おしらせ
【今週の重賞】[新潟2歳S]世代最初のマイル重賞にククナの半妹アライバルらが参戦
■8月29日、新潟競馬場で第41回・新潟2歳S(GIII、芝1600m)が行われる。
函館2歳Sに続いて、夏の新潟で初重賞タイトルをかけて若駒たちが激突する注目の一戦、新潟2歳S。同レースはゴドルフィンの馬が2年連続で優勝しているが、今年は不在。有力候補は以前までのように社台系生産馬となりそうだ。
父ハービンジャー、母がクルミナルで半姉にククナがいる血統のアライバル(牡2、美浦・栗田)は、稍重で多少力のいる馬場となった前走の新馬戦では少し出負けしたがスッと先行集団に入ると、スローペースの中、上がり3F33秒7の末脚を繰り出し勝利を収めた。直線では前の馬がアライバルの進路へ寄れるシーンがあったが、気にする素振りもなく対応し、終始自分の競馬に徹しており、初めてのレースで遊んでしまう若駒が多い中、その走りに能力の高さを窺わせる内容だった。またムチを入れられてからも素早いギアチェンジで高い瞬発力を披露。スローペースになりやすい新潟2歳Sで、前走の競馬は活かせるだろう。
ダイワメジャー産駒のセリフォス(牡2、栗東・中内田)は、中内田厩舎×川田騎手のタッグで重賞タイトルを目指す。仕上がり早が多いダイワメジャー産駒と早い時期から活躍馬を輩出するふたりの組み合わせに軽視はできないだろう。前走の新馬戦では出脚が良く、前にポジションを取って逃げ馬に並びかけるようにレースを進めると、直線では早めに先頭へ立ち、ムチが入ってからスパっと切れる脚を使って勝利。「性格が難しい」と川田騎手がレース後にコメントしていたが、折り合いを欠かずしっかりコントロールしていたので手は合っていそう。1週前追い切りでは準オープン馬相手に先着するなど順調にメニューを消化しており、上積みに期待したい。
父ロードカナロア、母父ダイワメジャーで母系にサクラバクシンオーを内包するキミワクイーン(牝2、美浦・奥村武)は、やや短距離色が強い血統構成。前走1400mの新馬戦ではハナに立ち前向きさを出しつつも、スローペースで息を入れながらレースを進め、直線では2着馬に抜け出されそうになったところで再び脚を伸ばしての完勝。センスの良さを窺わせる内容だった。スタートが良過ぎて逃げる形となったので今回もスタートが決まれば自然と逃げる格好となる可能性はあるが、新潟2歳Sは差し決着となりやすいレース。デムーロ騎手は「マイルくらいまでは大丈夫」とコメントしており、鞍上もそこを踏まえてポジションを取るだろう。前走と違った競馬を見せてくれるのか注目したい。
報知杯4歳牝馬特別(現フィリーズR)、サンスポ4歳牝馬特別(現フローラS)勝ちのゴールデンジャックを祖母に持つクラウンドマジック(牡2、栗東・加用)は、いとこに地方を主戦に活躍した重賞3勝のミツバや、京成杯など重賞3勝の伯父サイドワインダー、桜花賞3着の伯母プリンセスジャックがいる血統。血筋的にクラウンドマジックはマイル前後での活躍に期待できそうだ。前走の新馬戦ではスタートが遅く後方から。まだレースを知らない走りだったが、直線では徐々にエンジンがかかってゴール手前で差し切り、今シーズン新馬勝ち第1号となった。レースセンスはこれから磨けば光りそうな能力の持ち主なだけに、2走目の今回もたのしみな1頭だ。
ほか、ステラヴェローチェの半妹クレイドル(牝2、美浦・黒岩)は新馬戦で下した3、4着馬が次走快勝しており、レベルが高かったレースから参戦。そしてその4着馬でダリア賞を勝ったコムストックロード(牝2、美浦・中野)もこちらに進んでくる。また、阪神マイルの未勝利戦ではノーステッキで快勝を収めたスタニングローズ(牝2、栗東・高野)も参戦予定。出世争いのトップに躍り出るのはどの馬となるのか、注目の一戦だ。
(Text:Funaki)
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