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【エリザベス女王杯】有力馬1週前追いレポート
今週末の日曜日に牝馬最強を決める第35回エリザベス女王杯(GI、芝2200m)が京都競馬場で開催される。ここへ出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! アパパネ 秋華賞では早め先頭の“横綱相撲”を見せ勝利。牝馬3冠を達成したアパパネが初となる古馬との対戦で5つ目のGI獲りに挑む。前走後も引き続き栗東に滞在。レース直後はやや疲れが出た様子だが、問題なく回復しており乗り込みは順調だ。1週前追いとなった4日の調教では栗東CWコースを馬なりで駆け抜け5F65秒1-1F12秒5をマーク。ラストは軽く促されただけだったが、スムーズな反応を見せ上々の切れ味を披露した。ほぼ仕上がっており、最終追いは終いの伸びを確認するだけとなりそうだ。取りこぼすレースもあるが、出走したGIでは全て勝利と大舞台での強さが光る。世代最強は実証済み。今度は牝馬最強を宣言してみせたい。 メイショウベルーガ アパパネら3歳世代を迎撃する古馬の大将格だ。前走は京都大賞典で豪快な末脚を繰り出し快勝、今回も同じく京都外回りでのレースとあってコース相性の良さも後押しする。5歳の秋を迎え、どっしりとした男馬のような体つきになってきたのが印象的。馬体が充実し、重心のブレがなくなりフォームが安定してきた。3日には栗東CWコースでステッキも入るハードな併せ馬を消化。ゴール前での手応えこそ見劣ったが大差を追走してのもので、タイムそのものは5F65秒2-1F12秒3(一杯)と上出来だった。日曜(7日)追いでも坂路4F52秒8(馬なり)と速い時計を出しており、中間にこれだけビシビシやれるのは体調絶好の証だろう。前走からの上積みを大きく見込んでいい。 アニメイトバイオ ローズS勝ちにGI2着が2回、アパパネに次ぐ世代トップクラスの実力馬だ。アパパネ同様、引き続き栗東に滞在して調整が続けられている。秋華賞前はローズS勝ちの反動かやや順調さに欠ける面もあったが、滞在効果がようやく出てきてこの中間は体調上向き。カイ喰いも旺盛で馬体をふっくらと見せている。3日の1週前追い切りは栗東CWコースを単走で6F81秒9-1F12秒8(馬なり)と軽快な動きを見せた。打倒アパパネがあっていいデキだろう。最終追いには後藤騎手が跨り伸びを確認する予定。 スノーフェアリー この春はイギリスとアイルランドのオークスを連勝。欧州3歳牝馬では最強クラスの大物が来襲した。この馬にとって初体験となる長距離輸送後の競馬がどう出るかだが、本番2週間前に到着という早めのスケジュールで調整されており陣営の“本気度”はかなりのもの。28日のジャパンCにも登録があるが、仮に出走すればエリザベス女王杯からは中1週。主戦ムーア騎手も斤量の都合でJCでは乗れないとなれば、やはり獲りに来ているのは女王杯のほうだろう。日本到着後は白井の競馬学校でじっくり調整され、7日に京都競馬場へ到着。芝コースに入り馬場の感触を確かめたが、陣営は「対応可能」との手応えを深めた様子だ。11日に本追い切りをかける予定。 プロヴィナージュ 安定した成績を残し続け、秋の重賞戦線では牡馬勢と互角の戦い。京都大賞典では上位2頭に完全に切れ負けした印象だが、それでも展開不問の豊かな先行力には一目置きたい存在だ。この馬も秋はずっと栗東に滞在し、この中間の乗り込みは順調。コース追い、坂路追い、馬道での運動とトレセン全体を使うかのような熱心な調整が続けられている。1週前追いとなった3日の坂路調教で4F50秒7(一杯)を猛時計をマーク。ムダ肉が取れ、気配も研ぎ澄まされてきており“本番”への仕上がり課程は抜かりなしといったところ。ブラックエンブレムとこの馬で1着3着となった08年秋華賞、逃げに逃げてブエナビスタらを封じたクィーンスプマンテの09年エリザベス女王杯勝ちなど“栗東留学”で秋の牝馬の大レースで成果を出している小島茂厩舎の管理馬だけに、一発の可能性を考えておきたい。 リトルアマポーラ 前走府中牝馬Sでは7着に終わったが、休み明けと前残りの展開に泣いたもの。ひと叩きされて気配は急上昇しており、一昨年の覇者がここで大逆襲となるか。5日、栗東DPコースで追い切られたが5F66秒6-1F11秒2(G前追う)と、余力を残して抜群の動きを披露した。毛ヅヤは良く、馬体も引き締まってきており馬体面での良化も顕著。陣営も「(一昨年)ここを勝ったころの、一番いい時のデキに戻ってきた」と、力が入っている。 サンテミリオン オークス馬がぶっつけで挑んだ秋華賞は、まさかのシンガリ負け。休養からの帰厩後軽め調整に終始し闘志と馬体の両面が戻りきっていないところで、ゲートに顔をぶつけて出負けとあればまったくレースにならなかったのも頷けるところ。一度使われての上積みがどうかというところだが、中間は馬体維持を考慮され馬なり調整が続き、良化はスロー。時計そのものは出せているが、まだ体に実が入ってきていない。最終追いでビシッと強い負荷をかけられての、ガラリ一変に期待したい。 ※関連ニュース 【秋華賞】アパパネが牝馬3冠達成!(2010年10月17日) 【京都大賞典】メイショウベルーガまた牡馬を蹴散らす!!(2010年10月10日) ※関連情報 ★その他のニュース、重賞追い切り速報など「競馬最新ニュース」は要チェック! ★騎手、調教師など競馬関係者ブログが満載の「ブログ王国」はコチラ! ★重賞のデータ予想、追い切り速報など充実の「レース情報」は必見! ★気になるあの馬の能力値は?「指数X」は枠順確定後に無料公開!