おしらせ
【今週の重賞】[ファンタジーS]良血スリーパーダが初重賞タイトルを目指す
■11月6日、阪神競馬場で第26回・ファンタジーS(GIII、芝1400m)が開催される。阪神JFの前哨戦に今年は10頭が登録している。
スリーパーダ(牝2、栗東・斉藤崇)が注目を集めることになりそう。半姉にオークス馬シンハライトがいる良血馬は、前走の小倉2歳Sで2着。勝ち馬の切れ味に屈した形だが、開催が進みパワーが要求された小倉芝のコンディションが前走時404キロと小さな馬体のスリーパーダにとっては厳しかったよう。立て直されて臨むここで初めての重賞タイトルを手に入れたい。
その小倉2歳Sを目の覚めるような末脚で大外から差し切り優勝したナムラクレア(牝2、栗東・長谷川)もここに参戦。凱旋門賞馬バゴや種牡馬マキャヴェリアンなどを輩出した名牝系の出身。ディープインパクトとストームキャットという好相性の組み合わせが血統表の中に見られるこの馬。末脚を武器に名門の才女が重賞2連勝を目指す。
ウォーターナビレラ(牝2、栗東・武幸)は新馬戦、サフラン賞と2連勝中。新馬戦こそ逃げ切ったが、2戦目のサフラン賞ではスローペースとなったレースを2番手で進めたように折り合いに心配がないのは強みとなるだろう。サフラン賞で下した相手には、先週のアルテミスSで3着と好走したシゲルイワイザケの姿も。シルバーステート産駒初のJRA重賞タイトルなるか。
ママコチャ(牝2、栗東・池江)は阪神JFと桜花賞を勝ったソダシの全妹。こちらは鹿毛に出て白毛の姉とは異なるルックスの持ち主。未勝利脱出までに3戦かかったが、今年のファンタジーSと同じ阪神芝1400mで行われた前走では2着馬に2馬身半差をつける圧勝劇を演じた。勝ちタイムの1分20秒9は翌週のスワンSで3、4着に相当する優秀な時計で、前走だけ走れば重賞でも十分に通用する。姉が制した阪神JFへ向かうためにも、ここで賞金を加算しておきたい。
オルコス(牝2、美浦・加藤士)は特別登録があった10頭の中、唯一の関東馬。新種牡馬ドレフォンの産駒で母父はディープインパクト、伯母に宝塚記念などGI3勝のスイープトウショウがいる良血だ。ドレフォン産駒はジオグリフが札幌2歳Sを制しているが、牝馬路線の大物候補はまだ見当たらない。ここで好走して名乗りを上げたいところだろう。加藤士厩舎の初重賞制覇にも注目が集まる。
ヴィルチュオーズ(牝2、栗東・武幸)にも未知の魅力が。札幌の新馬戦を馬体故障のため除外となり、仕切り直しで挑んだのは中京の新馬戦。9番人気と控えめな評価ではあったが、好位追走から抜け出し完勝を収めた。レースセンスの良さがうかがえ、昇級戦かつ格上挑戦でもしっかり実力を発揮してくれそうだ。こちらはサトノアラジン産駒のJRA重賞初勝利がかかる一戦となる。
(Text:Hiraishi)
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