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【今週の重賞】[スプリンターズS]レシステンシアとダノンスマッシュの争いか!?

■10月3日、中山競馬場で第55回・スプリンターズS(GI、芝1200m)が行なわれる。

国内の芝スプリント戦の最高峰。1990年にGI昇格を果たしてから今年で31回目を迎える。昇格後にサクラバクシンオーやヒシアケボノといった歴史に残る傑出馬を輩出し、近年もロードカナロアやカレンチャン、レッドファルクスといった名スプリンターが勝ち馬に名を連ねている。このように実力馬がきちんと力を発揮できる舞台なので、上位人気馬、特に1番人気が強いレースで、近10年で4番人気以下が勝ったのは新潟開催だった2014年の1度だけ。また近4年連続で1番人気は馬券圏内を外していない。

好発進を切ったのはレシステンシア(牡4、栗東・松下)だ。デビュー3連勝で阪神JFをレコード制覇。桜花賞やNHKマイルCでも2着に好走し、初のスプリント挑戦となった高松宮記念ではタイム差なしの2着に入るなど、実績・適性ともに申し分ない。秋初戦のセントウルSも1番人気に応えて優勝し、本番へ順調に駒を進めてくる。その前走は2着馬に詰め寄られる際どい勝利だったが、調教を見るに仕上がり途上だった模様で、そこを叩かれての上積みは十分見込めそう。あとは、前走以上に強力な先行馬が揃って激流が予想される展開面と、まだ関東圏では勝ち星がない点をどう見るか、だ。

実績最右翼はダノンスマッシュ(牡6、栗東・安田隆)。昨年末の香港スプリントを制して待望のGI初勝利を収めると、続く高松宮記念も優勝し国内GIもゲット。重賞8勝のうちスプリント重賞7勝で、昨年の本レースも2着と、現役最強スプリンターといっても過言ではない。前走のチェアマンズスプリントプライズは6着に敗れ1番人気を裏切ったが、もともと連戦だとパフォーマンスを落とす馬に中3週で香港遠征の臨戦過程はいかにも厳しかった。今走は5カ月ぶりとたっぷり間隔があくし、ハイペースになりそうなメンバー構成は差しにも回れるこの馬にとって展開の利が見込めるかもしれない。

3歳馬の中ではピクシーナイト(牡3、栗東・音無)がもっとも支持を集めそうだ。デビュー3戦目にシンザン記念を制して重賞ウイナーになるものの、アーリントンCでは4着、NHKマイルCでは12着に大敗。そこでひと息入れて初の1200m戦となるCBC賞に出走すると、日本レコードで勝ったファストフォースの2着に好走。続くセントウルSも首差2着と接戦し、スプリント能力の高さをアピールした。通算2勝でタイトルは3歳GIIIの1勝のみと実績面は見劣るが、成長期にある3歳馬の上昇度と斤量55キロで差し脚が活きそうな展開利には期待できる。また、デビューから一度も手綱を離さないように、福永騎手の評価が高い点は見逃せない。

決め手という点ではジャンダルム(牡6、栗東・池江)も侮れない。2戦目にデイリー杯2歳Sに勝つと、GI初昇格のホープフルSでも2着に健闘。将来を嘱望されるものの、その後重賞勝利はなく、5歳末までにオープン特別2勝を加えるのみで頭打ちかと思われた。ところがデビュー来初となる1200m戦の春雷Sに出走すると、いきなり2馬身半差の快勝を収め、“遅れてきたスプリントの大物”として一躍注目を集めた。近2走は4着以下に敗れたとはいえ、いずれも大きな出遅れが敗因。前走で見せた上がり32秒6の鬼脚は本番でも警戒が必要だろう。中山は【2.1.2.4】と相性がよく、先述の春雷Sは本レースと同コースでもあった。母ビリーヴが本レースの勝ち馬である点は頼もしい反面、それゆえ人気先行の嫌いはある。

ほかには、昨年の高松宮記念の覇者でスピード自慢の快速馬・モズスーパーフレア(牝6、栗東・音無)、その昨年の高松宮記念で1位入線しながら斜行で降着となった“幻のGI馬”クリノガウディー(牡5、栗東・藤沢則)、CBC賞で芝1200mの驚異の日本レコードを叩き出したファストフォース(牡5、栗東・西村)、昨年のスプリンターズSで10番人気3着と激走したアウィルアウェイ(牝5、栗東・高野)、函館スプリントSで二枚腰を見せて逃げ粘ったビアンフェ(セ4、栗東・中竹)など、個性的な実力馬も参戦。電撃の頂上戦でスピード王の座に就くのは、果たしてどの馬か。

(Text:Hattori)

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