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【メルボルンC現地レポ(1)】日本の馬はトラウマ?

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トウカイトリック陣営がパレードに登場(撮影:平野正洋 <a href="http://www.waveplanning.com.au/company_profile/">Wave Planning Pty Ltd.</a>)

全豪州国民の一大関心事、メルボルンカップ  豪州最高峰の競馬レース「メルボルンカップ」。賭け事好き、ギャンブル好きが多いオージー(オーストラリア人)だが、メルボルンカップは競馬の中でも特別。国民に最も愛されているレースであり、普段競馬に興味のない人まで巻き込んで大きな話題となる。競馬が単なるギャンブルとしてではなく、社交場かつ文化のひとつとしての位置づけが高いことに加え、戦時中でもこのレースだけは中止せずに開催してきたことを国民が皆、誇りにしているからだ。  開催地メルボルンでは、毎年春先の約2カ月間を「スプリング・レース・カーニバル」と呼び、街を挙げてお祭りムード一色に染まる。期間中は数々のレース・イベントが開催され、その頂点となるのがメルボルンカップ・デーだ。この日、メルボルン周辺は祝日となり、祭りは最高潮を迎える。当日は、開催地から遠く離れた他都市でも、数々のイベントやパーティーが開かれ、カップ開催を祝う。競馬で祝日になるのは、世界でもオーストラリアだけだそうで、「レース中は国の機能がストップする」といわれるほどだ。  さらに、この特別なレースにおける優勝馬は、最も栄誉ある馬として国宝級ともいえる扱いとなる。馬だけではなく、数々の入賞馬を輩出した調教師もまた、レジェンド(偉人)として国民の尊敬を一身に集める。この国では、調教師や馬主までもがまるで有名スターのような存在なのだ。 オージーにとって日本の馬はトラウマ?  そんな、国民の一大事であるメルボルンカップ第146回大会(2006年)において、豪州全土を揺るがす大事件が起きた。日本から参戦したデルタブルースとポップロックに1、2着をかっさらわれ、国内は騒然! 「日本の馬、強し」の法則が、オージー達の頭の中に叩き込まれた格好となった。  国内メディアは、概ね好意的に日本の馬の勝利を祝う報道を行ったが、一部では、国内最重要レースであるメルボルンカップをオープン参加としたことに、批判の声が上がった。そして翌年、豪州国内で馬インフルエンザが確認された際には、日本から来た馬が原因ではないかとされ、この4年間日本の馬が輸入禁止となっていた。この日本馬輸入禁止措置については、メルボルンカップにおける日本馬の活躍に恐れをなしたのでは?という噂もささやかれたほどで、第146回大会がオージーにとってトラウマになるほどの大事件だったことを物語っている。(シドニー在住ライター・平野美紀) ■メルボルンCの特集はココから【メルボルンC現地レポ(2)】豪州競馬史に名を刻む日本馬 ※関連コンテンツ ★メルボルンC藤田騎手密着動画を絶賛公開中!独占!藤田伸二×メルボルンカップ・フォト日記藤田伸二密着取材・ウマジンおおのコラムはコチラ!ブリーダーズカップ特集はコチラ!日本代表を応援しよう!

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