おしらせ
【菊花賞】人気馬を抑えてビッグウィークが最後の一冠制す!
24日、京都競馬場で行われた菊花賞(GI、芝・外3000m)は、単勝23.2倍の7番人気に支持されたビッグウィーク(牡3、栗東・長浜)が、道中2、3番手から直線で抜け出して最後まで後続の追撃を凌ぎ切った。勝ち時計は3分6秒1。 好スタートを切ったビッグウィークは、無理することなく出たなりでコスモラピュタを先に行かせ、3番手の内々で折り合いに専念。その後も経済コースを通り、スムーズに揉まれることなく流れに乗った。1コーナーから向こう正面にかけてハナを切ったコスモラピュタが2番手以下を大きく突き放し、一時その差は10馬身以上あったが、そこでもリズム良く走らせてマイペースの走り。そして、3?4コーナーで徐々に前との差を詰めて直線に向くと、最後は逃げ粘るコスモラピュタを残り100mでかわし、先頭で栄光のゴールを駆け抜けた。 レース後のインタビューで川田騎手は「率直に嬉しいです。未勝利の頃から乗せていただいていて、前走(神戸新聞杯)も『勝ったかな』というくらい馬は精一杯頑張ってくれましたし、その競馬を踏まえてもっと良い競馬ができれば、と考えて乗っていました。道中はハミを噛むところもありましたが、この仔なりにリズム良く運べましたし、最後の直線で津村(コスモラピュタ)が見えた時はかわせると思いました。(ビッグウィークは)一戦ごとに競馬を学んでくれて、こんな大舞台にも連れてきてくれて、ましてや勝ってくれたので本当に偉いと思います。スプリンターズSでは多くのファンの方々に迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ないと思っていたので、そのぶん結果を出せてホッしています」と話した。 1番人気のローズキングダムは、前にヒルノダムール、トウカイメロディを見る、中団からやや後方の位置取りでの競馬。勝負どころの4コーナー手前から進出してメンバー最速の末脚(33秒9)で追い込むも、2着を死守するのが精一杯。3着は道中でビッグウィークとほぼ同じポジションからレースを進めた13番人気のビートブラックが入り、牡馬クラシック3冠のラスト・菊花賞は大波乱の結末となった。 なお、夏の北海道で古馬相手に3連勝を飾り、最大の上がり馬として注目された2番人気のトウカイメロディは、2週目の3コーナーから早めに動いたが、4コーナー手前で馬群に包まれ万事休す。3番人気のヒルノダムールも同様に力をフルに発揮できず、それぞれ6着、7着に沈んだ。 配当は単勝2320円、馬連2170円、馬単7440円、3連複46410円、3連単338840円。勝ったビッグウィークは父バゴ、母タニノジャドールという血統で、バゴ産駒のGI勝利は初。長浜調教師は01年に皐月賞(アグネスタキオン)、00年に日本ダービー(アグネスフライト)を制しており、今回の勝利で牡馬3冠全てを制した。 ※詳しいレース結果はコチラ ※関連コラム ★【Mr.パドック吉岡司】ビッグウィーク この馬も本番で面白いぞ!! ※関連情報 ★騎手、調教師など競馬関係者ブログが満載の「ブログ王国」はコチラ! ★重賞のデータ予想、追い切り速報など充実の「レース情報」は必見! ★気になるあの馬の能力値は?「指数X」は枠順確定後に無料公開!