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【今週の重賞】[セントライト記念]実績馬タイトルホルダーらが菊花賞へ向けて始動

■9月20日、中山競馬場で第75回・セントライト記念(GII、芝2200m)が行われる。

菊花賞トライアルに指定されており、上位3頭に優先出走権が与えられるレース。過去には、スターホースである2015年勝ちのキタサンブラックや、2012年勝ちのフェノーメノなど、その後GIで活躍した馬が勝利を挙げるレースとして注目が集まる一戦だ。尚、菊花賞本番へ直結するという点では神戸新聞杯の方が印象強いが、近年は2020年のサトノフラッグ、2019年のサトノルークス、2017年のクリンチャーなど、ここをステップレースにして本番で好走している馬が目立ってきている。

タイトルホルダー(牡3、美浦・栗田)は、弥生賞を制し皐月賞で2着に好走した実績馬だ。前走のダービーではいつも通り先行策に打って出るも、3コーナー辺りで外から被せられ一時6番手になる厳しい展開。そして、直線では追い出しのタイミングで前が塞がるなど、チグハグな競馬になってしまい6着に敗北した。結果的に前で運んだ馬は4着以下に敗れており、展開面でも厳しかったか。中山競馬場では過去4戦して2勝、2着1回、1回ある馬券圏外でも4着と善戦している得意舞台。また、鞍上には弥生賞を制したコンビ、横山武騎手を再び迎える点も心強い。今月初めにこの世を去った父ドゥラメンテが獲得できなかった、最後の一冠へ向けて、ここでは結果を出したいところだ。

ヴィクティファルス(牡3、栗東・池添学)は、伯父に愛ダービー2着や豪GI勝ちのセビリア。叔父に故障に泣いた悲運の名馬シルバーステートがいる良血馬だ。今春は共同通信杯2着、そしてスプリングSでは重馬場を苦にせず、上がり最速の末脚を繰り出し重賞初制覇。春のクラシック本番での活躍を予感させたが、皐月賞9着、日本ダービーで14着と振るわず。タイトなローテーションが災いしたか、体調面が万全でなかったようだ。休養からの復帰後、攻め気配は上々。しっかり立ち直ったようだし、夏を越えてのパワーアップぶりも著しいよう。重賞を制している中山が舞台だし、鞍上も4戦連続で池添騎手。実績馬が巻き返しを狙う。

オーソクレース(牡3、美浦・久保田)は、母にエリザベス女王杯と宝塚記念勝ちのマリアライト、伯父にジャパンダートダービーなど重賞6勝のクリソライト、叔父にここまでGI級4勝のクリソベリルがいるという血統背景。ホープフルSで2着に好走し、今後の活躍が期待されたが、右トモの不安から皐月賞を回避。その後はダービーを目指して調整していたが、今度は右トモ脛骨の骨折が判明し、同レースへの出走も叶わなかった。術後の経過は順調で、8月に帰厩。現在は問題なく順調に乗り込まれている様子だ。馬名の由来「不屈の精神」のように、復活劇を見事果たせるか注目が集まる。

グラティアス(牡3、美浦・加藤征)は、半姉に阪神JFを勝ち、先日のセントウルSで重賞タイトルを上積みしたレシステンシアがいる。デビュー2戦目の京成杯でさっそく勝利を収め才能の確かさをアピールしたが、皐月賞は接触の不利があり6着。日本ダービーでは得意の先行策で進み、早めに勝ちに行く競馬に出たが、最後に切れ味が鈍っての0秒6差8着に敗戦している。勝ち馬には差があったが強いメンバーのなか正攻法で力を出し切る競馬ができたのは、今後の糧となってくるはず。まずは秋初戦、重賞勝ちがある中山で好発進を。

ほか、重賞で2着2回と好相性の中山で巻き返しを狙うタイムトゥヘヴン(牡3、美浦・戸田)、父モーリス×母シーザリオで半兄にはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアがいる超良血馬で京都新聞杯で2着があるルペルカーリア(牡3、栗東・友道)、弥生賞4着で春を終えた後に夏の北海道で圧勝続きの2連勝と力をつけているソーヴァリアント(牡3、美浦・大竹)らも侮れない。復活が期待される馬、実績馬の激突となる本レース。菊花賞へ駒を進めるのはどの馬か。

(Text:Isawa)

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