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【メルボルンC現地レポ(2)】豪州競馬史に名を刻む日本馬

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残り200m地点を疾走するトウカイトリック(撮影:平野正洋 <a href="http://www.waveplanning.com.au/company_profile/">Wave Planning Pty Ltd.</a>)

トウカイトリックの注目度  こうした経緯の中、解禁後、初参戦となった日本のトウカイトリックに注目が集まったのはいうまでもない。また今大会は、記念すべき節目大会でもあるため、地元の馬に勝って欲しいという願いもあってか、フォーリン・ステイヤー(海外から参戦する馬)がこれまでになく注目されていた。  しかし、トウカイトリックの評価は概ね悲観的だった。日本の馬ということで注目はするものの、9歳馬という年齢をハンデとし、他にもアラはないかと必死にウィークポイントを探す地元メディアが目立っていた。再びあの日の悪夢が訪れないように…と、どこかで願う気持ちもあったのではないかと推察する。  そして、メルボルンカップ前哨戦といわれるコーフィールドカップで12着と揮わなかったことから、人気は低迷し、前日までの地元オッズはA$81で20番人気。レース当日は、雨が降ったり止んだりという悪天候だったこともあり、前レース同様、馬場が適さないのでは?と踏む向きが大半を占め、A$91に。  それでも、トウカイトリックが長距離を得意だという前評判に加え、日本の馬=強いという法則が根強く残っていたこと、また、大穴狙いもあってか、かすかな期待感を抱く人もいたようだ。ちなみに、前日までに日本で流れた「トリック好調」のニュースは、オージーの耳には届いていなかった。 豪州競馬史に名を刻む日本馬  トウカイトリックは、残念ながら12着と揮わなかったが、オージー達の日本馬への期待は大きい。地元紙は、トウカイトリックの完走を称えるとともに、「今回は日本最強の馬は来ていない。日本の名馬がこの地を走る時、刺客となる可能性を十分に秘めている」と書き立て、今後も日本の馬が参戦することに期待感を示した。  フレミントン競馬場に掲げられた、歴代優勝馬のプレートの中には、もちろん、デルタブルースもその名を連ね、また、場内に先月オープンしたばかりのメルボルンカップ記念博物館には、デルタブルースとポップロックの活躍も由緒あるカップの歴史の1ページとして刻まれている。 単なる競馬に終わらないメルボルンカップ  オーストラリアでは、TABと呼ばれる賭け専門のブックメーカーで、国内のどこからでも賭けることができ、とりわけ歴史あるレースは、普段ギャンブルをしない人でも賭けてしまうほどの国民的行事でもある競馬。  中でも南半球最大かつ、国内最高峰のレースでもあるメルボルンカップは、競馬だけでなく、ファッションやフードを絡めた文化的要素が強いため、女性の関心も高い。オーストラリア国内はもとより、世界中のセレブ達もこの日に合わせてメルボルン入りするのが恒例となっている。  街を挙げて、老若男女問わず、全国民が競馬に夢中になるメルボルンカップ。異常なほどの熱気と興奮に包まれていく様は、競馬ファンなら一度は味わってみたいところだ。(シドニー在住ライター・平野美紀) ■メルボルンCの特集はココから【メルボルンC現地レポ(1)】日本の馬はトラウマ? ※関連コンテンツ ★メルボルンC藤田騎手密着動画を絶賛公開中!独占!藤田伸二×メルボルンカップ・フォト日記藤田伸二密着取材・ウマジンおおのコラムはコチラ!ブリーダーズカップ特集はコチラ!日本代表を応援しよう!

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