おしらせ
【今週の重賞】[オールカマー]大阪杯快勝レイパパレなど実力馬が激突
■9月26日、中山競馬場で第67回・オールカマー(GII、芝2200m)が行われる。
1着馬には天皇賞・秋の優先出走権が与えられ、毎年骨っぽいメンバーが集結するレースだ。近年ではレイデオロやルージュバック、昨年はセンテュリオといったキャロットファーム所有馬の勝利が目立つだけに、留意していきたい。
古馬牡馬相手のGI、というハードルをものともせず春初戦の大阪杯を無敗で勝利を収めたレイパパレ(牝4、栗東・高野)が、更なる成長を遂げて秋初戦に臨む。大阪杯では無敗の3冠馬コントレイル、スプリント・マイル2階級制覇のグランアレグリアなどトップホース相手に逃げ切り勝ちを収めると、次走宝塚記念では2番手追走でレースを進め、最後まで渋太く脚を使って3着に好走。グランプリ3連覇となったクロノジェネシスの後塵を拝し、無敗での連勝ストップとはなったが、マイペースで逃げたユニコーンライオンにクビ差、GIでも大崩れすることなく掲示板を外したことがないカレンブーケドールには先着など、古馬一線級と遜色ない力を改めて誇示した内容だった。宝塚記念のあとはノーザンファームしがらきで夏休みを過ごし、帰厩後の始動戦に向けて坂路で入念に乗りこまれている。今後の競馬界を大いに盛り上げるべき存在であり、ここも勝ち負けだろう。
香港で行われた前走・クイーンエリザベス2世Cでラヴズオンリーユーの2着に好走したグローリーヴェイズ(牡6、美浦・尾関)は、長めの夏休みで海外遠征の疲れをじっくり取り、秋初戦をここに定めて出走する。体質面から一戦ごとの消耗が大きいタイプで、長期休養は同馬にとってプラス。これまで年間3戦か4戦で留め、ある程度の間隔を取りながら調整されてきた。ここも一戦必勝を期しての参戦と見るべきだろう。帰厩後は馬なり調教で徐々に調子を上げ、1週前追い切りでは美浦ウッドで目一杯まで追われた古馬3勝クラスを追走し、6F85秒0-1F11秒3(一杯)で先着。本来長めからびっしり攻める予定だったが、僚馬とうまく合わせられなかった為に終い重点の内容となったものの、ラストの伸びは上々だった。新馬戦以来となる中山コースがカギとなりそうだが、実績上位とだけあって軽視はできない。
春は2回目の重賞挑戦となった目黒記念で重賞初制覇を果たしたウインキートス(牝4、美浦・宗像)が、得意の中山舞台で2つ目の重賞タイトルを狙う。前走札幌記念はGI2勝馬ソダシや、海外GI参戦を控えたラヴズオンリーユーなど強豪メンバーが揃ったその名の通りのスーパーGII。強者ぞろいのなか、得意の先行策で競馬をするものの、3角からペースアップしゴールまで緩むことなく脚を使わなければならない展開に苦しくなって、結局9着に終わっている。今回もGIIとなるが、前走ほどの相手関係ではない。またキャリア17戦中9戦が中山で、大きく負けたのは重賞初挑戦となった日経賞のみ。更に中山2200mは3勝クラスの時に勝利を収めており、コース相性が良い舞台だ。先行勢に分があるレースで好走を期待したい。
前走の札幌記念では心房細動を発症したため競走中止となったステイフーリッシュ(牡6、栗東・矢作)が、仕切り直して再び重賞での好走を目指す。昨年秋に骨折、今年初めに元気な姿を見せ、AJCC4着、京都記念2着に好走していたがフレグモーネを発症。その復帰戦・札幌記念では心房細動を発症してしまうなど順調さを欠いた。しかし幸いなことに、目下心房細動の影響は特に見られず体調は良好そうで、帰厩後は2週続けて強めの負荷を掛けられ態勢を整えている。昨年のオールカマーは3着、中山コースは5戦中4戦が3着以内で、年明けのAJCCでは差し馬に展開が向きながらも好位で渋太く脚を使って4着に善戦。得意舞台でありGIIでの大崩れはほとんどない。もどかしい状況が続いたが、この馬らしい走りができれば好走は可能だろう。
ほか、春の日経賞で久々の重賞勝利を収め、GI天皇賞・春でも5着に善戦と力をつけるウインマリリン(牝4、美浦・手塚)、先行力が高くハナに立てれば粘り強いロザムール(牝5、美浦・上原)などにも注目したい。
(Text:Funaki)
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