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【今週の重賞】[サウジアラビアRC]コマンドラインとステルナティーアの一騎打ち!

■10月9日、東京競馬場で第7回・サウジアラビアRC(GIII、芝1600m)が行なわれる。

「サウジアラビアロイヤルカップ」の名称は、2014年まではダートのオープン特別のレース名につけられたり、東京ハイジャンプや富士Sの重賞レースに冠されたりしていたが、2015年より前身のいちょうSが同名称に改称されて、現在は東京芝1600mの2歳重賞として施行されている。2014年のいちょうS時代にオープン特別から重賞競走に格上げされ、2016年にGIIIに新規格付けされた。いちょうS時代からエアグルーヴやメジロドーベル、イスラボニータといった名馬を輩出する出世レースだったが、サウジアラビアRCに改称以後も、近4年連続で後のGI好走馬(うち3頭はGI優勝)を送り出しており、かつて以上に耳目を集める一戦となっている。

断然の1番人気に推されるのはコマンドライン(牡2、美浦・国枝)で間違いない。ディープインパクトのラストクロップとして鳴り物入りでデビュー。母コンドコマンドは米国GI勝ち馬で、全兄には重賞2着が3度ある現役のアルジャンナがいる。出世レースといわれている6月東京の最初の新馬戦では、残り100mだけで2着馬を3馬身突き放す鮮烈な瞬発力を披露した。レース後、放牧に出されると夏場は牧場でじっくり鍛錬。9月中旬に帰厩後はウッドと坂路で連日併せ馬が行なわれ、1週前追い切りではウッドで6F84秒1-4F52秒3-3F37秒8-1F11秒7という上々の時計を馬なりで記録している。「国枝師に悲願のダービーを」とファンに期待される超大物はどんな走りを見せてくれるのか。

素質で引けをとらないのはステルナティーア(牝2、美浦・岩戸)だ。母ラルケットは中央4勝、クイーンCでは3着に善戦。全兄のステルヴィオは3歳春にスプリングSを優勝し、秋にはマイルCSを制する。きょうだいの活躍度ではコマンドラインより上だ。新潟芝マイルでのデビュー戦は上がり32秒7の切れ味で、こちらも3馬身差の快勝を収めた。兄のステルヴィオは2017年の本レースで2着に敗れているが、1着馬は次走で朝日杯FSに勝つダノンプレミアムで、レース自体もコースレコードを更新。これを見れば、全妹であるステルティーアも本レースの適性を有しているのではなかろうか。1週前追い切りは美浦ウッドの併せ馬で7Fから時計を出され、4F50秒5-3F36秒3-1F11秒6という2歳馬離れしたタイムを叩き出した。素質と初戦の勝ちっぷりを考えれば、逆転の目も十分ある。

愛嬌のある名前で話題のウナギノボリ(牡2、栗東・音無)も隠れた良血馬。父は先日の札幌2歳Sでジオグリフが産駒初の重賞制覇を遂げた新種牡馬のドレフォン。母ノンキは中央芝で2勝し、半兄のビックリシタナモーは中央ダートで5勝。そして伯母のサンアディユは重賞3勝、スプリンターズSでは2着に好走した活躍馬だ。中京芝1400mの新馬戦では道中内々を進み、直線では馬群を器用にさばいてデビュー勝ちを収めた。目立つ勝ち方ではなかったものの、揉まれても問題ない気性の良さと走りの器用さは若駒同士の争いではプラスに働きそう。ブリンカーをつけても追走に苦労していたので1F延長は歓迎だろう。母も兄も伯母もすべて手掛けた音無厩舎は先週スプリンターズSを制したばかり。前述の評判2騎に迫る走りを見せられれば、人気はさらに鰻登りだ。

ほかには、“薔薇一族”の出身で新潟2歳Sでは5着に善戦したスタニングローズ(牝2、栗東・高野)、中山アスター賞3着のフェスティヴボス(牡2、美浦・根本)、重賞2勝で宝塚記念2着のダノンバラードをはじめ近親に活躍馬が多数いるロードリライアブル(牡2、栗東・清水久)なども参戦。コマンドラインとステルナティーアの一騎打ちムードで、果たして下馬評通りの結果となるのか? あるいは二強に割って入る馬は現れるのか?

(Text:Hattori)

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