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【有馬記念】有力馬1週前追いレポート

ジャパンCではウイニングランが“幻”となってしまったブエナビスタ。ここは快勝で1年を締めくくりたい

 中央競馬の掉尾を飾るグランプリ、第55回有馬記念(GI、芝2500m)が今週末の日曜日、中山競馬場で開催される。ここへ出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! ブエナビスタ 前走ジャパンCでは2位入線ローズキングダムに1馬身3/4差をつけ入線。“秋3冠”へいよいよまっしぐら……と思われたが、まさかの2着降着となってしまった。しかし直線で抜け出してきた脚は際立っており、現役NO.1の力量馬であることには疑いを挟む余地はないだろう。中間だがレース後の回復は早く、従来通り水曜、土曜と週2回キッチリと追い切れている。いつも通りの調整ができているのは何よりだ。牝馬とは思えないほどの落ち着き具合を見せており、サラブレッドとしてすでに完成の域に達している感さえある。16日は栗東ウッドで単走。序盤はゆったり進み、徐々にギアチェンジする“マツパク流”で追われたが、ラストはしびれる手応えで鋭く伸び、6F87秒3-1F12秒5(馬なり)をマーク。高いレベルでいい状態をキープできていると見ていい。昨年2着の雪辱を期すとともに、前走の悪夢を振り払うレースにしたい。 ローズキングダム 繰り上がりとはいえ、ジャングルポケット以来となる3歳馬によるジャパンC制覇を成し遂げた。堅実な末脚を武器にクラシック戦線では崩れない走りを続けており、名実ともに“強い3歳世代”のトップランナーと言っていいだろう。これが秋4戦目となるが馬体全体がドッシリとしてきており、疲れより使われつつの成長度合いが勝っている印象だ。15日は栗東坂路で格下馬を追走、ラストはハードに追われてゴール前でひと伸び。半馬身先着してのフィニッシュとなった。これだけ意欲的に追えるのはまさに体調良好の証だろう。一連の好調維持は間違いない。 ヴィクトワールピサ 凱旋門賞遠征からの帰国後、やや仕上がり途上で挑んだ前走ジャパンCでローズキングダムにハナ差まで迫った。気配面での上積みと2戦2勝の中山コース替わり、2つの好材料がJC上位組逆転への足がかりとなるか。15日は“角居流”の3頭併せで、最後方から進む。終始馬なりを保っていたため遅れての入線となったが、脚捌きはスムーズ。懸念視は不要だろう。19日の日曜追いでも併せ馬を消化するなど、意欲的な調整過程に好感が持てる。前走からの前進は必至。 ペルーサ 前走ジャパンCでは他馬がゲート入りに手間取った間、待たされてしまいイライラ。結局スタート難を露呈し、後手後手のレース運びとならざるを得なかった。それでもローズキングダムには0秒1差の5着。地力そのものの評価は揺るがない。中間は例によって安藤勝騎手が付きっ切り。15日は芝コースで同騎手が騎乗しての併せ馬。持ったままで直線はグイグイと伸びる力強い動き。フットワークに硬さもなく、激戦続きの疲れはない。馬体の張り、毛づやも申し分なく、好状態を保っている。追い切った後は、ゲートに移動してゲート練習。練習ではしっかりと出ている。 エイシンフラッシュ 菊花賞回避の一頓挫あり、やや順調さを欠いて臨戦したジャパンCでは8着。ただ、その後すぐに馬場で乗り出されて、回復は早かった様子。フットワークはスムーズさを増し、動きにも迫力が戻ってきた。一度使われた効果はてきめんといったところか。15日は栗東ウッドで大きく先行する僚馬を追走したが、手応えたっぷりのままクビほど先着してみせた。タイムは6F81秒8-1F12秒0(馬なり)。上積みの大きさはかなりのものだろう。京成杯勝ち、皐月賞3着と中山コースでの好走歴があるだけに大逆襲があって驚けない。 ドリームジャーニー 天皇賞・秋を球節の腫れにより回避。短期放牧から11月末に帰厩以来、坂路で入念な調整が続けられている。当初はやや太め残りに見えていた馬体は徐々に引き締まってきてはいるが、やはり坂路オンリーの調整とあって息がどこまで戻っているかに懸念が残る。最終追いでどこまで勢いを取り戻してくるか。 オウケンブルースリ ひと息入っての出走だったジャパンCは好位勢が止まらない流れ。この馬も後方から良く伸びたが、7着が精一杯だった。レース後は順調そのもので、良化気配は顕著。坂路、コースを併用しての調整が続けられており、馬体充実の証と見ていいだろう。特に後肢の張り具合が素晴らしい。16日は栗東坂路で単走。渋った馬場のなかビッシリ追われ4F53秒9-1F12秒9(一杯)をマークした。数字だけ見ればやや平凡だが、闘志がみなぎっており前走時にはなかった気迫が感じられた。最終追いは併せ馬で闘魂注入される予定。 ダノンシャンティ 今年のNHKマイルCで脅威のレコードタイムを叩き出した快速馬がここで復帰。歩様、走りからは骨折の影響をまったく感じさせず、馬体の張りも上々。気迫、闘争心も感じられるし、気持ちの面でも萎えていない点がいい。19日は栗東ウッドで長めから追われたが、馬なりのまま併せた相手と同入した。息の入りは良く、走れる態勢は整っていそう。あとはレース勘、そして距離だけか。 ※関連リンク ★【ジャパンC】ブエナビスタが降着! ローズキングダムがGI2勝目!!水・木は有馬記念出走全馬の追い切りをジャッジ! 「レース情報」は必見

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