊騎手を背に、4F53秒5─36秒1─23秒6─11秒8(G前追う)。G前で鞍上からゴーサインが出されると瞬時に反応し、ラスト2Fを11秒8─11秒8で駆けぬけた。猛暑にもかかわらず、これだけ乗り込めたこと自体が好状態を維持できたことの証し。出来は高いレベルで安定している。ハンデ56キロも問題ないだろう。 ドモナラズ 今夏は七夕賞(GIII)で重賞初制覇を果たし、続く小倉記念(GIII)は末脚不発に終わったものの、サマー2000シリーズで現在11ポイントを獲得し第2位につける。シリーズ優勝に向け、中間も順調に調整。前走同様ハンデ55キロをどう克服するかがカギになる。19日に栗東坂路で追われ、4F55秒7─40秒4─26秒2─12秒7(馬なり)。フットワークに力強さがあり、一連のデキはキープしているようだ。 バトルバニヤン 今夏、状態の良さが目立つ1頭。オープン特別・福島テレビオープンを快勝し、続く七夕賞を0秒1差3着。前走の小倉記念はハナ差2着と“夏男”の片鱗を見せつける。7?9月期は【3.3.1.5】と今が稼ぎどき。現在シリーズ9ポイントで第5位につける。ハンデ57・5キロは、前走重賞2着とあり、0・5キロ増は妥当なところだろう。19日に栗東坂路で追われ、4F54秒9─40秒0─26秒4─13秒5(一杯)。前走後も順調に乗られており、体つき、動きともに、高いレベルで安定。気配の良さも目立つ。 ※関連情報 ★その他のニュース、重賞追い切り速報など「競馬最新ニュース」は要チェック! ★騎手、調教師など競馬関係者ブログが満載の「ブログ王国」はコチラ! ★重賞のデータ予想、追い切り速報など充実の「レース情報」は必見! ★気になるあの馬の能力値は?「指数X」は枠順確定後に無料公開!