おしらせ
【中山牝馬S】有力馬1週前追いレポート
今年で29回目を迎える、牝馬によるハンデ重賞・中山牝馬S(GIII、芝1800m)。3月13日(日)に中山で行われる予定だったが中止となり、今週末、4月2日(土)に阪神で開催されることとなった。中山で開催予定の登録馬と若干顔ぶれも変わったが、有力馬たちの1週前追い切りの模様をレポートしていきたい。 ヒカルアマランサス 池江郎厩舎の解散に伴い、高野厩舎へ転厩。坂路とポリトラックを併用する以前のスタイルは変えずに調整されている。さほど環境の変化に戸惑うこともなく、落ち着き払っている点にも好感が持てる。27日には栗東ポリトラックで単走追い。5F72秒7-1F13秒6の時計を、ほぼ馬なりでマークした。ただし迫力十分の体つきだった2週前に比べると、馬体の張りは物足りない印象も受ける。開催が延びた影響がどう出るか、最終追いにも注目だ。 オウケンサクラ 3月13日の中山牝馬Sにも登録していたが、中止となったため急遽3月20日の中京記念に出走。牡馬相手に5番人気に推されたが、見せ場なく13着に大敗した。しかし、もともとが間隔を詰めて使った方がいいタイプの馬。マイルCS以来となった前走は度外視していいだろう。この中間は速い時計こそ出していないが、唸るような行きっぷりが戻ってきている。最終追い切りで態勢は整うだろうし、今回は力を出し切れそうな雰囲気だ。 ブロードストリート こちらも中山開催が中止となり、中京記念を経由してきた組。その前走は8着に敗れたが、小倉への輸送により体を大きく減らしてしまったのが敗因だ。この中間は減っていた馬体も回復し、輸送の短い阪神コースなら巻き返しが期待できそう。前走後、速い時計は出していないが、体を大きく見せており気合い乗りもいい。腰、トモにも疲れは見られず、間隔は詰まっているものの前走時よりも間違いなくいい状態だ。 プロヴィナージュ 京都記念は強敵相手に8着に敗れたが、牝馬同士の争いなら力は上位。美浦に帰厩してから2月20日には初時計を出し、その後も坂路で何本も乗られてきた。23日には南ウッドにて併せ馬が行われ、僚馬ブロンクステイル(3歳未勝利)を追走。直線で一杯に追われる相手を、持ったまま圧倒する貫禄の走りを見せた。時計も6F85秒6-1F13秒8(馬なり)が出れば上々だろう。弾むようなフットワークは好調時と遜色ない。 ワイルドラズベリー マイルCS(8着)以来となるワイルドラズベリーが、急遽登録してきた。2月の終わりから時計を出し始め、栗東のCウッドコースで十分に乗り込まれている。21日にはウッドで単走ながら、6F81秒9-1F12秒4(一杯)という時計をマーク。まだ休養前に比べると動きがピリッとしてこないが、一応の時計は出ており、最終追いで出撃態勢は整いそうだ。 アプリコットフィズ 前走・京都牝馬Sは引っ掛かる面を見せ14着に大敗。この中間は坂路で入念に、折り合いを重視した調整が続けられた。3月9日に美浦の芝コースで4F49秒2-1F11秒4(G前追う)という速めの時計を出し、一度は出走の態勢を整えた。しかし中止が決まり、一応の運動はしているものの、ここまで速い時計を出せていな点が気掛かりだ。この馬も最終追い切りには注目したい。 ※関連リンク ★ブロードストリートに騎乗予定 藤田騎手公式ブログ「男道」はコチラ! ★アプリコットフィズが出走予定 小島良太助手公式ブログ「馬なりぃ」はコチラ ★水・木は【中山牝馬S】出走全馬の追い切りを「レース情報」に掲載! ★【中山牝馬S】の出走各馬の「指数X」は枠順確定後に無料公開!