おしらせ
今週の2歳戦「ここが見どころ」
今週の見どころは2歳重賞の札幌2歳Sだろう。POG注目馬も何頭か出走しているだけに、まずはこのレースからお伝えしていこう。 新馬戦で7馬身差の圧勝を収めたアドマイヤグルーヴの仔アドマイヤセプター(牝、栗東・橋田)。最終追い切りは札幌芝コース、5F65秒3、終い12秒7を馬なりでマーク。3頭併せで直線は追われる2頭を尻目に余裕たっぷりの伸び脚。鋭さが目立っていた。ここもどんなパフォーマンスを見せてくれるか見ものだ。 デビュー2戦目でいい内容の勝ちを収めたオールアズワン(牡、栗東・領家)。追い切りは札幌ダートコースで5F67秒8、終い13秒1を一杯でマーク。丸田騎手が騎乗(レースは安藤勝騎手)し、3頭併せ。2頭の間からビシッと追われ、しぶとく脚を伸ばした。活気に満ちた動きでさらなる上昇気配がある。安藤騎手も高く評価している1頭だけに、こちらも有力候補。 新馬戦で単勝140円の圧倒的な支持を受けたもののハナ差の辛勝だったルルーシュ(牡、美浦・藤沢和)。追い切りは札幌芝コースで直線仕掛けられ6F82秒7、終い12秒2をマークした。古馬との併せ馬だったが、先行してラスト1Fで馬体を併せると、最後までしっかりと食らいついた。切れこそひと息だったが、動きには迫力があって好気配といえそう。上積みに期待したいところ。 その他、アヴェンチュラ(牝、栗東・角居)、ヴェイロン(牡、栗東・松永幹)などもPOGで人気の高い馬。注目の1戦でどのような走りを見せるのか期待したい。 すずらん賞ではスギノエンデバー(牡、栗東・浅見)をピックアップ。前走小倉2歳Sでは9番人気の低評価だったが、3着に好走。ゴール前で1、2着馬の間に突っ込んできたが、半馬身届かなかった。追い切りは札幌ダートコースで4Fを軽めに。ゴール前だけ追うような追い切りだったが、状態そのものは良さそうな雰囲気。サクラバクシンオー産駒だけに、この条件ももってこいだろう。 芙蓉Sはドリームジャーニーの全弟オルフェーヴル(牡、栗東・池江寿)が注目されるが、ここではカトルズリップス(牝、美浦・杉浦)を紹介しておこう。藤田助手からは「今週も馬なりで64秒台と絶好の動き。デビュー戦は自分から走るのを止めていただけで前走がこの馬本来の姿。もちろんブリンカー着用の効果もあったね。前走でもハナに立ってからは遊ぶ面があっただけに着差以上に余裕のある勝ち方。相手が強くなればなるほどもっと真剣に走ると思うし、ここでも期待は高いよ」とコメントが聞けた。 ききょうSはメンバー中、唯一の2勝馬エーシンブラン(牡、栗東・坂口則)が中心だろうか。前走は新潟2歳Sで後方から33秒4の最速上がりで追い込むも4着。力を示していただけに、この相手関係なら楽しみだ。坂口師も「ここを目標にじっくり仕上げた」と好感触の様子。ここも末脚勝負といきたいところだろう。 新馬戦では土曜阪神4Rが注目の1戦。当初の予定から有力馬の回避が出たのは残念だが、そんな中、主役になりそうなのはメルマガでもお伝えしたリベルタス(牡、栗東・角居)。春先から育成先の社台ファームでも屈指の存在と言われており、ドラフト時期の人気も高かった。バロンルージュ(牝、栗東・平田)、ダノンシャーク(牡、栗東・大久保龍)などの有力馬もいるが、どんな走りっぷりをみせるのか楽しみな1戦だ。 日曜中山5Rも好メンバーの1戦。アサクサアクセル(牡、美浦・戸田)は5月頃の取材でも戸田師から名前が挙がっていたほどの期待馬で当時は「牧場での立ち振る舞いは気品を感じる。バランスが取れているし、栗毛の綺麗な馬。手足が長くスラリとして、芝で切れそうな感じがする。出てきたら注目しておいた方がいいよ」とコメントをもらった馬だった。ここまで入念に乗り込まれてきただけに要注目。 その他、タイガーカフェの半妹のアルマフローラ(牝、美浦・牧)、セレクトセールで7500万円の値をつけたカフナ(牡、栗東・池江寿)なども話題となっている。また、ちょっと時間は経ってしまったが、6月にニュースで注目ホースとしてお伝えしたジンオンザロック(牡、美浦・小島太)もようやくここでデビュー。過去の記事には目を通しておいていただきたい。 日曜阪神4Rでも立て直しを図って調整されてきたヨハネスブルグ産駒オペラモーヴ(牝、栗東・中竹)がデビューを迎えるが、こちらではニジブルーム(牡、栗東・山内)を紹介しておこう。山内師は「追いかけられれば走る気を出す。いい根性をしているよ。2番手から抜け出して新馬勝ちしたトウシンイーグルと同じぐらいにゲートは出るし、スピードもある。先のことを考えてなきゃ、わざわざ中山まで持って行こうとは思わないよ」と話していた。結局デビューは阪神になったが、それだけ期待されているということだ。