おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
まずはオープン特別・コスモス賞。ここをステップに札幌2歳Sにも繋がっていくレースだけに、注目の1戦だ。 天皇賞馬を母に持つヴェイロン(牡、栗東・松永幹)は弾けるような末脚を繰り出し新馬戦を勝利。ここを目標にレース間隔を開けて、調整してきた。輸送の際に熱発があったようだが、特に問題なく、乗り込みを消化。今週の最終追い切りは函館ウッドで一杯に追われ、5F66秒6、終い14秒0をマーク。終いはやや時計を要したが、負荷のかかるコースだけに、一杯に追われた効果はありそう。陣営も「素質はある馬だから、2歳Sにつなげてほしい」と期待していた。 その他、コンスタントにレース経験を積んできたロビンフット(牡、美浦・堀井)、新馬戦が好内容だったマイネルギブソン(牡、美浦・萱野)、門別で2連勝中の道営馬エルヘイロー(牡、道営・堂山芳)なども好勝負を演じてきそうだ。 また、今開催札幌から平場の500万戦もスタート。こちらは競走中止明けの前走であっさりと勝ち上がったリアライズナラック(牝、栗東・森)あたりに注目しておきたい。 今週、新馬戦で最も注目されるのは土曜札幌5Rのレーヴディソール(牝、栗東・松田博)だろうか。メルマガでもお伝えしたが、高いレベルで安定した仔出しをする母レーヴドスカーの仔で、父もアグネスタキオン、入厩先が松田博厩舎となれば、必然的にPOG人気も高くなるというもの。「最終追い切りもよかったし、仕上がりはいい。スムーズなら勝ち負けになる」と陣営の評価も高い。 このレースには他にも3頭のアグネスタキオン産駒が出走しているが、相手筆頭はノーザンリバー(牡、栗東・浅見)だろうか。母ソニンクの仔はセレクトセールでも高値をつけるが、本馬は同セールにて5600万円で取引された馬。陣営からは「1回札幌も予定されていたくらいだから、仕上がりはいい。追っていいタイプですよ」とコメント。最終追い切りは四位騎手が馬なりで感触を確かめたが、終いの雰囲気もまずまず。力を出せる態勢にありそう。 中山では土曜5Rのタカラバクシンオー(牡、美浦・国枝)をピックアップ。母タカラサイレンスも国枝厩舎に所属し、4勝を挙げており、いわば厩舎ゆかりの血統。国枝師も「気性が前向きだし、動きもまずまず。初戦からやれそう」とコメント。注目しておきたい。 土曜阪神4Rからはハネムーンゴシップ(牝、栗東・松田国)。昨年NHKマイルCを勝ったダノンシャンティと同じ松田国厩舎のフジキセキ産駒となっている。祖母レディゴシップはオークスでは7着、古馬になってオープン特別3勝と活躍した馬だった。松田国師からは先週の段階で「今週(1日)は時計のかかる時間帯に追い切ったが、あれだけ(坂路で54秒3?13秒0)動けば十分でしょう。まだまだ時計は詰まります。牝馬の割にはパワーがあって力強いフットワークをしているので、初戦はダート戦を予定しています」とコメント。当初は岩田騎手を予定していたが、落馬療養中のため、幸騎手を確保。デビュー勝ちを狙う。 日曜阪神4Rのナリタデリゲート(牡、栗東・木原)も陣営の評価が高い1頭だ。父シンボリクリスエス、母はクイーンSの勝ち馬レインボークイーン。入念に坂路で調整されてきた。木原師は「フットワークの大きな馬で、坂路で動くタイプではないと思うけど、いい動きを見せている。それほどダッシュ力はないかもしれないけど、気性な素直だし、長い距離なら楽しみだね」と話していた。小回りは向かないということで、早くから阪神の外回りコースを目標に仕上げられての出走。新馬戦絶好調の福永騎手が手綱をとる。