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【今週の重賞】[キーンランドC]人気はミッキーブリランテ、注目はメイケイエール?

■8月29日、札幌競馬場で第16回・キーンランドC(GIII、芝1200m)が行なわれる。

重賞競走となって、まだそこまで歴史は深くないものの、過去にはダノンスマッシュやカレンチャンといったGIホースが優勝したこともあり、短距離路線において重要な一戦となっている。また本レースはサマースプリントシリーズの第5戦に当たるとともに、1着馬にはスプリンターズSの優先出走権が与えられる。

今年は確たる主軸が見当たらず人気は読みにくいのだが、夏に使われている馬の中ではミッキーブリランテ(牡5、栗東・矢作)は上位に推されそう。今年5歳になって突如覚醒したのか、ニューイヤーSを14番人気で制して大波乱の主役に。続く阪急杯でも10番人気で2着に激走し、前走の勝利がフロックでないことを証明。その後もGI含めて重賞戦線で大崩れすることなく走っている。目下の充実度はメンバー中、随一。ただし、1200mだと若干スピードが足りないのでペースは速くなってほしいところだ。経験は少ないものの、ディープブリランテ×ダンシリの配合から雨が降って馬場が悪化したときはパフォーマンスを上げてきそうだ。

今回もっとも注目を浴びるのはメイケイエール(牝3、栗東・武英)かもしれない。3歳春の時点でチューリップ賞をはじめ重賞3勝、GI・阪神JFでも4着善戦と、能力があるのは衆目の一致するところ。問題は激しすぎる気性だ。チューリップ賞では猛烈に引っかかりながら1着同着。桜花賞では制御が利かず最下位18着に惨敗。この4カ月の休養期間でどれだけ精神面で成長できたかがすべてのカギを握る。札幌での調教再審査は無事パスしたが、本番では果たして!?

忘れてならないのは昨年の覇者・エイティーンガール(牝5、栗東・飯田祐)だ。全21戦中、実に20戦、ひたすら1200mを使われてきたスプリント戦のスペシャリスト。にもかかわらず前につけるスピードはなく、流れが向いたときに後方から追い込むという展開頼みのレースを続けている。昨年の本レースも当日の降雨により外差しに変化した馬場を利して初の重賞勝利を収めた。ひさびさだった前走のUHB賞は、着順こそ13着と悪かったものの着差はコンマ6秒差。メンバー中上がり2位の脚をマークしていたことを考えれば、叩き台としては悪くない走りだった。上がりがかかる展開になれば今年も出番はありそうだ。

実績面からはダイアトニック(牡6、栗東・安田隆)の名も挙げたい。スワンSなど重賞を2勝し、昨年の高松宮記念ではタイム差なしの4位入線(降着繰り上がりで3着)した実力の持ち主。昨年の函館スプリントSを1番人気で制しているように北海道の気候も合う。だが、次走の本レースで1番人気15着に惨敗すると、スプリンターズSも13着に。おまけに骨折も判明して長期休養を余儀なくされ、それまでの勢いはすっかり失せてしまった。10カ月ぶりの病み上がりで、本来の実力を発揮できるかどうか。

そのほかにも、3連勝で葵Sを制し芝1200mではまだ底を見せていないレイハリア(牝3、美浦・田島)、前走の函館スプリントSでいい末脚を見せていた重賞2勝馬・カツジ(牡6、栗東・池添兼)、近走はダートに使われ、ひさびさに芝戦に戻ってくるターフ重賞2勝の古豪・シュウジ(牡8、栗東・昆)、前哨戦のUHB賞で見せ場を作った2着のタイセイアベニール(牡6、栗東・西村)と3着のカイザーメランジェ(牡6、美浦・中野)などなど、気になる惑星も多数エントリー。一長一短のメンバーが揃った今年は、大胆かつ繊細な予想が求められそうだ。

(Text:Hattori)

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