おしらせ
【今週の新馬戦・注目馬】セレクトセール5億円超の高額馬やシャケトラの半妹など良血馬が数多くデビュー
■10月9日の東京競馬場第4R・メイクデビュー東京(新馬、ダ1600m)には、タイセイジャスパー(牡2、美浦・伊藤圭)がスタンバイ。伯父にはジャパンCダートを制したアロンダイト、いとこには帝王賞を制したクリソベリルや宝塚記念などを制したマリアライトなど活躍馬多数のファミリー出身だ。最終追い切りでは3勝クラスを相手に追走し、同入に持ち込む根性を見せた。父がヘニーヒューズということもあり、ダート1600mは合っている印象のタイセイジャスパー。デビュー戦から好走を期待したい。鞍上は田辺騎手。
【タイセイジャスパー】
父ヘニーヒューズ
母プラセンティア
母父トワイニング
■10月9日の東京競馬場第5R・メイクデビュー東京(新馬、芝1800m)で、インダストリア(牡2、美浦・宮田)がデビューを迎える。半兄に今年のマイラーズCなど重賞3勝のケイデンスコール、重賞7勝のバランスオブゲームや長距離重賞を中心に重賞6勝を挙げたフェイムゲームなどのおいにあたる血統だ。レースと同じくC.ルメール騎手を背に美浦のウッドコースで行った最終追い切りでは、6Fから時計を出し、4F52秒1-1F11秒9と軽快な動きを披露。良血馬らしい走りを見せた。兄や伯父たちのように息の長い活躍に期待したい。
【インダストリア】
父リオンディーズ
母インダクティ
母父ハーツクライ
■10月9日の東京競馬場第6R・メイクデビュー東京(新馬、ダ1400m)で、ネオユニヴァース産駒シャンブレー(牝2、美浦・和田雄)が初戦を迎える。秋華賞馬ファビラスラフインや阪神大賞典を制したギュスターヴクライを輩出した牝系の出身だ。父ネオユニヴァースというところを考えると中距離向きのイメージもある血統だが、トーセンラー産駒の半兄ジャガードが芝1200mを主戦場としていることを考えると、想像以上に母父フレンチデピュティの影響が強い血統なのかもしれない。最終追い切りでは年長馬を相手に手応えに余裕を持っての併入。除外もあったが仕上がりは順調のようだ。鞍上はM.デムーロ騎手。
【シャンブレー】
父ネオユニヴァース
母オーガンディー
母父フレンチデピュティ
■10月9日の阪神競馬場第4R・メイクデビュー阪神(新馬、ダ1400m)で、個性的な響きの名前を持つクチャモザクワジャ(牡2、栗東・奥村豊)が岩田望騎手を背にデビューする。父はモーリス、祖母は阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)を制したスティンガーという血統だ。1週前追い切りは3勝クラスの僚馬を相手に追走し先着する好内容。スワヒリ語で「日の出」という意味のクチャモザクワジャ。今後に勢いがつくようなデビュー戦となるか。
【クチャモザクワジャ】
父モーリス
母スコルピオンキッス
母父French Deputy
■10月9日の阪神競馬場第5R・メイクデビュー阪神(新馬、芝2000m)で、ショウナンアデイブ(牡2、栗東・高野)が浜中騎手騎乗で初陣に挑む。2020年のセレクトセール1歳セッションで5億1000万円(税抜き)で落札された超高額馬だ。父は言わずと知れたディープインパクト、半姉にケンタッキーオークスを制したキャスリンソフィアがいるという血統を考えるとこの評価額の高騰にも納得できる。最終追い切りでは栗東坂路で古馬オープン馬に先着したように脚力も十分。良血馬は初戦でどのようなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。要注目。
【ショウナンアデイブ】
父ディープインパクト
母シーヴ
母父Mineshaft
■10月9日の阪神競馬場第6R・メイクデビュー阪神(新馬、ダ1800m)で、モロキニムーン(牡2、栗東・須貝)がデビューする。全兄にレパードSを制したハヤヤッコ、いとこに桜花賞馬ソダシや重賞3勝のメイケイエールがいる血統だ。いわゆる「白毛血統」ではあるが、モロキニムーン自身は芦毛。同厩舎のいとこは来週の秋華賞でGI3勝目を目指す。景気づけの勝利となるか。鞍上は松山騎手。
【モロキニムーン】
父キングカメハメハ
母マシュマロ
母父クロフネ
■10月9日の新潟競馬場第5R・メイクデビュー新潟(新馬、ダ1200m)でメイショウウキグモ(牡2、栗東・飯田祐)が初陣を迎える。4代母ブラダマンテは牝馬三冠を達成したスティルインラブの母にあたる。先月栗東に入厩すると、そこから順調に乗り込まれており、仕上がりは上々。最終追い切りでも一杯に追われた僚馬を相手に馬なりのまま先着を果たした。早速の好勝負に期待したい。鞍上は富田騎手。
【メイショウウキグモ】
父メイショウボーラー
母マジカルフラッシュ
母父エイシンフラッシュ
■10月10日の東京競馬場第4R・メイクデビュー東京(新馬、芝1600m)で、キタサンブラック産駒ラスール(牝2、美浦・藤沢和)がC.ルメール騎手のエスコートでデビュー戦に向かう。伯父にオイロパ賞など独で芝12FのGIを2勝したマムール、半兄にGI奪取濃厚と目されながら骨折により予後不良となった悲運の実力馬シャケトラ、同じく半兄にここまで中央3勝のシハーブがいるという血統背景の持ち主だ。春の時点でゲート試験は合格。その後成長を促すため放牧に出され、9月上旬の再入厩以降は藤沢和厩舎らしく時間を掛けてじっくり乗り込まれている。先週、今週とウッドコースでの調整では抜群の折り合いから、ラストでいい伸びを披露。レースセンスはかなり秀でたものがありそうだ。
【ラスール】
父キタサンブラック
母サマーハ
母父Singspiel
■10月10日の東京競馬場第5R・メイクデビュー東京(新馬、芝2000m)で、ディープインパクト産駒の良血馬チェルノボーグ(牡2、栗東・藤原英)が、満を持して初戦を迎える。全兄に金鯱賞など重賞2勝、NHKマイルCでの2着もあるギベオン、同じ全兄にここまで中央3勝のサトノフウジン。早期デビューを念頭に調整されてきたが、成長を優先していったん放牧へ。9月の帰厩後は順調そのもので、本番でも騎乗する福永騎手が付きっ切りで調整を続けている。先週のCW追いでは古馬2勝クラスに先着し、今週は坂路で古馬1勝クラスをアオった。勝ち負けを意識できる状態だろう。今年の日本ダービーをシャフリヤールで制した福永騎手×藤原英厩舎のタッグは、現2歳新馬戦でもここまで5戦して4勝と好調。チェルノボーグも好発進となるか。
【チェルノボーグ】
父ディープインパクト
母コンテスティッド
母父Ghostzapper
■10月10日の阪神競馬場第4R・メイクデビュー阪神(新馬、芝1400m)で、テキサスフィズ(牝2、栗東・西園)がデビューする。父はこの2歳世代が初年度産駒で、さっそく重賞ウィナーを送り出すなど好調な滑り出しを見せているドレフォン。4代母サンタルチアナから拡がる牝系も優秀で、ジャパンCなどGI6勝の女傑ブエナビスタ、有馬記念などGI3勝マンハッタンカフェら傑出馬の名が連なる。近いところでは伯母にアプリコットフィズ(クイーンCなど重賞2勝)。稽古で追われてまだズブいあたりは成長待ちだが、ウッドで負荷がしっかり掛かっており、身体面は強靭なものがありそう。鞍上は松山騎手。またこのレースではこちらもドレフォン産駒で、チャレンジC勝ち馬フルーキーのめいにあたるアエリーゾ(牝2、栗東・庄野)もメイクデビュー。坂路で水準の時計をマークしており、力を出せる態勢にある。鞍上は岩田望騎手だ。
【テキサスフィズ】
父ドレフォン
母シャンボールフィズ
母父キングカメハメハ
【アエリーゾ】
父ドレフォン
母スマイルシャワー
母父シンボリクリスエス
■10月10日の阪神競馬場第5R・メイクデビュー阪神(新馬、芝1800m)で、ブラジリアンソング(牡2、栗東・池添学)が初陣を迎える。半姉に中央4勝、チューリップ賞での4着もあるクィーンズベスト。叔父にマーティンボロ(新潟記念など重賞2勝)、いとこにヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル連覇など重賞3勝)、シュヴァルグラン(ジャパンCなど重賞3勝)、ヴィブロス(ドバイターフなどGI2勝)のきょうだいがおり、活気ある牝系の一員だ。稽古では追われて頭が高くなるなどまだ若さを感じさせるが、時計そのものは悪くない。実戦での走りに注目。鞍上は松山騎手だ。
【ブラジリアンソング】
父キングカメハメハ
母ラスティングソング
母父フジキセキ
■10月10日の新潟競馬場第5R・メイクデビュー新潟(新馬、芝1600m)で、ブラックアピール(牝2、美浦・宮田)が菅原明騎手の手綱でデビューを果たす。祖母は強烈な決め手から中央・地方で重賞6勝を挙げ、9月8日に天に召されたブロードアピール。いとこに日本ダービー馬ワグネリアンがいる。稽古ではまだ操縦性に難しさを見せているが、本数そのものは順調に消化。脚元や体調面に不安が感じられないのはいい傾向だろう。
【ブラックアピール】
父キタサンブラック
母アガルタ
母父キングカメハメハ
(Text:Nishimura/Hiraishi)
▽【関連リンク】
■【先週の結果】WINDEXマイスター氏が土曜シリウスS・3連複5590円的中!⇒日曜スプリンターズS・3連複9050円的中!と土日重賞連勝!
■【Weekly POG2021⇒2022】賞品はUMAJINオリジナルQUOカード! 今週の指名は金曜18時から!
■【重要】登録ができない、メールが届かない会員様へ