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【今週の重賞】[小倉2歳S]仕上がり早のショウナンマッハか、超良血のスリーパーダか

■9月5日、小倉競馬場で第41回・小倉2歳S(GIII、芝1200m)が行なわれる。

夏の小倉開催のフィナーレを飾る名物ステークス。古くはタムロチェリーやアストンマーチャン、近年もレーヌミノルといった後のGIウイナーを送り出しており、夏季のローカル重賞ながら注目に値する一戦だ。ただし出走馬のレベルや力関係は年によって大きく異なってくる。そのためか、昨年は3連単6000円と堅く収まったかと思えば、3年前の2018年は3連単62万馬券が炸裂したりと、配当面はバラつきが激しい。

下馬評が高いのは、ショウナンマッハ(牡2、栗東・茶木)だろうか。曾祖母がGI2勝の元祖猛女・ヒシアマゾンという筋の通った血統で、千葉サラブレッドセールにおいて5060万円(税込み)で落札された期待馬。セール時から好時計を連発していたように仕上がりが早く、小倉開幕週の新馬戦では逃げて3馬身差の快勝を収めた。ただし芝1200mの勝ち時計は1分08秒6と字面こそ速かったものの、この週は日本レコードが連発した異常な高速馬場で額面通りには受け取れない。そこで下した馬から、まだ1頭も勝ち馬が出ていない点も気になるところ。

素質という点ではスリーパーダ(牝2、栗東・斉藤崇)のほうが上かもしれない。オークス馬シンハライトやマーメイドS優勝馬リラヴァティらを姉に持つ良血。父ミッキーアイルは初年度産駒のメイケイエールが昨年の本レースを制している。小倉芝1200mでのデビュー戦は道中行きたがる素振りを見せたり、4角では外へモタれたりと随所に若さを見せながらも完勝。ラスト2ハロンは減速しておらず、余裕のある走りだったこともうかがえる。管理する斉藤崇厩舎は本レースに過去3頭出走させて3頭とも2、3着止まり。今年は先頭ゴールが果たせるか。

インプロバイザー(牡2、栗東・音無)も上位人気の一角を占めるだろう。母は本レースと同コースの北九州記念などスプリント重賞を2勝したリトルゲルダ。6月の中京芝1200mでのデビュー戦は出遅れが響いて2着敗退。続く小倉芝1200mの未勝利をクビ差で勝ち上がった。勝ちタイム1分07秒9は速いものの、これも超高速馬場でのものなので、諸手を挙げて評価はできない。音無厩舎は2017年にアサクサゲンキで制覇、ダイワメジャー産駒は過去2勝と、いずれも本レースと相性がいいのは好材料だ。

前哨戦のフェニックス賞を制したのはナムラクレア(牝2、栗東・長谷川)だ。新潟芝1600mの新馬戦で3着に入ると、未勝利の身でフェニックス賞へ格上挑戦。逃げた1番人気テイエムスパーダを直線でねじ伏せて、初勝利がオープン勝ちとなった。もっともオープンとは名ばかりで、大半が地方所属馬や未勝利馬、さらには初出走馬までいる低調な組み合わせ。勝ち時計も当日の新馬戦よりコンマ1秒劣るものであり、レースレベルには疑問符がつく。

ほかには、中京芝1400mの新馬戦を逃げ切った新種牡馬アメリカンペイトリオット産駒のブレスレスリー(牝2、栗東・藤岡)、函館芝1200mの新馬戦で7馬身差圧勝を収めたソリッドグロウ(牝2、美浦・池上)、父ディープブリランテで雨で馬場が悪化したら面白そうなタイセイブリリオ(牡2、栗東・大橋)、“ウマ娘”の藤田晋オーナー所有で何かと話題の外国産馬・デュガ(牡2、栗東・森)といった若駒たちがエントリー。今年は頭数が少ないながら、かなりの混戦模様なので、少点数で好配当がゲットできるかもしれない。

(Text:Hattori)

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