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【天皇賞・春】有力馬1週前追い切りレポート
長距離戦線の古馬最強決定戦・第143回天皇賞・春(GI、芝3200m)が今週末の日曜日、京都競馬場で開催される。出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! トゥザグローリー 昨年暮れの有馬記念ではヴィクトワールピサ、ブエナビスタというワールドクラスの馬を相手にタイム差なしの3着。明けてからは京都記念、日経賞と強豪揃ったGIIを連勝し目下の充実度は最高潮と言える。前走後は厩舎に置かれ、調整は順調だ。21日は福永騎手を背に(レースでは四位騎手)栗東ウッドで準オープン馬を5馬身ほど追走。序盤にしっかり折り合うと、その分直線での仕掛けにはスッと弾けてみせ馬なりのままアタマ差先着を果たした。初となる3000m級のレースへ向け折り合い重視の内容となったが、陣営の思惑以上の動きを披露。絶好の仕上がり具合といっていいだろう。腰、トモ回りあたりの成長度合いも抜群で、物事に動じない落ち着きも出てきた。心身ともに文句のない状態。 ローズキングダム 昨年のジャパンCホースだが、今期は2戦続けて3着と歯がゆい走りが続く。大一番での巻き返しを期し、この中間は順調に乗り込まれている。20日の1週前追いは栗東坂路に入り、4F53秒4ー1F13秒4(一杯)をマーク。渋った馬場の影響か終いは要したが、併せた格下馬には2馬身先着。脚取りはしっかりしており、追走態勢の際見せた闘志も上々。直前のケイ古でモタつく面を見せた前走時よりは数段上の状態と見ていいだろう。 マイネルキッツ 一昨年このレースを制しており、昨年は2着。屈指の長距離巧者が、長期休み明けを叩かれ順調に気配を上げてきている。20日は美浦ウッドコースで併せ馬。大幅先行した準オープン馬を余力十分のまま追い詰め、直線で手綱をしごかれると力強い伸びを披露し2馬身先着を果たした。手綱を取った松岡騎手は「ここ3年で一番いい状態、負ける気がしない」と、急上昇を果たした愛馬のデキに深い手応えを得た様子だ。21日に栗東に輸送されており、最終追いは同地で行われる。 ヒルノダムール “強い4歳世代”の一角として常に好走を続け、前走大阪杯で念願の重賞初勝利。勢いに乗ってGI獲りに向かう。レコード勝ちだった前走の反動はない様子で、この中間はキビキビとした動きを見せている。20日は栗東ウッドで追われたが、3歳未勝利をあっさり抜き差って3馬身の先着を果たした。好馬体を維持できており、デキは高いレベルで安定していると見ていいだろう。 ペルーサ 美浦芝コースで行われた20日の1週前追いには横山典騎手が騎乗。直線軽く仕掛けられた程度だったが機敏な反応を見せ、この馬らしい威力満点の伸び脚で駆け抜けた。肌ツヤもガラッと変わっきたように、体調アップは間違いない。休み明けで仕上がり途上だった前走日経賞で2着。大きな上積みを期待できる。折り合いに不安がないタイプで、初となるこの距離も問題なくこなせそう。 ナムラクレセント 前走で阪神大賞典を快勝、素質は早くから評価されていた馬だが6歳春にしてようやく初重賞Vを成し遂げた。20日は栗東坂路を単走で追われ、4F51秒7-1F13秒1(馬なり)。渋化した馬場を苦にすることなく、余力たっぷりに好時計をマークしてみせた。馬場入りをゴネるなど気難しさを出す部分もあったが、走りそのものはスムーズだ。中間は馬なり中心だがしっかり本数はこなしており、気配はいい意味での平行線。安定している。 オウケンブルースリ 08年の菊花賞覇者だが、前走阪神大賞典では勝ち馬に1秒0差の8着に終わるなどここ数戦は案外な走りが続いている。20日は浜中騎手を背に栗東坂路で3歳500万下と併せられ、1馬身先着。時計も4F51秒7-1F12秒7(一杯)と上々のもので、わずかながらだが上昇気配はうかがえる。あとは実戦に出てどうか。 ジェントゥー フランスから参戦。6歳だった昨年秋に初重賞勝ちを収めると続いてカドラン賞(芝4000m)、ロイヤルオーク賞(芝3000m)と一気に長距離GIを連勝した遅咲きのステイヤーだ。4月8日、今年緒戦の準重賞ではハンデ61キロを背負いながら2着に粘走。その10日後に来日という強行軍だったが「回復が早く状態は良好。カイバは食べているし、疲れはない」と陣営は状態面に胸を張る。到着後は白井の競馬学校で順調に調整されており、28日に京都競馬場に移動し追い切られる予定だ。重賞3勝はすべて重馬場でのもの。馬場が悪化しての一発は考えておきたい。 ※関連リンク ★がんばろう日本! ?応援メッセージ募金?にご協力お願いします ★【日経賞】トゥザグローリーが2馬身1/2差を付け完勝!! ★【ジャパンC】ブエナビスタが降着! ローズキングダムがGI2勝目!! ★【天皇賞・春】(2010年)第141代天皇賞馬の栄冠はジャガーメイル! マイネルキッツは2着 ★水・木は天皇賞・春出走全馬の追い切りをジャッジ! 「レース情報」は必見