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【日本ダービー】有力馬1週前追いレポート
競馬の祭典にして3歳世代の頂点を決する一戦・第78回日本ダービー(GI、芝2400m)が今週末の日曜日、東京競馬場で開催される。この一戦に出走を予定している有力馬たちの1週前追い切りの模様を詳細レポート! オルフェーヴル 皐月賞では他馬とは別格の瞬発力を見せつけ、3馬身差の圧勝。同じ府中で行われるダービーへ、堂々の主役として挑む。前走後、短期放牧には出されず厩舎に置いて調整されている。回復は早かったようで乗り出しも早かった。馬体の成長が顕著で、幅、厚みが増し一段とパワーアップしている印象だ。中間のケイ古で見せている動きも文句なし。18日は栗東坂路で併せ馬となったが一杯まで追われる3歳未出走を尻目に余力を残して3馬身の先着。時計も4F51秒7-1F12秒4(強め)と申し分のないもの。手綱をとった主戦池添騎手は「いい反応で、さらに良くなっている印象」と、好感触を隠さない。 サダムパテック 皐月賞では1番人気に支持されたが勝ち馬に大きく水をあけられての2着。ここでの逆襲を期し、意欲的な調整が続けられている。12日には岩田騎手が跨り栗東坂路でハード調教を消化すると、18日にも岩田騎手が騎乗。坂路で終いにきっちり負荷をかけられ、古馬1000万下を突き放す鋭い反応を見せた。「これで戦うモードへスイッチが入った」と、西園師は余念のない仕上がり過程に胸を張る。 コティリオン 前走NHKマイルCでは大きく出遅れる不利がありながら直線で猛然と追い上げ、グランプリボスに1馬身半差まで迫る2着と健闘した。使った後の回復は早く、馬体減りはない。間隔は詰まっているが動きに柔軟さがあり、精神面もリラックスしている様子。この中間の初時計となった22日の日曜追いは、まったくの楽走となり栗東坂路で4F56秒1-1F13秒7をマーク。軽快な動きで順調さをアピールした。2000m戦での好走経験などあり、折り合いひとつで2400mの克服もあっていい。 ウインバリアシオン 皐月賞進出はならなかったが、前走青葉賞を後方一気の末脚で快勝しダービーへの切符を掴んだ。気温の関係か、一時期の硬さがなくなり動きに柔らかさが出てきているのは好印象。19日は安藤勝騎手を背に栗東ウッドで併せ馬。終始楽なペースで進み、終いに若干気合いを入れられた程度で先着を果たしてみせた。全体時計は平凡だが、相手を捉えてからの闘志は気迫十分。十分な仕上がり具合を見せており、最終追いはサラッと流す程度で大丈夫だろう。 トーセンレーヴ 連闘で臨んだプリンシパルSで渋太い伸びを見せ、1枚しかない切符をもぎ取った。中間は疲れを取ることを主眼に運動程度の調整が続き、18日にようやく坂路追いを再開。22日は坂路で15-15を消化している。速い時計は今週の一本のみとなりそう。ハードなローテーションを踏んでいるだけあって、気配・体つきともに正直ギリギリといったところだ。 ダノンバラード 皐月賞では前めのイン待機から直線でいったん抜け出すも、オルフェ、サダムの切れに屈し3着。久々を叩かれた上積みで逆転を狙う。18日は武豊騎手が跨り、栗東坂路で3歳未勝利を脚色圧倒のまま突き放した。皐月賞のダメージからか、中間の調整はやや手加減している印象があったがこのひと追いでグンと上昇してきそう。 デボネア スタートで後手を踏み、皐月賞では後方から3番手あたりからの競馬に。しかし腹をくくって末脚勝負に徹したのが奏功し、ダービー出走権が得られる4着にまで食い込んできた。この中間はスタミナを養うべく、コースで長めから追われるメニューが課せられている。19日は佐藤騎手を背に栗東ウッドコースで攻められ、6F80秒8?12秒8(一杯)をマーク。体全体を使ったダイナミックなフットワークが印象的で渋った馬場をものともせず、軽快な伸びを披露した。モハメド殿下の持ち馬であり、殿下お抱えの“世界的名手”ランフランコ・デットーリ騎手が本番の鞍上を務める予定。その手綱捌きにも注目。 クレスコグランド 3月26日の未勝利戦から3連勝。勇躍ここへ進出する。その3勝すべてが2200m以上で挙げたものとあって距離適性面からは軽視できない存在だ。レース間隔詰まっており、22日に栗東ウッドで追われたのが中間の初時計となったがスムーズな伸びからは疲れた様子はなさそう。使い込まれているがテンションが上がらず、気持ちに余裕があるのには好感が持てる。 ユニバーサルバンク 通算成績は【1.5.0.2】。勝ち切れない歯がゆさはあるが、2着5回が示すとおり相手なりに走れる渋太さが武器だ。こちらも間隔詰まっているが18日、21日と栗東ウッドコースで時計を出しているように元気は一杯。悠然としたフットワークから状態の良さは間違いの無いところ。 ナカヤマナイト 皐月賞では2番人気に推されたが、湿った馬場を気にする場面があり5着に終わっている。久々を使われた反動はなく、中間は順調。18日は柴田善騎手が騎乗し美浦ウッドコースで追われたが、大幅先行した古馬を余力たっぷりで抜き去る抜群のケイ古内容を消化した。前走以上の状態と見ていいだろう。「良馬場なら」と、陣営は逆襲に意気込む ショウナンパルフェ 前走の青葉賞で2着に食い込み権利を獲得。回復は早く、18日に速い時計を出せるなど順調に来ている。その18日の追い切りは今回テン乗りとなる三浦騎手が騎乗し感触を確かめたが、脚色で圧倒したまま古馬を一蹴するこちらも上々の内容。叩き3戦目を迎え、気配は最高潮か。 ベルシャザール 皐月賞では大幅馬体減がこたえたか、11着と大敗。中間は短期放牧に出され立て直しを図る。18日は今回新コンビを組む後藤騎手が駆けつけたが、栗東坂路を重い馬場のなか力強く伸び、古馬との追い比べを制する上々の内容となった。馬体には重量感がありそれでいて柔らかみも感じられ気配、馬体ともに前走時とは段違いと言っていいだろう。最終追いも後藤騎手が手綱を取る予定。7番人気馬でオークス制覇という鞍上の勢いにも期待がかかる。 ★東北地方太平洋沖地震・応援メッセージ募金 ★水・木は【日本ダービー】出走全馬の追い切りを「レース情報」に掲載! ★【日本ダービー】出走各馬の「指数X」は枠順確定後に無料公開!
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