おしらせ
【今週の重賞】[ローズS]オークス4着タガノパッションらが秋華賞に向けて秋初戦に挑む
■9月19日、中京競馬場で第39回・ローズS (GII、芝2000m)が行われる。
秋華賞トライアルに指定されており、上位3頭に優先出走権が与えられるレース。ここ3年間は、トライアルレースを経由せずに、オークスから直行で秋華賞を制す馬が現れてきているが、2019年のシゲルピンクダイヤ、2018年のカンタービレ、2017年のリスグラシューやモズカッチャンなど、このレースをステップに本番で活躍した馬もおり、重要な一戦となる。
タガノパッション(牝3、栗東・鮫島)は、近親に秋華賞やジャパンCなど重賞3勝のショウナンパンドラ、香港ヴァーズなど重賞4勝のステイゴールドがいる血統だ。未勝利戦、スイートピーSを連勝して挑んだ前走のオークスでは、10番人気と低評価ながらメンバー中上がり最速となる末脚を披露して4着に善戦。中2週での再東上戦でこの走りができるあたり、高い地力の証明と言える。秋の飛躍を期し、8月22日から乗り込みは入念。先週は不動の主戦・岩田康騎手が騎乗しCWで軽快に動いており、力を出せる態勢だろう。重賞初制覇を果たし、秋華賞へ向けて弾みを付けたい。
クールキャット(牝3、美浦・奥村武)は、近親に宝塚記念など重賞9勝のメジロマックイーン、半兄に小倉記念など重賞3勝のトリオンフがいる良血馬だ。新馬戦を快勝後、重賞に3戦連続で挑んだがどれも今ひとつな結果。だが、4戦目の挑戦だったフローラSでは道中4番手で進み、直線では3位(タイ)の脚を使う強い競馬で、待望の重賞初制覇を挙げている。勢いそのままに挑んだオークスだったが、ハナを切って積極的に運ぶも、最後は失速し14着に大敗。結果的に前で運んだ馬が総崩れしており、厳しいレースとなった。展開次第では怖い存在なのは確か。夏を越えて力を蓄えた実績馬が本領を発揮するか注目だ。
アールドヴィーヴル(牝3、栗東・今野)は、近親に皐月賞勝ちのヴィクトリー、ダービー勝ちや菊花賞3着のフサイチコンコルド、叔父に青葉賞勝ちでダービー3着に好走したアドミラブルなど活躍馬多数な血統だ。春は、桜花賞とオークスに出走して、それぞれ5着だった。今回のメンバーで春の牝馬クラシック2戦に参戦し、いずれも掲示板内を確保したのはこの馬のみで、ここでも実力上位なのは間違いないだろう。春は420キロほどの馬体だったが、夏を挟み体重が増えて逞しくなった様子。パワーアップを結果に繋げ、堂々と秋華賞へ向かいたい。
マリアエレーナ(牝3、栗東・吉田)は、叔父にダービーなど重賞3勝のワグネリアン。今年初戦となったシンザン記念では7着、続くエルフィンSでも4着と、オープンでは結果が出せず、自己条件から仕切り直し。前々走の1勝クラスを勝利すると、2勝クラスも即勝利と連勝の勢いに乗り、ここに臨んでくる。中京芝2000mは前々走で勝利しており、この舞台は好相性と言っていいだろう。また、過去9戦中7戦でメンバー中上がり最速時計をマークするなど、末脚は相当な物を持っており、展開次第では一発も可能。夏の上がり馬が3連勝で重賞初制覇を目指す。
ほかにも、近走不振もフラワーCで2着に好走した実績があるエンスージアズム(牝3、栗東・安田翔)、1800mに距離を延ばした前走の2勝クラスを勝利したスパークル(牝3、栗東・中内田)、夏の小倉で未勝利⇒1勝クラスといずれも好時計で圧勝したイリマ(牝3、栗東・高橋亮)らにも注目。今年は、春の牝馬クラシックで馬券圏内に入った馬が不在となるため、上がり馬にも十分チャンスがありそうな一戦となりそうだ。
(Text:Isawa)
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