おしらせ
【今週の重賞】[京王杯2歳S]混戦模様 カンナS制覇コラリンやダリア賞覇者ベルウッドブラボーなどが重賞初Vを狙う
■11月6日、東京競馬場で第57回・京王杯2歳S(GII、芝1400m)が行われる。
昨年は小倉2歳S2着のモントライゼが勝利しているように、例年は小倉2歳Sや函館2歳S組が主力だが、今年は不在。中心はOP特別組になりそうで混戦模様だ。
ダリア賞を勝利したベルウッドブラボー(牡2、美浦・和田雄)は、シルバーステート産駒として重賞に挑戦する4頭目の馬。新馬戦は今回と同舞台・東京芝1400mで、タイトな流れのなか先行し、勝ったハイアムズビーチと渋太く逃げ粘ったハギノモーリスに食らいついて3着。後続は展開に乗じた追い込み馬だったので、ベルウッドブラボーが渋太く脚を使えていたことがわかる。次走の未勝利戦で快勝すると、続くダリア賞では先行しつつ脚を溜め、最後は末脚を炸裂させる競馬で勝利。今回も極端なハイペースにならなければ鋭く脚を伸ばして好走できそうだ。アルテミスSでサークルオブライフに騎乗し豪快な差し切り勝ちを収めたM.デムーロ騎手が今回も手綱をとる。同騎手の2歳重賞連続勝利、またシルバーステート産駒の重賞初制覇なるかにも注目したい。
シゲルファンノユメ(牡2、美浦・伊藤圭)は、新馬戦では前有利のレースの中、中団からの競馬で脚を溜め、上がり最速の脚を使って2着。続く未勝利戦は、新馬戦よりもスムーズに前めにつけて、ここでも上がり最速の脚を使って勝利。前走カンナSでは最後方からの競馬になってしまったが、前が崩れたところに上がり最速の脚で突っ込んで2着に好走した。これまでの3戦からわかるように、末脚を確実に使えるタイプで、どの位置からでも競馬ができる操縦性の良さも兼ね備えている。重賞でも豪快な差し脚に期待したい。
シゲルファンノユメの猛追を凌いでカンナSを勝利したコラリン(牝2、美浦・木村)は、引き続き跨るC.ルメール騎手を背に重賞タイトルを目指す。6月札幌の新馬戦でデビューを果たし4着だったが、そこでの相手は函館2歳S2着のカイカノキセキ、すずらん賞3着のリトス、ほか未勝利戦を勝ち上がった馬が3頭おり、レベルは高いものだった。叔父には重賞3勝のシャケトラ、中央3勝のシハーブ、叔母には10月10日の新馬戦で快勝を収めたラスールなど、ほとんどの近親が中央で結果を残している良血だけに、将来楽しみな存在でもある。ここでも好走可能だろう。
すずらん賞を勝利したヴィアドロローサ(牡2、美浦・加藤征)は、3連勝での重賞制覇を狙う。デビュー2戦とも1200m戦に使われているが、前走はしっかり差し切り勝ちを収めているものの少し忙しかった印象がある。距離延長の今回は控えてしっかり脚を溜められるだろう。約2カ月ぶりのレースとなるが、1週前追い切りではウッドで古馬2勝クラスを0秒6追走し0秒2先着(一杯)と、脚力の違いを見せて順調にメニューを消化。夏はまだ幼さがあったが、徐々に良化しており上々の態勢で臨めそうだ。
ほか、クローバー賞で逃げ切って勝利したロゴタイプ産駒のラブリイユアアイズ(牝2、美浦・黒岩)や、先行力があり、もみじS、カンナSで3着に好走している外国産馬ジャスパークローネ(牡2、栗東・森)、新馬戦では直線半ばまで持ったままでラストは後続を突き放して完勝したビッグアーサー産駒のトウシンマカオ(牡2、美浦・高柳瑞)、同舞台の未勝利戦で33秒7の末脚を繰り出して快勝を収めたダノンレジェンド産駒のレッツリブオン(牡2、美浦・伊藤大)なども出走予定。主力の前走重賞組が不在とだけあって、どの馬にもチャンスがありそうだ。
(Text:Funaki)
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