おしらせ
【今週の重賞】[天皇賞・秋]秋の中距離王者決定戦に豪華メンバーが集結 三冠馬コントレイルが菊花賞以来のGI勝利を目指す
■10月31日、東京競馬場で第164回・天皇賞・秋(GI、芝2000m)が開催される。秋の中距離王者決定戦に今年は精鋭16頭が登録している。
コントレイル(牡4、栗東・矢作)は、昨年無敗のクラシック3冠を達成。ジャパンCでも女傑アーモンドアイの2着と実力を示した。4月の大阪杯こそ雨で渋った馬場の影響か3着と敗れてしまったが、あの走りが実力ではないだろう。陣営は天皇賞・秋、ジャパンCの2戦で引退を表明しており、一戦必勝の構えで挑んでくるはず。有終の美に向けてここは負けられない一戦だ。
グランアレグリア(牝5、美浦・藤沢和)は、安田記念、スプリンターズS、マイルCSを制した昨年の最優秀短距離牝馬。こちらも大阪杯で4着と敗れてしまったが、その後ヴィクトリアマイルを制している。母タピッツフライも米マイルGIを制していることから本質的にはマイラーかもしれないが、絶対能力の高さで距離の壁を超越できるか。来年に定年を迎える美浦の名伯楽・藤沢和調教師は天皇賞・秋7勝目の大記録を狙う。
皐月賞馬・エフフォーリア(牡3、美浦・鹿戸)は、菊花賞をパスして古馬との戦いに挑戦。皐月賞では2着タイトルホルダーに3馬身差をつける圧勝。2着と敗れた日本ダービーも勝ち馬シャフリヤールとの着差はハナ差。実力が3歳世代トップであることに疑いの余地はない。2002年シンボリクリスエス以来となる3歳馬による天皇賞・秋制覇を目指す。鞍上は菊花賞を制し勢いに乗る横山武騎手。若武者の手綱捌きにも要注目。
ワールドプレミア(牡5、栗東・友道)は、阪神競馬場で開催された今年の天皇賞・春の王者。今回は天皇賞春秋制覇がかかる一戦となる。菊花賞も制しているようにスタミナには自信あり。GIらしい厳しい流れになれば当然侮れない。3頭出し予定の名門・友道厩舎の筆頭格として、ここも好走を期待したい。
カレンブーケドール(牝5、美浦・国枝)も秋はこのレースから始動。GIであと一歩のレースが続く堅実派。牝馬ながら果敢に挑戦した天皇賞・春でも僅かに及ばす3着に敗れた。惜敗はもう要らない。悲願の重賞タイトル獲得をGI勝ちで成し遂げるか。
この他にも重賞連勝を含む4連勝中のヒシイグアス(牡5、美浦・堀)、大阪杯でコントレイル、グランアレグリアに先着した重馬場巧者のモズベッロ(牡5、栗東・森田)、安定感が光る良血馬ポタジェ(牡4、栗東・友道)など多士済々の出走馬が揃ったこのレース。
コントレイルが三冠馬の意地を見せるのか、グランアレグリアがスプリント、マイル、中距離の“3階級制覇”を成し遂げるのか、エフフォーリアがレベルの高い3歳世代の実力を見せつけるのか、それともその他の馬が主役の座を奪うのか。豪華メンバーによる白熱のレースに期待したい。
(Text:Hiraishi)
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