おしらせ
【今週の新馬戦・注目馬】いとこにワグネリアンがいるロードカナロア産駒や名門ラスティックベル一族の期待馬がデビュー
■10月30日の東京競馬場第4R・メイクデビュー東京(新馬、芝1400m)で、グラストンベリー(牝2、栗東・藤岡)がデビューを迎える。父はロードカナロア、祖母は先日この世を去ったブロードアピール。いとこに日本ダービー馬ワグネリアンがいる血統だ。栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4F52秒6-1F12秒6という水準以上のタイムをマーク。新馬戦から動ける態勢にある。鞍上はC.ルメール騎手。
【グラストンベリー】
父ロードカナロア
母アドマイヤシャイ
母父キンシャサノキセキ
■10月30日の東京競馬場第5R・メイクデビュー東京(新馬、芝1600m)で、カミニートデルレイ(牡2、栗東・大久保)が福永騎手を背に初陣を迎える。母フェイトカラーはサクラバクシンオー産駒ながら芝1800mで2勝を挙げた個性派で、トゥザヴィクトリー等を輩出したフェアリードールの牝系出身だ。10月上旬に栗東トレセンに入厩して以降、坂路で快時計を連発しており、最終追い切りでも4F50秒8-1F12秒4という好時計を記録。実戦でどのような走りを見せてくれるか注目したい。
【カミニートデルレイ】
父ジャスタウェイ
母フェイトカラー
母父サクラバクシンオー
■10月30日の東京競馬場第6R・メイクデビュー東京(新馬、ダ1400m)で、リュタン(牡2、美浦・武藤)がデビューする。母セラフィックロンプは2008年、2010年の愛知杯を制した武藤厩舎ゆかりの牝馬。最終追い切りでは先日中山ダ1800mの2歳レコードを更新したアトラクティーボをパートナーに先行先着と余裕のある動き。先週の新馬戦を除外になったことで、かえって乗り込みが進んだ印象だ。初戦から楽しみ。鞍上は柴田大騎手。
【リュタン】
父ヘニーヒューズ
母セラフィックロンプ
母父マンハッタンカフェ
■10月30日の阪神競馬場第3R・メイクデビュー阪神(新馬、ダ1400m)でイプノーズ(牝2、栗東・大久保)が坂井騎手を背にデビューする。伯母にダートグレード競走で活躍したラヴェリータがいる血統だ。デビューに向けて、厩舎の先輩GI馬・チュウワウィザードとの併せ馬を2回も消化するなど密度の濃い調教を積んできたこの馬。最終追い切りでも同い年の僚馬を馬なりの手応えで交わしてみせた。仕上がり順調。初戦から期待したい。
【イプノーズ】
父キンシャサノキセキ
母ジャルダンスクレ
母父Medaglia d’Oro
■10月30日の阪神競馬場第4R・メイクデビュー阪神(新馬、ダ1800m)で、マノンルージュ(牡2、栗東・野中)が初陣を迎える。母タフネスデジタルはJRA1勝、祖母タフネススターは2001年のカブトヤマ記念勝ち馬で、いとこに2014年のJDDを制したカゼノコがいる。9月中旬から時間をかけて乗り込まれており、仕上がりに心配は要らないだろう。後は自分の力を発揮できるかどうか。鞍上は藤岡康騎手。
【マノンルージュ】
父ディープブリランテ
母タフネスデジタル
母父アグネスデジタル
■10月30日の阪神競馬場第5R・メイクデビュー阪神(新馬、芝2000m)で、ワイズマン(牡2、栗東・庄野)が藤岡康騎手を背にデビューする。血統表で目を引くのはディープインパクトの母ウインドインハーヘアの3×4というクロス。恐らく牧場が狙った配合であろう。同牝系のレイデオロがスタッドインしたこともあり、今後ますます増えていきそうなこのクロス。その効果やいかに。
【ワイズマン】
父キズナ
母パールオブアフリカ
母父Jeremy
■10月31日の東京競馬場第4R・メイクデビュー東京(新馬、ダ1600m)で、ペイシャエス(牡2、美浦・小西)が丸山騎手の手綱でデビューする。父はダートのGI級レースを9勝したエスポワールシチー。母リサプシュケ(その父ワイルドラッシュ)は中央2勝がいずれもダート戦で、重賞・レパードSにも出走した(13着)。いかにもダートで走ってきそうな血統で、今回の舞台設定はベストと言えそう。丸山騎手が騎乗した今週の坂路追いでは手応え圧倒で2歳新馬に併入。あと少しピリッとして欲しい感はあるものの、力を出せる態勢のようだ。
【ペイシャエス】
父エスポワールシチー
母リサプシュケ
母父ワイルドラッシュ
■10月31日の東京競馬場第5R・メイクデビュー東京(新馬、芝1800m)で、サトノレギオン(牡2、美浦・萩原)がデビューする。父はハーツクライ。母キャッチザカクテルはアルゼンチンのGI・ラプラタオークス勝ち馬で、ひとつ上の全姉サトノアイは牝馬3冠路線にこそ乗れなかったものの、ここまで中央3勝を挙げ、今後さらに成績を残しそうだ。先週の芝コース併せ馬では3F37秒4-1F11秒2を余力十分にマーク。今週のウッド追いは折り合い重視で時計こそ平凡だったが、仕掛けられて鋭い反応を見せた。申し分のない仕上がり。鞍上は今年のクラシックでビッグタイトル2つを手にした横山武騎手だ。
【サトノレギオン】
父ハーツクライ
母キャッチザカクテル
母父Catcher In The Rye
■10月31日の阪神競馬場第4R・メイクデビュー阪神(新馬、芝1400m)で、ゴッドハニービー(牝2、栗東・角田)が角田騎手のエスコートでデビュー戦に臨む。父はここまでJRAで5頭が勝ち上がっており、まずまずの滑り出しを見せている新種牡馬イスラボニータ。祖母アルスノヴァ(中央2勝)の兄にドリームジャーニー、弟にはオルフェーヴルという魅力的な血統背景を持つ。追われたラストで粘り切れないあたりは今後の成長を待ちたいが、体調そのものは良好なようで稽古本数は十分。実戦での変わり身に期待したい。
【ゴッドハニービー】
父イスラボニータ
母レーヌドオリエント
母父キングカメハメハ
■10月31日の阪神競馬場第5R・メイクデビュー阪神(新馬、芝1600m)で、ロードカナロア産駒のアドマイヤジェイ(牡2、栗東・友道)が初陣を迎える。母はクイーンCを勝ったライラプス。祖母は重賞を4勝し桜花賞2着もあるフサイチエアデール、大叔父に朝日杯FSを勝ったフサイチリシャールで、さらに遡ると曾祖母ラスティックベルの牝系からノームコア、クロノジェネシスの姉妹が送り出されている、折り紙付きの良血馬だ。6月のゲート試験合格後は成長優先でいったん放牧に出され、再入厩後は様々なコースで質の高い調教をしっかりこなしてきた。10月14日にはひと足先に勝利を掴んだ同期のリアドに対し手応え優勢で併入。17日には大先輩ユーキャンスマイルに先行先着。ほぼ仕上がっており、確認程度だった今週の芝コース追いではこちらも評判の2歳馬スタニングスター(全姉ソウルスターリング)を問題にしない動きを見せた。勝ち負けを意識できる状態だろう。鞍上は吉田隼騎手。
【アドマイヤジェイ】
父ロードカナロア
母ライラプス
母父フレンチデピュティ
■10月31日の新潟競馬場第5R・メイクデビュー新潟(新馬、芝1400m)にマーゴットビート(牡2、美浦・伊坂)が、鞍上江田照騎手で出走する。本来7月25日の新潟戦でデビュー予定だったが、馬場入場後にハ行のため除外。ここが仕切り直しの初陣となる。父はこの2歳世代が初年度産駒の短距離王ビッグアーサー、牝系には叔母に交流重賞オーバルスプリントを制したサイタスリーレッドがいる。7月時の稽古でもいい動きを見せていたが、再入厩からここまでの動きも上々。いい決め手を発揮し、常に併せた相手に対し優勢に走れている。態勢十分だろう。開業2年目の伊坂厩舎は、今年ここまで6勝。8月21日からの急遽開業だったとは言え、1勝止まりだった昨年度から大きく躍進している。9月19日にはアンクロワが厩舎初の新馬勝ちを挙げた。この勢いにマーゴットビートも続けるか。
【マーゴットビート】
父ビッグアーサー
母ハレイワクィーン
母父キングカメハメハ
(Text:Nishimura/Hiraishi)
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