おしらせ
【今週の重賞】[スワンS]ファルコンS勝ち馬ルークズネストが古馬混合重賞に初挑戦
■10月30日、阪神競馬場で第64回・スワンS(GII、芝1400m)が行われる。
例年京都芝1400mが舞台となるが、京都競馬場改修工事のため、今年は阪神芝1400mでの開催となる。スプリンターズSではピクシーナイト、毎日王冠ではシュネルマイスター、富士Sでは3歳牝馬ソングラインが優勝と、3歳馬が優勢となっている秋重賞。ここでも3歳馬ルークズネストが有力候補か。
前走ポートアイランドSで初の古馬混合戦に挑み、タイム差なしの2着に好走したルークズネスト(牡3、栗東・浜田)は、ふたつ目の重賞タイトルを目指して出走する。年明けのシンザン記念では後にスプリンターズSに勝つピクシーナイトに先着を許すも後ろから追い込んでコンマ2秒差の2着、次走ファルコンSでは逃げの手に出て、ダントツ人気のグレナディアガーズの追随を凌いで勝利を収めている。2走前のNHKマイルCでは好スタートを切って好位から良い形でレースを進めたが、ギアが上がらず本来の力を発揮できないまま10着に終わってしまった。馬場の荒れた内を通ったことや初輸送の影響があったことを考えれば致し方ない敗戦だったか。秋を迎えてGIを制したピクシーナイトと同じく、成長力に富んだモーリス産駒。いい走りを見せた秋初戦から、さらなる高いパフォーマンスに期待できるだろう。今回のメンバーは高齢馬が多く、成長力があるこの馬なら十分勝ち負けになりそうだ。
春のヴィクトリアマイルで7着だったダノンファンタジー(牝5、栗東・中内田)は、じっくり休養を挟み秋初戦に臨む。前走では控える競馬でじっくり脚を溜めてレースを進めると3F上がり33秒0の末脚で外から脚を伸ばし7着。勝ったグランアレグリアは強かったが、2着とはコンマ2秒差で、大きな差はなかった。スタート後に折り合いを欠いたことと、位置取りが響いてのものだろう。これまでの成績は【6.1.0.9】で2着は新馬戦のみ。阪神舞台での勝利は6勝中4勝を占めており、ここも勝つか4着以下のピンパー要素が強く出そう。春は阪急杯5着、他2戦はGIで負けている恰好で、牝馬の5歳秋ということもあって衰えが出始めている可能性はあるがGII舞台ならまだわからない。再び一旗揚げられるか注目だ。
デビュー戦以降勝利が遠のいていたクリノガウディー(牡5、栗東・藤沢則)は、春の鞍馬Sに勝利すると、次走の安土城Sではトップハンデを背負わされるもコースレコードで勝利。秋初戦のセントウルSでは次走のスプリンターズSで1、2着のピクシーナイトとレシステンシアに続く3着と、強敵を相手に重賞戦線で久々に好走した。一昨年の高松宮記念で1位入線4着降着だったようにGI級の力があるのは事実だが、そこから苦戦が続いていたため今年は再浮上の年となっている。前走のスプリンターズSでは4角で外を回り、差し届かずの8着だったが、内を通った前の馬が有利だったので悲観する内容ではないだろう。実績ある左回りでなく右回りにはなるが、今回のメンバーなら実績と勢いは上位。好走を期待したい。
喉の手術から7カ月半ぶりにレースへ復帰したステルヴィオ(牡6、美浦・岩戸)は、その復帰戦となった前走・京成杯AHで7着。58キロのトップハンデを背負って久々のレースだったことを鑑みれば、勝ち馬とコンマ4秒差なら十分な内容だ。2週前追い切りでは和田竜騎手が騎乗し、菊花賞出走のヴァイスメテオールとウッドで併せ馬。外側を0秒6先行して手応え優勢で0秒2先着と6F82秒5-1F11秒7にまとめた。1週前追い切りも6F80秒7-1F11秒7と、いつも通りのメニューを消化して素軽さを見せている。4歳時から喉鳴りの症状が出始めて明け6歳で手術の決断を下した陣営。不安なく万全の状態でレースに臨めるようになったので、残りの現役生活で再び花を咲かせてほしい。
ほか昨年のスワンSを11番人気ながら見事に逃げ切ったカツジ(牡6、栗東・池添兼)、昨年のスワンS10着以降大きな着順が多いものの、阪神芝1400mでは重賞勝利経験がある6歳牝馬サウンドキアラ(牝6、栗東・安達)、3勝クラスを勝利して重賞初挑戦となるリレーションシップ(牡4、栗東・須貝)などもエントリー。今後のマイルCSや阪神Cに向けて楽しみなレースとなりそうだ。
(Text:Funaki)
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