おしらせ
【今週の重賞】[北九州記念]3年連続参戦モズスーパーフレアらスピード自慢が激突
■8月22日、小倉競馬場で第56回・北九州記念(GIII、芝1200m)が行われる。
サマースプリントシリーズの第4戦となるレース。出走馬は、同シリーズのチャンピオンを目指す馬や条件クラスを勝った馬、この先のスプリンターズSを見据えた馬など、様々な顔ぶれが集う中でハンデ戦として行われる。その為、2012年には三連単99万馬券、2014年には同395万馬券、2017年にも同107万馬券と、高配当が飛び出す結果となっており馬券妙味十分だろう。荒れ模様が予想される真夏のスプリント重賞を制するのはどの馬か。
モズスーパーフレア(牝6、栗東・音無)は、昨年の高松宮記念で9番人気と低評価ながら見事に逃げ切り、待望のGI初勝利を挙げた。そして、連覇を狙って臨んだ前走の高松宮記念では、いつも通りのハナを切る形で積極的に運んだが、最後は外側から鋭く伸びてきた馬に交わされ5着。それでも、1着のダノンスマッシュから0秒3差と僅差で、もう少し粘れていればという惜しい競馬だった。今回の舞台となる小倉・芝1200mは、過去5戦して【2.1.0.2】とまずまず相性のいい舞台で、昨年の本レースは2着と好走実績もある。また、1週前追い切りでは、栗東坂路で強めに追われ、4F50秒0-1F11秒7とラスト1Fでは自身最速タイとなる調教時計をマークしており、6歳牝馬らしからぬ衰え知らずな動きを見せている。ここを勝ちスプリンターズSへ向けて弾みをつけたいところだろう。
ジャンダルム(牡6、栗東・池江)は、2018年の秋から昨年の夏まで約2年の間1600m戦を使われてきたが、11戦して1勝、3着1回、フタ桁着順が6回、と思うような結果が出ていなかった。だが、昨年秋の信越Sから1400m戦へ距離を短縮すると、このレースでいきなり勝利し、同距離重賞の阪急杯でも3着に入る好走を見せた。そして、前走・春雷Sで更に1F縮める1200m戦へ初挑戦すると、またもや距離変更後初戦でいきなり勝利。2馬身半差となる快勝を収めて、スプリント重賞の舞台へ名乗りを上げた。歳を重ねるごとに距離を縮め、その都度結果を出してきたところを見ると、競馬センスは光るものがあると言えるだろう。この距離がマッチすれば短距離GIで2勝を挙げた母ビリーヴと同じスプリント界で才能開花も期待できるはずだ。
アウィルアウェイ(牝5、栗東・高野)は、近親に安田記念などを勝っているインディチャンプやリアルインパクトがいる血統。前々走の高松宮記念ではスタートで躓いて最後方からの競馬となり、重馬場というコンディションのなか荒れた位置を走らされる厳しい展開になった。結果、持ち味のキレのある脚が出せず16着に大敗。これまで、渋った馬場での成績は、8戦して5着以下が6回と相性が悪く、この時の敗因はハッキリしている。そして、巻き返しが期待された前走のCBC賞では、中団待機から最後はメンバー上がり最速となる鋭い脚を使って3着に好走。良馬場なら確実に末脚を伸ばせる力があるのは魅力的だ。また、昨年の本レースも3着と実績があり、小倉1200mの舞台は好相性と言えるだろう。重賞2勝目に期待がかかる。
ファストフォース(牡5、栗東・西村)は、昨年7月に中央競馬再転入。中央復帰初戦でいきなり勝ち、2勝クラスも連勝と地力強化をアピールした。3勝クラスに昇級してからは6着、8着と振るわなかったが、格上挑戦で臨んだ前走のCBC賞では斤量52キロのハンデを生かす形でいつも通りの逃げ戦法。見事にJRAレコードとなる1分6秒0というタイムを叩き出す圧巻の走りで重賞初制覇を飾った。今回は前走から3キロ増のハンデ55キロだが、父ロードカナロアで母父サクラバクシンオーというスプリント血統なだけに、才能が開花したいまならやれそうな雰囲気も。
ほかにも、昨年の本レースの勝ち馬レッドアンシェル(牡7、栗東・庄野)は、前走の高松宮記念18着から巻き返して連覇を狙う。近親に秋華賞など重賞5勝しているファインモーションがいる血統で、1200m戦3勝の3歳牝馬ヨカヨカ(牝3、栗東・谷)、同じく3歳牝馬でフィリーズレビュー勝ち馬のシゲルピンクルビー(牝3、栗東・渡辺)らも侮れない。
(Text:Isawa)
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