【フェブラリーS】有力馬1週前追いレポート

　2011年度に行われるJRAのGI第1弾・第28回フェブラリーS(GI、ダ1600m)が今週末の日曜日、東京競馬場で開催される。出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート！ トランセンド 昨年末のJCダートを制覇。その後は厩舎に置かれ調整されているが、坂路とコースを併用して十分過ぎるほどに乗り込まれており、馬体も大きくなって一段とスケールアップしている印象だ。9日は栗東ポリトラックコースに入り前半から軽快に飛ばすと終いも仕掛けにしっかり応えた。タイムは6F72秒3-1F11秒7（一杯）と出色の猛時計で、もちろん自己ベスト。万全の仕上がりぶりを見せており、今週は坂路で流す程度で大丈夫だろう。間隔が開いたほうがいい走りをするタイプでもあるだけに、GI連勝への視界は良好。 セイクリムズン 霜月S、カペラS、根岸Sと3連勝。勢いではこの馬だ。使い詰めで来ているが馬体の張りは申し分なく、一段と重量感が出て逞しくなっている。また、これだけ間隔が詰まるとテンションは上がるものだが、前走時あたりから気負いや力みが消えているのも好材料。心身両面での進境は大きい。9日は前走後初めての速い時計となったが、栗東坂路で4F53秒3-1F12秒2（一杯）と切れ味を披露し、デキ落ちは感じられない。マイル戦では良績がなく、距離克服がカギ。 フリオーソ 前走の川崎記念を勝ちこれで交流GIで5勝。地方の星が08年のJCダート（7着）以来、久々の中央参戦だ。前走は楽勝だっただけにダメージは少なく、ここへ向けての調整は順調そのもの。9日は船橋の本馬場で追われたが、佐藤裕太騎手（本番はミルコ・デムーロ騎手）を背に馬なりのまま軽快に脚を伸ばした。前走時である程度仕上がっており、負荷はこのぐらいで十分。最終追いも流す程度になりそう。高いレベルで好調キープをできている。 ダノンカモン ここまでダート戦で6戦連続連対中。重賞勝ちこそないが、目下の充実度はかなりのものだろう。10日は栗東坂路を単走。終いだけ軽く伸ばされる内容で4F57秒9-1F13秒2（馬なり）をマークした。やや手控えた感もあり、調子はギリギリ平行線といったところか。前走はマイナス10キロでの出走だっただけに馬体の回復を意識して、バリバリやれない部分もあるのかもしれない。レース当日の馬体重には注意を払いたいところ。 バーディバーディ レース間隔は開いているが緩めることなく乗り込まれて、十分に鍛えられている。2日、9日と2週続けて僚馬トゥザグローリー（オープン）と実戦並みのスパーリングを展開。厩舎一番の勢いを誇る相手と互角の動きを披露したように、仕上がり過程は申し分ないもの。東京マイルでは3戦して2勝。名伯楽に最後のビッグタイトルをプレゼント…があっても驚けない。 オーロマイスター 昨年秋の南部杯（盛岡）では断然人気のエスポワールシチーを撃破しGIタイトルを手にした。その後2戦は奮わないが得意の左回りでの巻き返しは考えておきたい。通常コースで追われる馬だが降雪の影響もあり9日は美浦坂路での追い切り。正パートナー吉田豊騎手が騎乗し、ラストはハードに追われ軽快な伸び脚を見せた。リラックスした雰囲気で、気配はまずまず。 コスモファントム 9日は栗東坂路で4F54秒4-1F12秒5（一杯）。押せ押せのローテーションで来ているが馬体は張りを失っておらず、体全体を使ったダイナミックな動きは迫力十分だ。これまでは坂路追いが多かったが、左回りの日はコースでも乗られて東京コースへの対策も入念。ダートコースでは【1.2.3.0】と底を見せておらず、陣営も「芝よりダートの方が走る」と大きく意気込んでいる。 ライブコンサート ダート戦出走は、07年1月以来およそ4年ぶり。父シングスピールはジャパンC勝ちのイメージが強いがドバイWC勝ちもあり、産駒ムーンバラッドもドバイWCを制覇。血統的にはこなしていい素地はある。9日は本番でも手綱を取る予定の福永騎手を背に栗東ウッドコースで併せ馬。大きく先行する相手を捉えるとゴール前で鋭い伸びを見せ、4馬身ほど千切っての先着を果たした。調子だけならまったく問題ない。 ※関連リンク ★【ジャパンCダート】トランセンドが逃走劇でGI奪取!! ★【根岸S】セイクリムズンが重賞2連勝 ★【川崎記念】フリオーソが圧勝で5つ目のGIタイトルを獲得 ★トランセンドの主戦・藤田騎手の公式ブログ「藤田伸二の男道」は当然要チェックやん？ ★バーディバーディを管理する矢作厩舎公式ブログ「よく稼ぎ、よく遊べ！」も必見です！ ★水・木はフェブラリーS出走全馬の追い切りをジャッジ！　「レース情報」は必見 ★フェブラリーSの出走各馬の「指数X」は枠順確定後に無料公開!